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第一部 第三章 魔王と勇者
39・いろいろありました。登校初日
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「返り討ちにあった……というか、これはラフィーの『爆炎』が跳ね返されただけのようですね」
冷静に分析するカーマイルは、呆れ顔でラフィーを見つめます。
ラフィーはというと既に目を覚まし、バックルームの机の上に座りコーラを飲んでいます。
全回復できたようです。
「でも治ってよかった。……死んだかと思った……」
「魔王、倒す。勇者呼ぶ」
まだ諦めていないようです。ラフィーはこんなにも真面目に、仕事に取り組む天使だったのですね。
「しばらくは手を出さないでラフィー。お願いだから。ほら……勇者だって居ないでしょう?」
復活したはずの勇者ローランドは、今やエクスカリバーも持てない、魔力の減ったアンデッドなのです。
そういえば今頃、何処で何をしているのでしょう。
アンデッドといえば、エリオットの事も少し気になります。
そろそろ体も腐り始めてると思います。
そして今回の件については、あの魔王は何もしていません。
ラフィーが勝手に攻撃して、撥ね返った自分の魔法でやられてしまったのです。
そのためにラフィーが死に掛けたとしても、魔王――アランを責める事なんてできません。
転生した日本の高校生だったのです。
魔王となって討伐される運命だなんて、悲し過ぎます。
まあ、あの魔王を討伐出来る者が居るとも思えませんけど。
「極大魔法を跳ね返せるようなヤツを、倒そうなんて思わない方がいいですね。私は遠慮しますよ」
酔っぱらっていない天使、カーマイルは冷静です。
「だいたい向こうには第二天使と第四天使が居るっていうじゃないですか、第二天使のニナは回復魔法持ちなんですよ? ダメージを与えた所ですぐに回復されてしまうので、即死させるしか倒す方法がないんですよ」
「そうよね。勝てるわけがないわよね」
私も納得です。
あんな連中に戦いを挑んで無事に済むとは思えません。
実際、ラフィーは一瞬で死に掛けました。
「あとこれはジダルジータ、――神様情報なのですが、サーラという少女は『大魔導師の杖』という恐ろしいアイテムを持っています。これは魔王をも倒す事が出来る杖として有名ですが、その杖を持っている者が魔王の側近だとか、冗談にしか聞こえませんね」
その杖の話は以前、エリオットの洞窟での出来事の話の中に出てきたような気もします。
あのおどおどとした大人しそうな少女が、そんなにも恐ろしい杖の使用者だとはとても思えませんが、魔王になりかけたという経歴だけを取っても、只者ではないという事でしょう。
「魔王討伐はしばらく考えない方がいいわね」
明日からの通学はどうしましょう。
魔王に色々と聞かれたら、何と答えればいいのでしょう。
そんな事を考えていたら、お店のカウンターの方から一羽の鳥が飛び込んできました。
「鳩?」
真っ白な鳩は机の上に座ったラフィーの横に着地すると、小さな口を開いて人の言葉を発しました。
『あー、あー、てすてす。こちら特Sクラス担当のマルゲリーテよっ。何勝手に教室抜けてサボってんのよっ。特Sだから自由って聞いてるでしょうけど、初日くらい私に挨拶しなさいよっ。あと教室でなんかでっかい魔法使用の痕跡あるんだけど、説明してもらうからっ。さっさと戻んなさい!』
うわあ……担当の先生が怒ってる。
これは戻って説明しないと、いけないのでしょうか。
白い鳩はそれだけを伝えると、すぐに飛んで行ってしまいました。
「伝書鳩だ……便利ね」
私は戻る前に、学院側にどこまで話をしてもいいのかを、カーマイルに相談しました。
学院は魔王の存在を学院内で公開しているのか、隠しているのかも分からないので、こちらからは何も言わない方がいいと思われます。
もちろん天使の事も黙っている方向で行く事にしました。
