4 / 7
第一章
三.男爵の過去その二
しおりを挟む
「お前という奴は...!家を継ぐという自覚を持たんか!!それが出来んようなら今すぐ継いでその自覚を持て!」
仕事に集中できず、彼女以外は絶対に妻に迎えないと頑なな私に、両親はついに匙を投げた。
そして家督を私に押し付けるように譲り、両親は母方の領地へと旅立っていった。
私は二十五才で男爵家を継ぐこととなった。
卒業してから父について回り、仕事を覚えていった。
小さな領のため、経営だけではなく当主自らが領内を見て回り、時には領内の困り事や諍いに介入することもあった。
小さい領でもやることは次から次へと出てきて、私はヘトヘトになった。
初めての休日には半日ほどかけてレイアに会いに行った。
レイアは北に位置する隣国に面した伯爵領の出で、その町で本屋を営む両親のもとに生まれた。
家を訪れると、レイアは嬉しそうな顔を見せてくれた。
レイアの両親に挨拶をすると、困ったような苦い顔をされた。
レイアがお茶を入れに席を外した時、彼らは私に諭すように語りかけてきた。
「娘はただの平民で、貴方は男爵家のひとり息子と聞いている。相応の相手を迎え入れなければならないのではないですか?娘とはどういうつもりで付き合っているんでしょう?」
「そうかもしれません。だが私が妻に望むのはレイアさんだけですし、結婚したいと思っています。彼女を愛しているんです」
「レイアにはたくさんの縁談がきているの。それなのにどんな相手にも頷かなくて困っているのよ」
「レイアにしなくてもよい苦労を背負わせたくない親の気持ちをわかってくれないか?」
確かにレイアは、平民のままならばしなくてもいい苦労をたくさんすることになるだろう。
しかしレイアなら、レイアと二人ならそれも乗り越えられるはずだ。
それにしてもレイアに縁談がきている?
レイアが私以外と結婚する可能性があるということだ。
不思議なことにこれまで私は、彼女が私以外と一緒になるなどつゆほども思っていなかった。
私は返答につまってしまった。
彼女の父親が口を開きかけた時、レイアの怒鳴り声が割って入った。
「お父さんもお母さんもシモンになんてこと言うの?!」
「レイア、そうは言っても私たちは貴方の幸せを願って...」
「私は誰とも結婚しないと言ってるじゃない。それが私の願いなの。お母さんたちならわかってくれるでしょう...?」
普段から冷静なレイアが見せる初めての激しい感情に、私たちは狼狽えた。
レイアは胸に手を置き、気持ちを落ち着かせるように息を吐いてから皆に向けて口を開いた。
「少し外に出てきます。シモン、行きましょう」
両親に会釈をしてレイアに続いて家を出た。
「レイア、大丈夫かい?君に会いたくて来てしまったが、すまなかった...」
「そんなこと言わないで、私も貴方が会いに来てくれてとても嬉しいわ。私こそみっともないところを見せてしまってごめんなさい。」
「みっともなくなんて...それよりもレイア、縁談を断ったって...そもそも君は結婚する気がなかったのかい?」
「...ええ、そうよ。私、誰とも結婚するつもりはないの。シモン、貴方とも。だから貴方は私のことなんて気にしないで...幸せになって」
「僕のこと、嫌いになった?」
「ふふっシモンったら僕に戻ってるわ」
「レイア、はぐらかさないで」
レイアは少し俯き、迷ったように口を開いた。
「...貴方のことは好きよ。そうじゃなきゃ付き合わなかった。でも何度も言うように結婚はできないわ」