アランを攻撃した事については、大きな魔力に驚いたラフィーがつい攻撃してしまった……で通るでしょうか。
通らなくても、押し通すくらいのつもりでいいでしょう。
やっちゃったものは仕方ないのです。
面倒だな……と思いながら、学院に戻る事にしました。
またラフィーが暴れても困るので、カーマイルも同行させます。
「じゃあ学院に戻るわよ」
「こーな」
「私もですか? 店番の仕事が……」
いつからカーマイルは、コンビ二の店番がメインの仕事になったのでしょう。
「盗難防止機能が商品には付いているから盗まれる心配はないわ。売る人が居ないってだけで」
商品は盗まれなくても、結界の無い店内が荒らされる事は考えられましたが、最近は天使が居座っているせいか魔物も来なくなりました。
たぶん、大丈夫でしょう。
カーマイルも連れて、学院へと転移します。
院長室に行くと、オルリード学院長は心配顔で待っていました。
「よく戻られました。いきなり嫌になって帰ってしまったのかと思いましたよ。あらあら、可愛い方が増えていますね」
「あの、すいません。……マルゲリーテさんの伝言を聞いて戻りました。この子はカーマイルです。えっと、同居人です」
自分の身長よりも長い金髪を、頭の後ろで巨大なお団子にして丸めたカーマイルは、勝手にソファに座っています。
「はじめまして、カーマイルさん。ラフィーさんと同じように魅力的な方ですね。特に魔力が。……で、ラフィーさんが教室で魔法を使ったようですが、他の人に訊いても何も答えてくれないのですよ、エリーシア様は驚いて帰ってしまったようですし……説明して頂けますか?」
仕方がないので、カーマイルと先ほど決めたばかりの言い訳をする事にしました。
私の説明を黙って聞いているオルリード学院長は、何度もうんうん、と頷いています。
「なるほど、分かりました。ラフィーさんがアランさんの魔力にびっくりして、思わず極大魔法をぶちまけてしまったのですね。はい、よくある事です。ご心配なく」
よくある事なんだ……本当でしょうか。
「アランさんは特別に魔力が高いので、魔力感知に長けている人はそれに驚いてしまうのですよ。まあ極大魔法を発動させる程の人は居ませんけれども、つい構えてしまうというか、思わず防御魔法を展開させる人はよく居ます」
あれ? やっぱり魔王という事は秘密っぽいですね。
こっちから余計な事を言わなくて正解でした。
「マルゲリーテ先生は怒っていたようですけど」
「ああ、そちらもご心配なく、マルゲリーテ先生も忙しい人でしてね、今日はたまたま学院に来ていましたが、本来は探偵業の方が忙しくてあまり学院には顔を出さない人なのですよ。たまたま来た学院で面倒そうな事が起こったかもしれないという事で、ちょっとイライラしていたかもしれませんけれども」
探偵業? フォレスの会った人でしょうか。
「でも一応謝っておいた方がいいですよね? 私、教室に行ってきます……」
「ああ、大丈夫ですよ。もう帰ってしまいましたから」
帰ったって……先生も随分と自由なのですね。
「それと教室にはもう誰も居ませんし。今日全員が揃っていたのは珍しい事だったのですよ。普段はエリーシア様くらいしか登校してこないのですよ。金髪巻き髪の子が居たと思いますが、その子がエリーシア様です」
「そうなのですか」
では、魔王パーティーは毎日学院に来てるわけでもなかったのですね。
ん? エリーシア様? さっきもちらっと会話に出てきた気がしますが、様付けで呼ぶなんて……それは。
話を聞いていると、その金髪巻き髪の子は魔王パーティーではなさそうですが、一応その子の情報も手に入れておいた方がいいかもしれませんね。
「エリーシアさんはどんな子なのですか? 特Sクラスに居るくらいだから、やっぱりすごい魔法が使えるとか」
「いえいえ、エリーシア様は魔法に関しては普通ですよ。ですが家柄が普通ではないという事で特Sクラスなのです」
家柄? また王族か何かでしょうか。
「彼女は王族直系の血筋でもあり、勇者ローランド様の妹君でもあるのですよ」