「だったら待つから!いつかレイアの気が変わるの。いや、待つとか変わるとかじゃなくて...僕が君としか一緒になりたくないんだ、僕が好きなのはレイアだけだから」
真っ直ぐに気持ちを伝えてくれるシモンにレイアは胸がつまる思いだった。
「ごめんなさい、シモン。こんな私のことをそんなにも想ってくれてありがとう」
それからもシモンは休みのたびにレイアに会いに行った。
彼女は会うたびに綺麗になっていくので、誰か彼女にちょっかいをかけないか、という心配はあったが、彼女が私を愛していると感じることができたので不安は感じなかった。
そうして二年が経った頃、彼女が妊娠していることがわかった。
彼女の両親は泣いて私を責め立てた。
「この!このっ!この子を日陰者にしたいの?そんなにこの子を不幸にしたいの?!」
「結婚してないのに子供ができるなんて、この子が周りからなんて言われるかわからないのか!」
「この人のせいだけじゃないってお父さんもお母さんもわかってるでしょう?!私も望んだからこうなってるの!」
こうなることを分かっていたはずなのに、私は彼女を想う気持ちを止められなかった。
こんな状況で謝罪を受けてもらえるはずがなかった。
子供ができたなら彼女は結婚を了承してくれるのではないか。
そんな甘い気持ちを抑えらなかった私は「結婚しよう、私の両親は説得するから大丈夫だよ」と伝えたが、彼女は悲しげな目を向けてきた。
「シモンごめんなさい、結婚はできないわ。本当に、ごめんなさい」
涙交じりの声で言葉を伝えてくる彼女に、胸が苦しくなる。
「君は何をそんなに不安に思っているんだい?君の不安が何かは僕にはわからない。けどそれを取り除くことが出来たら、今度こそ君は私の妻になってくれるか?」
「そんなこと無理よ。私はこのままでも幸せよ。」
彼女は何かを諦めているが、私だけは絶対に諦めたくなかった。
「レイア、必ず君の不安を取り除いてみせる。だから待っていてほしい」
そう告げた私にレイアは返事をしなかったが、ついに涙を零した。
その後、私は彼女を養子として迎え入れてくれる貴族の家を探し回った。
同じ貴族になれば彼女の不安を取り除けるのではないかと思ったのだ。
しかし特別裕福ではなく、何の見返りも望めないだろう男爵家への返答は芳しくなかった。
中には、王立学園で特待生だった優秀さや、美人で有名だったレイアの当時のことを知る者は、レイアが愛人になることを見返りに求めてきた。
そんなこと、許せる筈がなかった。
平日は父について仕事をし、休日になると貴族の家に頼み込む生活をしているうちに、まもなくレイアは出産する時期を迎えてしまった。
私は父に頼み込んで長い休みを貰い、レイアが住む町で宿を取った。
この頃になると私の両親は呆れていたように思う。
毎日レイアのそばで過ごし、四日目の夕方には陣痛が始まった。
そして五日目の朝に彼女は女の子を出産した。
髪の色は私と一緒で、うっすら開いた瞳から見えた色は、彼女のものより少し明るかった。
「レイア、ありがとう。僕と君の子供を産んでくれて、本当にありがとう」
彼女の両親もそばで見守り、無事産まれたことを喜んでくれた。
「どういうこと...?どうしてこの子には...」
出産を終えてぐったりとしていたレイアはそう呟くと気絶するように眠ってしまった。
レイアが目覚めてから、眠る前に呟いた言葉の意味を訊いたが、何のこと?と不思議そうな顔で聞き返された。
私は彼女の両親が住む家の近くに家を借りて彼女と、ルピナスと名付けた子供との生活を始めた。
彼女と私は慣れない育児に戸惑いながらも共に向き合った。
娘は体調を崩しやすく、少しも気を抜くことはできなかった。
困っていると彼女の両親が手を貸してくれた。
彼女の両親はもうこの状況を諦めて、けれども受け入れてくれていた。
そうして半年を過ぎた頃。
「ずっと帰らないわけにも、仕事をしないわけにもいかないでしょう?両親もそばにいるし、貴方は帰った方がいいわ」
レイアにそう言われて渋る私は、彼女の次の言葉で帰ることを決めた。
「休みができたらまた会いに来てくれるでしょう?」
私は領地に帰り、また元の生活に戻った。
休みのたびにレイアとルピナスに会いにあの家に帰った。
私がそばに居られない間、彼女の両親がそばにいてくれることに安心していた。
しかし彼女はルピナスが一才になる前にルピナスと共に姿をくらませた。
私は彼女たちを探すのに必死になり仕事に集中できなくなった。
彼女の両親も同じで、どんどん窶れていった。
そうして冒頭に戻る。
領民を放っておく事などできるはずもなく、仕事をしながら彼女を探すことになった。
彼女と住んでいた町やその周辺の領、王都など関わりのありそうな場所はすでに探した。
彼女は目立つ容姿をしていて、さらに子連れなのですぐにでも見つかると思っていた。
二人を見つけられず、年月だけが過ぎて行った。
しかし彼女たちを探して九年目、金色の髪の美しい女性が亡くなり、茶色い髪の女の子が一人残されたという報せが私の耳に届いのだ。
彼女はずっと私を待っていてくれたに違いないと、今日ルピナスを見て確信した。
夕食後に「文字を読めるか」と聞くと、「文字の読み書きも母に教わりました。母が仕事をしている間は、本を読んで過ごしていました」とルピナスは答えたのだ。
娘は平民の中で暮らしてきたはずなのに、貴族としての教養を身につけているように見えた。
(彼女がいなくなった理由はわからない...でも本当はずっと待っていてくれたんだ...それなのに私は間に合わなかった!)
書斎には男爵の嗚咽が遅くまで響いていた。
仕事に集中できず、彼女以外は絶対に妻に迎えないと頑なな私に、両親はついに匙を投げた。
そして家督を私に押し付けるように譲り、両親は母方の領地へと旅立っていった。
私は二十五才で男爵家を継ぐこととなった。
卒業してから父について回り、仕事を覚えていった。
小さな領のため、経営だけではなく当主自らが領内を見て回り、時には領内の困り事や諍いに介入することもあった。
小さい領でもやることは次から次へと出てきて、私はヘトヘトになった。
初めての休日には半日ほどかけてレイアに会いに行った。
レイアは北に位置する隣国に面した伯爵領の出で、その町で本屋を営む両親のもとに生まれた。
家を訪れると、レイアは嬉しそうな顔を見せてくれた。
レイアの両親に挨拶をすると、困ったような苦い顔をされた。
レイアがお茶を入れに席を外した時、彼らは私に諭すように語りかけてきた。
「娘はただの平民で、貴方は男爵家のひとり息子と聞いている。相応の相手を迎え入れなければならないのではないですか?娘とはどういうつもりで付き合っているんでしょう?」
「そうかもしれません。だが私が妻に望むのはレイアさんだけですし、結婚したいと思っています。彼女を愛しているんです」
「レイアにはたくさんの縁談がきているの。それなのにどんな相手にも頷かなくて困っているのよ」
「レイアにしなくてもよい苦労を背負わせたくない親の気持ちをわかってくれないか?」
確かにレイアは、平民のままならばしなくてもいい苦労をたくさんすることになるだろう。
しかしレイアなら、レイアと二人ならそれも乗り越えられるはずだ。
それにしてもレイアに縁談がきている?