やっぱり……しかも勇者ローランドの妹。
「はぁ……そうなんですか」
魔王は元日本人だし、ラフィーは死に掛けるし、元勇者の妹は居るし――
私の登校初日は、頭の痛くなる事だらけでした。
もうこの先、嫌な予感しかしません。
冷静に分析するカーマイルは、呆れ顔でラフィーを見つめます。
ラフィーはというと既に目を覚まし、バックルームの机の上に座りコーラを飲んでいます。
全回復できたようです。
「でも治ってよかった。……死んだかと思った……」
「魔王、倒す。勇者呼ぶ」
まだ諦めていないようです。ラフィーはこんなにも真面目に、仕事に取り組む天使だったのですね。
「しばらくは手を出さないでラフィー。お願いだから。ほら……勇者だって居ないでしょう?」
復活したはずの勇者ローランドは、今やエクスカリバーも持てない、魔力の減ったアンデッドなのです。
そういえば今頃、何処で何をしているのでしょう。
アンデッドといえば、エリオットの事も少し気になります。
そろそろ体も腐り始めてると思います。
そして今回の件については、あの魔王は何もしていません。
ラフィーが勝手に攻撃して、撥ね返った自分の魔法でやられてしまったのです。
そのためにラフィーが死に掛けたとしても、魔王――アランを責める事なんてできません。
転生した日本の高校生だったのです。
魔王となって討伐される運命だなんて、悲し過ぎます。
まあ、あの魔王を討伐出来る者が居るとも思えませんけど。
「極大魔法を跳ね返せるようなヤツを、倒そうなんて思わない方がいいですね。私は遠慮しますよ」
酔っぱらっていない天使、カーマイルは冷静です。
「だいたい向こうには第二天使と第四天使が居るっていうじゃないですか、第二天使のニナは回復魔法持ちなんですよ? ダメージを与えた所ですぐに回復されてしまうので、即死させるしか倒す方法がないんですよ」
「そうよね。勝てるわけがないわよね」
私も納得です。
あんな連中に戦いを挑んで無事に済むとは思えません。
実際、ラフィーは一瞬で死に掛けました。
「あとこれはジダルジータ、――神様情報なのですが、サーラという少女は『大魔導師の杖』という恐ろしいアイテムを持っています。これは魔王をも倒す事が出来る杖として有名ですが、その杖を持っている者が魔王の側近だとか、冗談にしか聞こえませんね」
その杖の話は以前、エリオットの洞窟での出来事の話の中に出てきたような気もします。
あのおどおどとした大人しそうな少女が、そんなにも恐ろしい杖の使用者だとはとても思えませんが、魔王になりかけたという経歴だけを取っても、只者ではないという事でしょう。
「魔王討伐はしばらく考えない方がいいわね」
明日からの通学はどうしましょう。
魔王に色々と聞かれたら、何と答えればいいのでしょう。
そんな事を考えていたら、お店のカウンターの方から一羽の鳥が飛び込んできました。
「鳩?」
真っ白な鳩は机の上に座ったラフィーの横に着地すると、小さな口を開いて人の言葉を発しました。
『あー、あー、てすてす。こちら特Sクラス担当のマルゲリーテよっ。何勝手に教室抜けてサボってんのよっ。特Sだから自由って聞いてるでしょうけど、初日くらい私に挨拶しなさいよっ。あと教室でなんかでっかい魔法使用の痕跡あるんだけど、説明してもらうからっ。さっさと戻んなさい!』
うわあ……担当の先生が怒ってる。
これは戻って説明しないと、いけないのでしょうか。
白い鳩はそれだけを伝えると、すぐに飛んで行ってしまいました。
「伝書鳩だ……便利ね」
私は戻る前に、学院側にどこまで話をしてもいいのかを、カーマイルに相談しました。
学院は魔王の存在を学院内で公開しているのか、隠しているのかも分からないので、こちらからは何も言わない方がいいと思われます。
もちろん天使の事も黙っている方向で行く事にしました。
アランを攻撃した事については、大きな魔力に驚いたラフィーがつい攻撃してしまった……で通るでしょうか。
通らなくても、押し通すくらいのつもりでいいでしょう。
やっちゃったものは仕方ないのです。