レイアが私以外と結婚する可能性があるということだ。
不思議なことにこれまで私は、彼女が私以外と一緒になるなどつゆほども思っていなかった。
私は返答につまってしまった。
彼女の父親が口を開きかけた時、レイアの怒鳴り声が割って入った。
「お父さんもお母さんもシモンになんてこと言うの?!」
「レイア、そうは言っても私たちは貴方の幸せを願って...」
「私は誰とも結婚しないと言ってるじゃない。それが私の願いなの。お母さんたちならわかってくれるでしょう...?」
普段から冷静なレイアが見せる初めての激しい感情に、私たちは狼狽えた。
レイアは胸に手を置き、気持ちを落ち着かせるように息を吐いてから皆に向けて口を開いた。
「少し外に出てきます。シモン、行きましょう」
両親に会釈をしてレイアに続いて家を出た。
「レイア、大丈夫かい?君に会いたくて来てしまったが、すまなかった...」
「そんなこと言わないで、私も貴方が会いに来てくれてとても嬉しいわ。私こそみっともないところを見せてしまってごめんなさい。」
「みっともなくなんて...それよりもレイア、縁談を断ったって...そもそも君は結婚する気がなかったのかい?」
「...ええ、そうよ。私、誰とも結婚するつもりはないの。シモン、貴方とも。だから貴方は私のことなんて気にしないで...幸せになって」
「僕のこと、嫌いになった?」
「ふふっシモンったら僕に戻ってるわ」
「レイア、はぐらかさないで」
レイアは少し俯き、迷ったように口を開いた。
「...貴方のことは好きよ。そうじゃなきゃ付き合わなかった。でも何度も言うように結婚はできないわ」
「だったら待つから!いつかレイアの気が変わるの。いや、待つとか変わるとかじゃなくて...僕が君としか一緒になりたくないんだ、僕が好きなのはレイアだけだから」
真っ直ぐに気持ちを伝えてくれるシモンにレイアは胸がつまる思いだった。
「ごめんなさい、シモン。こんな私のことをそんなにも想ってくれてありがとう」
それからもシモンは休みのたびにレイアに会いに行った。
彼女は会うたびに綺麗になっていくので、誰か彼女にちょっかいをかけないか、という心配はあったが、彼女が私を愛していると感じることができたので不安は感じなかった。
そうして二年が経った頃、彼女が妊娠していることがわかった。
彼女の両親は泣いて私を責め立てた。
「この!このっ!この子を日陰者にしたいの?そんなにこの子を不幸にしたいの?!」
「結婚してないのに子供ができるなんて、この子が周りからなんて言われるかわからないのか!」
「この人のせいだけじゃないってお父さんもお母さんもわかってるでしょう?!私も望んだからこうなってるの!」
こうなることを分かっていたはずなのに、私は彼女を想う気持ちを止められなかった。
こんな状況で謝罪を受けてもらえるはずがなかった。
子供ができたなら彼女は結婚を了承してくれるのではないか。
そんな甘い気持ちを抑えらなかった私は「結婚しよう、私の両親は説得するから大丈夫だよ」と伝えたが、彼女は悲しげな目を向けてきた。
「シモンごめんなさい、結婚はできないわ。本当に、ごめんなさい」
涙交じりの声で言葉を伝えてくる彼女に、胸が苦しくなる。
「君は何をそんなに不安に思っているんだい?君の不安が何かは僕にはわからない。けどそれを取り除くことが出来たら、今度こそ君は私の妻になってくれるか?」
「そんなこと無理よ。私はこのままでも幸せよ。」
彼女は何かを諦めているが、私だけは絶対に諦めたくなかった。
「レイア、必ず君の不安を取り除いてみせる。だから待っていてほしい」
そう告げた私にレイアは返事をしなかったが、ついに涙を零した。
その後、私は彼女を養子として迎え入れてくれる貴族の家を探し回った。
同じ貴族になれば彼女の不安を取り除けるのではないかと思ったのだ。
しかし特別裕福ではなく、何の見返りも望めないだろう男爵家への返答は芳しくなかった。
中には、王立学園で特待生だった優秀さや、美人で有名だったレイアの当時のことを知る者は、レイアが愛人になることを見返りに求めてきた。
そんなこと、許せる筈がなかった。
平日は父について仕事をし、休日になると貴族の家に頼み込む生活をしているうちに、まもなくレイアは出産する時期を迎えてしまった。
私は父に頼み込んで長い休みを貰い、レイアが住む町で宿を取った。
この頃になると私の両親は呆れていたように思う。
毎日レイアのそばで過ごし、四日目の夕方には陣痛が始まった。
そして五日目の朝に彼女は女の子を出産した。
髪の色は私と一緒で、うっすら開いた瞳から見えた色は、彼女のものより少し明るかった。
「レイア、ありがとう。僕と君の子供を産んでくれて、本当にありがとう」
彼女の両親もそばで見守り、無事産まれたことを喜んでくれた。
「どういうこと...?どうしてこの子には...」
出産を終えてぐったりとしていたレイアはそう呟くと気絶するように眠ってしまった。
レイアが目覚めてから、眠る前に呟いた言葉の意味を訊いたが、何のこと?と不思議そうな顔で聞き返された。
私は彼女の両親が住む家の近くに家を借りて彼女と、ルピナスと名付けた子供との生活を始めた。
彼女と私は慣れない育児に戸惑いながらも共に向き合った。
娘は体調を崩しやすく、少しも気を抜くことはできなかった。
困っていると彼女の両親が手を貸してくれた。
彼女の両親はもうこの状況を諦めて、けれども受け入れてくれていた。
そうして半年を過ぎた頃。
「ずっと帰らないわけにも、仕事をしないわけにもいかないでしょう?両親もそばにいるし、貴方は帰った方がいいわ」
レイアにそう言われて渋る私は、彼女の次の言葉で帰ることを決めた。
「休みができたらまた会いに来てくれるでしょう?」
私は領地に帰り、また元の生活に戻った。
休みのたびにレイアとルピナスに会いにあの家に帰った。
私がそばに居られない間、彼女の両親がそばにいてくれることに安心していた。
しかし彼女はルピナスが一才になる前にルピナスと共に姿をくらませた。
私は彼女たちを探すのに必死になり仕事に集中できなくなった。
彼女の両親も同じで、どんどん窶れていった。
そうして冒頭に戻る。
領民を放っておく事などできるはずもなく、仕事をしながら彼女を探すことになった。
彼女と住んでいた町やその周辺の領、王都など関わりのありそうな場所はすでに探した。
彼女は目立つ容姿をしていて、さらに子連れなのですぐにでも見つかると思っていた。
二人を見つけられず、年月だけが過ぎて行った。
しかし彼女たちを探して九年目、金色の髪の美しい女性が亡くなり、茶色い髪の女の子が一人残されたという報せが私の耳に届いのだ。
彼女はずっと私を待っていてくれたに違いないと、今日ルピナスを見て確信した。
夕食後に「文字を読めるか」と聞くと、「文字の読み書きも母に教わりました。母が仕事をしている間は、本を読んで過ごしていました」とルピナスは答えたのだ。
娘は平民の中で暮らしてきたはずなのに、貴族としての教養を身につけているように見えた。
(彼女がいなくなった理由はわからない...でも本当はずっと待っていてくれたんだ...それなのに私は間に合わなかった!)