面倒だな……と思いながら、学院に戻る事にしました。
またラフィーが暴れても困るので、カーマイルも同行させます。
「じゃあ学院に戻るわよ」
「こーな」
「私もですか? 店番の仕事が……」
いつからカーマイルは、コンビ二の店番がメインの仕事になったのでしょう。
「盗難防止機能が商品には付いているから盗まれる心配はないわ。売る人が居ないってだけで」
商品は盗まれなくても、結界の無い店内が荒らされる事は考えられましたが、最近は天使が居座っているせいか魔物も来なくなりました。
たぶん、大丈夫でしょう。
カーマイルも連れて、学院へと転移します。
院長室に行くと、オルリード学院長は心配顔で待っていました。
「よく戻られました。いきなり嫌になって帰ってしまったのかと思いましたよ。あらあら、可愛い方が増えていますね」
「あの、すいません。……マルゲリーテさんの伝言を聞いて戻りました。この子はカーマイルです。えっと、同居人です」
自分の身長よりも長い金髪を、頭の後ろで巨大なお団子にして丸めたカーマイルは、勝手にソファに座っています。
「はじめまして、カーマイルさん。ラフィーさんと同じように魅力的な方ですね。特に魔力が。……で、ラフィーさんが教室で魔法を使ったようですが、他の人に訊いても何も答えてくれないのですよ、エリーシア様は驚いて帰ってしまったようですし……説明して頂けますか?」
仕方がないので、カーマイルと先ほど決めたばかりの言い訳をする事にしました。
私の説明を黙って聞いているオルリード学院長は、何度もうんうん、と頷いています。
「なるほど、分かりました。ラフィーさんがアランさんの魔力にびっくりして、思わず極大魔法をぶちまけてしまったのですね。はい、よくある事です。ご心配なく」
よくある事なんだ……本当でしょうか。
「アランさんは特別に魔力が高いので、魔力感知に長けている人はそれに驚いてしまうのですよ。まあ極大魔法を発動させる程の人は居ませんけれども、つい構えてしまうというか、思わず防御魔法を展開させる人はよく居ます」
あれ? やっぱり魔王という事は秘密っぽいですね。
こっちから余計な事を言わなくて正解でした。
「マルゲリーテ先生は怒っていたようですけど」
「ああ、そちらもご心配なく、マルゲリーテ先生も忙しい人でしてね、今日はたまたま学院に来ていましたが、本来は探偵業の方が忙しくてあまり学院には顔を出さない人なのですよ。たまたま来た学院で面倒そうな事が起こったかもしれないという事で、ちょっとイライラしていたかもしれませんけれども」
探偵業? フォレスの会った人でしょうか。
「でも一応謝っておいた方がいいですよね? 私、教室に行ってきます……」
「ああ、大丈夫ですよ。もう帰ってしまいましたから」
帰ったって……先生も随分と自由なのですね。
「それと教室にはもう誰も居ませんし。今日全員が揃っていたのは珍しい事だったのですよ。普段はエリーシア様くらいしか登校してこないのですよ。金髪巻き髪の子が居たと思いますが、その子がエリーシア様です」
「そうなのですか」
では、魔王パーティーは毎日学院に来てるわけでもなかったのですね。
ん? エリーシア様? さっきもちらっと会話に出てきた気がしますが、様付けで呼ぶなんて……それは。
話を聞いていると、その金髪巻き髪の子は魔王パーティーではなさそうですが、一応その子の情報も手に入れておいた方がいいかもしれませんね。
「エリーシアさんはどんな子なのですか? 特Sクラスに居るくらいだから、やっぱりすごい魔法が使えるとか」
「いえいえ、エリーシア様は魔法に関しては普通ですよ。ですが家柄が普通ではないという事で特Sクラスなのです」
家柄? また王族か何かでしょうか。
「彼女は王族直系の血筋でもあり、勇者ローランド様の妹君でもあるのですよ」
やっぱり……しかも勇者ローランドの妹。
「はぁ……そうなんですか」
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