書斎には男爵の嗚咽が遅くまで響いていた。
10
あなたにおすすめの小説
愛することをやめたら、怒る必要もなくなりました。今さら私を愛する振りなんて、していただかなくても大丈夫です。
石河 翠
恋愛
貴族令嬢でありながら、家族に虐げられて育ったアイビー。彼女は社交界でも人気者の恋多き侯爵エリックに望まれて、彼の妻となった。
ひとなみに愛される生活を夢見たものの、彼が欲していたのは、夫に従順で、家の中を取り仕切る女主人のみ。先妻の子どもと仲良くできない彼女をエリックは疎み、なじる。
それでもエリックを愛し、結婚生活にしがみついていたアイビーだが、彼の子どもに言われたたった一言で心が折れてしまう。ところが、愛することを止めてしまえばその生活は以前よりも穏やかで心地いいものになっていて……。
愛することをやめた途端に愛を囁くようになったヒーローと、その愛をやんわりと拒むヒロインのお話。
この作品は他サイトにも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品(写真ID 179331)をお借りしております。
さよなら 大好きな人
小夏 礼
恋愛
女神の娘かもしれない紫の瞳を持つアーリアは、第2王子の婚約者だった。
政略結婚だが、それでもアーリアは第2王子のことが好きだった。
彼にふさわしい女性になるために努力するほど。
しかし、アーリアのそんな気持ちは、
ある日、第2王子によって踏み躙られることになる……
※本編は悲恋です。
※裏話や番外編を読むと本編のイメージが変わりますので、悲恋のままが良い方はご注意ください。
※本編2(+0.5)、裏話1、番外編2の計5(+0.5)話です。
行き場を失った恋の終わらせ方
当麻月菜
恋愛
「君との婚約を白紙に戻してほしい」
自分の全てだったアイザックから別れを切り出されたエステルは、どうしてもこの恋を終わらすことができなかった。
避け続ける彼を求めて、復縁を願って、あの日聞けなかった答えを得るために、エステルは王城の夜会に出席する。
しかしやっと再会できた、そこには見たくない現実が待っていて……
恋の終わりを見届ける貴族青年と、行き場を失った恋の中をさ迷う令嬢の終わりと始まりの物語。
※他のサイトにも重複投稿しています。
十六歳の妹の誕生日、私はこの世を去る。
あいみ
恋愛
碌に手入れもされていない赤毛の伯爵令嬢、スカーレット。
宝石のように澄んだ青い髪をした伯爵令嬢、ルビア。
対極のような二人は姉妹。母親の違う。
お世辞にも美しいと言えない前妻の子供であるスカーレットは誰からも愛されない。
そばかすだらけで、笑顔が苦手な醜い姉。
天使のように愛らしく、誰からも好かれる可愛い妹。
生まれつき体の弱いルビアは長くは生きられないと宣告されていた。
両親の必死に看病や、“婚約者の献身的なサポート”のおかげで、日常生活が送れるようになるまで回復した。
だが……。運命とは残酷である。
ルビアの元に死神から知らせが届く。
十六歳の誕生日、ルビアの魂は天に還る、と。
美しい愛しているルビア。
失いたくない。殺されてなるものか。
それぞれのルビアを大切に思う想いが、一つの選択をさせた。
生まれてくる価値のなかった、醜いスカーレットを代わりに殺そう、と。
これは彼女が死ぬ前と死んだ後の、少しの物語。
真実の愛のお相手様と仲睦まじくお過ごしください
LIN
恋愛
「私には真実に愛する人がいる。私から愛されるなんて事は期待しないでほしい」冷たい声で男は言った。
伯爵家の嫡男ジェラルドと同格の伯爵家の長女マーガレットが、互いの家の共同事業のために結ばれた婚約期間を経て、晴れて行われた結婚式の夜の出来事だった。
真実の愛が尊ばれる国で、マーガレットが周囲の人を巻き込んで起こす色んな出来事。
(他サイトで載せていたものです。今はここでしか載せていません。今まで読んでくれた方で、見つけてくれた方がいましたら…ありがとうございます…)
(1月14日完結です。設定変えてなかったらすみません…)
【完結】魅了魔法のその後で──その魅了魔法は誰のため? 婚約破棄した悪役令嬢ですが、王太子が逃がしてくれません
瀬里@SMARTOON8/31公開予定
恋愛
その魅了魔法は誰のため?
一年前、聖女に婚約者である王太子を奪われ、婚約破棄された悪役令嬢リシェル・ノクティア・エルグレイン。
それが私だ。
彼と聖女との婚約披露パーティの噂が流れてきた頃、私の元に王太子が訪れた。
彼がここに来た理由は──。
(全四話の短編です。数日以内に完結させます)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる