9 / 20
9. 一石三鳥
しおりを挟む
そこからのユーミリアの行動は、早かった。
取り繕う必要もないので、反抗的な官吏にちょっぴりお灸を据えますね、とイーサンの上司に部下を借りる許可を取り。その後、子爵領に纏わる資料をまとめて、イーサンに届けた。彼は明日から子爵のもとへと出張である。
中途半端になっていた資料の整理を終わらせてから執務室に戻ったユーミリアは、さっそく一連の出来事をルディウスへと報告した。
「……それで、その生意気な官吏にクローク子爵の案件を託した、と?」
「ええ。どう思う?」
書類に目を通しながら、ユーミリアは相槌を打つ。ルディウスはルディウスで、決裁の手を止めることなく、会話を続けた。
「一石二鳥どころか、三鳥は狙えそうだ」
ちょっと乗せただけでころっと騙されてくれた新人官吏と違って、ルディウスはユーミリアの魂胆など容易く見抜いてしまう。
クローク子爵というのは、毎年毎年懲りずに厳罰を喰らわない巧みな塩梅で私的な浪費を領地経営の費用と偽り、収支を誤魔化す困った人物である。
グレストリアでは、領主はその年の収入の一部を国に納める義務がある。納税額は収入によって変わるので、正確な収入額がわからないと租税を通達できない。
財務官はクローク子爵に言いくるめられ、一昨年はルディウスが。昨年はユーミリアが現地に赴き、あの手この手で子爵から失言を引き出し、収入額を正した。
その役目を今回イーサンに託したというわけである。
だが――。
「あれほど自尊心の高いお坊ちゃまが子爵の嫌味に忍耐強く対応して、誤魔化している出費の追及などできるはずないわ。矜持にこだわって自力で解決しようとするのか、第三者に助けを求めるのか。どうするのかしらね?」
クローク子爵は偏屈で言葉がいちいち嫌味っぽく、とにもかくにも、気難しいご老人なのだ。
収支を誤魔化しているのだって、暇だから役人を困らせて遊んでいるだけである。そんなだから、対応にはコツが要る。
罵倒して悦に浸るよりも、こいつとは良好な関係を築いておいた方が得になりそうだ、と子爵に思わせることが大事なのである。
イーサンは子爵がただただ相手を困らせて楽しんでいるだけの老人だとは見抜けないだろう。絶対に音を上げて途中で投げ出すと、断定できた。
「子爵の問題は不正を正そうとすればするほどドツボにハマる。いずれ心が折れて外部に助けを求めるのは目に見えているが、クローク子爵の偏屈っぷりに、財務省は毎年匙を投げている。対応できるのは俺と君だけ」
イーサンが財務官の先輩に助力を求めても、彼らは袖にすること間違いなし。誰だって、面倒な仕事は他人に押し付けたいのだ。上司も同じ。財務省の高官は、宰相室に持ち込めと助言するだろう。毎年そうやって、逃げてきたのだから。
ルディウスが、淡々と未来予想を口にする。
「新人の官吏に俺を頼る度胸などあるはずもない。必然、泣きつく先はユミィに限定される」
ユーミリアは端から、イーサンの性格では達成困難かつ、助力の求め先がユーミリアに限定された案件を選んで託した、というわけである。
あれだけ舐めて掛かった相手に頭を下げ、助けてくださいと懇願するのはさぞ屈辱的だろう。
「どんなバツの悪い顔が見られるか、今から楽しみだわ」
この一件が広まれば、第二のイーサンのような新人に悩まされる心配を今年はしなくて済むだろう。
ユーミリアに要らぬ喧嘩を売るよりも、波風を立てない方が賢いと思うようになるはずだから。
また、イーサンが今後同僚を顎で使う行為を改めさせることもできる。助力する代わりに、職務態度を改めることを条件として提示すればいい。
イーサンを借り受ける際に彼の同僚への接し方に問題があるので気を配るよう、財務省の高官に伝えておいたが。どこまで当てになるやら、なのでしばらくはユーミリアも目を光らせておくつもりだ。
それから、子爵が誤魔化しているであろう経費の調査をある程度イーサンが進めるはずなので、結果的に仕事量がちょっぴり減ることも期待できた。
ルディウスが最初に口にした通り、一石三鳥というわけだ。
「……王宮で君に喧嘩を売っても、損をするだけ。良い教訓になるだろう」
「本当だったら、無礼な新人さんは張り倒されても文句は言えないって教訓を植え付けてあげたかったわ」
あんなに言いたい放題言われても、手を出したら社会的にはユーミリアが劣勢になるのだから、世の中はどうかしていると思う。
「けっこう冷静だよね、ユミィ。俺には脊髄反射で怒るけど。その手の対応は間違えない」
「時と場合は弁えてるわよ。引っ叩きたくて引っ叩きたくて、仕方がなかったけど。ものすっっごく頑張って堪えたんだから……っ」
腹の虫が収まらずにぷんすかするユーミリアを見て、ルディウスが苦笑した。
「それじゃあ、大人の対応をしたユミィを俺が労おう。今週末、時間を作るから君の行きたい場所に付き合うよ」
思いもよらなかった申し出に、パッと瞳を輝かせる。
「本当っ? ちょうどいいわ」
「ちょうどいい?」
ルディウスがあどけなく瞳を瞬かせた。
二ヶ月前、モリンズ伯爵領の問題を解決した際のごほうびに、と考えていたおねだりがあったのだけれど。ちょっと都合が悪くて断念した計画があるのだ。
「私ね、クッキーが食べたいなって気分なの」
「君の好みに合いそうな店をいくつか探しておくから、当日までにどこがいいかを選んで――」
「私の理解度百点満点なディーでも、流石に候補に挙げられないと思うわ」
「……どういう意味?」
ルディウスが訝しげに眉を顰める。
ユーミリアはふふっとはにかんだ。但し、かなり邪悪寄りの笑みである。
「私が所望するのは、ディーお手製のクッキーよ」
「は?」
大いに戸惑っている婚約者殿に、上機嫌で微笑みかける。
「有名なお菓子職人さんの高級クッキーも素敵だけど。婚約者の愛情がたっぷりこもった手作りクッキーが食べたい気分なのです」
「……当たり前のことを言うけど。俺、料理なんかしたことないよ?」
ルディウスは困惑しきりだ。
「百も承知よ。ディーが初めての体験に四苦八苦する様を眺めて楽しむのが趣旨なんだから」
――ああ、と。合点がいった様子でルディウスの顔から戸惑いの色が引いた。
「どうしてこんな破茶滅茶なことを言い出したかと思えば、なるほどね。ブラッドリー殿の発言、相当お冠なんだ?」
「当たり前でしょ。引っ叩くくらいはしないと気が収まらないけど、そういうわけにもいかないからディーに八つ当たりして、憂さ晴らしするの」
ユーミリアのとんでもない言い分に。
「まぁ、いいけど」
(……いいのね)
ルディウスは、大して気にしていない顔で相槌を打った。
この幼馴染は大概、ユーミリアに甘いのである。
「軽い気持ちで提案したら、斜め上の要望が飛んできたな。とんでもない劇物が出来上がっても知らないよ?」
「それはそれで、楽しそう」
想像したら可笑しくて、ユーミリアはクスクスと笑う。
そんなこんなで、週末はちょっと変わった過ごし方をすることに決まったのだった。
取り繕う必要もないので、反抗的な官吏にちょっぴりお灸を据えますね、とイーサンの上司に部下を借りる許可を取り。その後、子爵領に纏わる資料をまとめて、イーサンに届けた。彼は明日から子爵のもとへと出張である。
中途半端になっていた資料の整理を終わらせてから執務室に戻ったユーミリアは、さっそく一連の出来事をルディウスへと報告した。
「……それで、その生意気な官吏にクローク子爵の案件を託した、と?」
「ええ。どう思う?」
書類に目を通しながら、ユーミリアは相槌を打つ。ルディウスはルディウスで、決裁の手を止めることなく、会話を続けた。
「一石二鳥どころか、三鳥は狙えそうだ」
ちょっと乗せただけでころっと騙されてくれた新人官吏と違って、ルディウスはユーミリアの魂胆など容易く見抜いてしまう。
クローク子爵というのは、毎年毎年懲りずに厳罰を喰らわない巧みな塩梅で私的な浪費を領地経営の費用と偽り、収支を誤魔化す困った人物である。
グレストリアでは、領主はその年の収入の一部を国に納める義務がある。納税額は収入によって変わるので、正確な収入額がわからないと租税を通達できない。
財務官はクローク子爵に言いくるめられ、一昨年はルディウスが。昨年はユーミリアが現地に赴き、あの手この手で子爵から失言を引き出し、収入額を正した。
その役目を今回イーサンに託したというわけである。
だが――。
「あれほど自尊心の高いお坊ちゃまが子爵の嫌味に忍耐強く対応して、誤魔化している出費の追及などできるはずないわ。矜持にこだわって自力で解決しようとするのか、第三者に助けを求めるのか。どうするのかしらね?」
クローク子爵は偏屈で言葉がいちいち嫌味っぽく、とにもかくにも、気難しいご老人なのだ。
収支を誤魔化しているのだって、暇だから役人を困らせて遊んでいるだけである。そんなだから、対応にはコツが要る。
罵倒して悦に浸るよりも、こいつとは良好な関係を築いておいた方が得になりそうだ、と子爵に思わせることが大事なのである。
イーサンは子爵がただただ相手を困らせて楽しんでいるだけの老人だとは見抜けないだろう。絶対に音を上げて途中で投げ出すと、断定できた。
「子爵の問題は不正を正そうとすればするほどドツボにハマる。いずれ心が折れて外部に助けを求めるのは目に見えているが、クローク子爵の偏屈っぷりに、財務省は毎年匙を投げている。対応できるのは俺と君だけ」
イーサンが財務官の先輩に助力を求めても、彼らは袖にすること間違いなし。誰だって、面倒な仕事は他人に押し付けたいのだ。上司も同じ。財務省の高官は、宰相室に持ち込めと助言するだろう。毎年そうやって、逃げてきたのだから。
ルディウスが、淡々と未来予想を口にする。
「新人の官吏に俺を頼る度胸などあるはずもない。必然、泣きつく先はユミィに限定される」
ユーミリアは端から、イーサンの性格では達成困難かつ、助力の求め先がユーミリアに限定された案件を選んで託した、というわけである。
あれだけ舐めて掛かった相手に頭を下げ、助けてくださいと懇願するのはさぞ屈辱的だろう。
「どんなバツの悪い顔が見られるか、今から楽しみだわ」
この一件が広まれば、第二のイーサンのような新人に悩まされる心配を今年はしなくて済むだろう。
ユーミリアに要らぬ喧嘩を売るよりも、波風を立てない方が賢いと思うようになるはずだから。
また、イーサンが今後同僚を顎で使う行為を改めさせることもできる。助力する代わりに、職務態度を改めることを条件として提示すればいい。
イーサンを借り受ける際に彼の同僚への接し方に問題があるので気を配るよう、財務省の高官に伝えておいたが。どこまで当てになるやら、なのでしばらくはユーミリアも目を光らせておくつもりだ。
それから、子爵が誤魔化しているであろう経費の調査をある程度イーサンが進めるはずなので、結果的に仕事量がちょっぴり減ることも期待できた。
ルディウスが最初に口にした通り、一石三鳥というわけだ。
「……王宮で君に喧嘩を売っても、損をするだけ。良い教訓になるだろう」
「本当だったら、無礼な新人さんは張り倒されても文句は言えないって教訓を植え付けてあげたかったわ」
あんなに言いたい放題言われても、手を出したら社会的にはユーミリアが劣勢になるのだから、世の中はどうかしていると思う。
「けっこう冷静だよね、ユミィ。俺には脊髄反射で怒るけど。その手の対応は間違えない」
「時と場合は弁えてるわよ。引っ叩きたくて引っ叩きたくて、仕方がなかったけど。ものすっっごく頑張って堪えたんだから……っ」
腹の虫が収まらずにぷんすかするユーミリアを見て、ルディウスが苦笑した。
「それじゃあ、大人の対応をしたユミィを俺が労おう。今週末、時間を作るから君の行きたい場所に付き合うよ」
思いもよらなかった申し出に、パッと瞳を輝かせる。
「本当っ? ちょうどいいわ」
「ちょうどいい?」
ルディウスがあどけなく瞳を瞬かせた。
二ヶ月前、モリンズ伯爵領の問題を解決した際のごほうびに、と考えていたおねだりがあったのだけれど。ちょっと都合が悪くて断念した計画があるのだ。
「私ね、クッキーが食べたいなって気分なの」
「君の好みに合いそうな店をいくつか探しておくから、当日までにどこがいいかを選んで――」
「私の理解度百点満点なディーでも、流石に候補に挙げられないと思うわ」
「……どういう意味?」
ルディウスが訝しげに眉を顰める。
ユーミリアはふふっとはにかんだ。但し、かなり邪悪寄りの笑みである。
「私が所望するのは、ディーお手製のクッキーよ」
「は?」
大いに戸惑っている婚約者殿に、上機嫌で微笑みかける。
「有名なお菓子職人さんの高級クッキーも素敵だけど。婚約者の愛情がたっぷりこもった手作りクッキーが食べたい気分なのです」
「……当たり前のことを言うけど。俺、料理なんかしたことないよ?」
ルディウスは困惑しきりだ。
「百も承知よ。ディーが初めての体験に四苦八苦する様を眺めて楽しむのが趣旨なんだから」
――ああ、と。合点がいった様子でルディウスの顔から戸惑いの色が引いた。
「どうしてこんな破茶滅茶なことを言い出したかと思えば、なるほどね。ブラッドリー殿の発言、相当お冠なんだ?」
「当たり前でしょ。引っ叩くくらいはしないと気が収まらないけど、そういうわけにもいかないからディーに八つ当たりして、憂さ晴らしするの」
ユーミリアのとんでもない言い分に。
「まぁ、いいけど」
(……いいのね)
ルディウスは、大して気にしていない顔で相槌を打った。
この幼馴染は大概、ユーミリアに甘いのである。
「軽い気持ちで提案したら、斜め上の要望が飛んできたな。とんでもない劇物が出来上がっても知らないよ?」
「それはそれで、楽しそう」
想像したら可笑しくて、ユーミリアはクスクスと笑う。
そんなこんなで、週末はちょっと変わった過ごし方をすることに決まったのだった。
31
あなたにおすすめの小説
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
私が、良いと言ってくれるので結婚します
あべ鈴峰
恋愛
幼馴染のクリスと比較されて悲しい思いをしていたロアンヌだったが、突然現れたレグール様のプロポーズに 初対面なのに結婚を決意する。
しかし、その事を良く思わないクリスが・・。
伯爵令嬢の婚約解消理由
七宮 ゆえ
恋愛
私には、小さい頃から親に決められていた婚約者がいます。
婚約者は容姿端麗、文武両道、金枝玉葉という世のご令嬢方が黄色い悲鳴をあげること間違い無しなお方です。
そんな彼と私の関係は、婚約者としても友人としても比較的良好でありました。
しかしある日、彼から婚約を解消しようという提案を受けました。勿論私達の仲が不仲になったとか、そういう話ではありません。それにはやむを得ない事情があったのです。主に、国とか国とか国とか。
一体何があったのかというと、それは……
これは、そんな私たちの少しだけ複雑な婚約についてのお話。
*本編は8話+番外編を載せる予定です。
*小説家になろうに同時掲載しております。
*なろうの方でも、アルファポリスの方でも色んな方に続編を読みたいとのお言葉を貰ったので、続きを只今執筆しております。
【完結】大好きなあなたのために…?
月樹《つき》
恋愛
私には子供の頃から仲の良い大好きな幼馴染がいた。
2人でよく読んだ冒険のお話の中では、最後に魔物を倒し立派な騎士となった男の子と、それを支えてきた聖女の女の子が結ばれる。
『俺もこの物語の主人公みたいに立派な騎士になるから』と言って、真っ赤な顔で花畑で摘んだ花束をくれた彼。あの時から彼を信じて支えてきたのに…
いつの間にか彼の隣には、お姫様のように可憐な女の子がいた…。
裏の顔ありな推しとの婚約って!?
花車莉咲
恋愛
鉱業が盛んなペレス王国、ここはその国で貴族令嬢令息が通う学園であるジュエルート学園。
その学園に通うシエンナ・カーネリアラ伯爵令嬢は前世の記憶を持っている。
この世界は乙女ゲーム【恋の宝石箱~キラキラブラブ学園生活~】の世界であり自分はその世界のモブになっていると気付くが特に何もする気はなかった。
自分はゲームで名前も出てこないモブだし推しはいるが積極的に関わりたいとは思わない。
私の前世の推し、ルイス・パライバトラ侯爵令息は王国騎士団団長を父に持つ騎士候補生かつ第二王子の側近である。
彼は、脳筋だった。
頭で考える前に体が動くタイプで正義感が強くどんな物事にも真っ直ぐな性格。
というのは表向きの話。
実は彼は‥‥。
「グレース・エメラディア!!貴女との婚約を今ここで破棄させてもらう!」
この国の第二王子、ローガン・ペレス・ダイヤモルト様がそう叫んだ。
乙女ゲームの最終局面、断罪の時間。
しかし‥‥。
「これ以上は見過ごせません、ローガン殿下」
何故かゲームと違う展開に。
そして。
「シエンナ嬢、俺と婚約しませんか?」
乙女ゲームのストーリーに何も関与してないはずなのにどんどんストーリーから離れていく現実、特に何も目立った事はしてないはずなのに推しに婚約を申し込まれる。
(そこは断罪されなかった悪役令嬢とくっつく所では?何故、私?)
※前作【悪役令息(冤罪)が婿に来た】にて名前が出てきたペレス王国で何が起きていたのかを書いたスピンオフ作品です。
※不定期更新です。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
【書籍化】番の身代わり婚約者を辞めることにしたら、冷酷な龍神王太子の様子がおかしくなりました
降魔 鬼灯
恋愛
コミカライズ化決定しました。
ユリアンナは王太子ルードヴィッヒの婚約者。
幼い頃は仲良しの2人だったのに、最近では全く会話がない。
月一度の砂時計で時間を計られた義務の様なお茶会もルードヴィッヒはこちらを睨みつけるだけで、なんの会話もない。
お茶会が終わったあとに義務的に届く手紙や花束。義務的に届くドレスやアクセサリー。
しまいには「ずっと番と一緒にいたい」なんて言葉も聞いてしまって。
よし分かった、もう無理、婚約破棄しよう!
誤解から婚約破棄を申し出て自制していた番を怒らせ、執着溺愛のブーメランを食らうユリアンナの運命は?
全十話。一日2回更新 完結済
コミカライズ化に伴いタイトルを『憂鬱なお茶会〜殿下、お茶会を止めて番探しをされては?え?義務?彼女は自分が殿下の番であることを知らない。溺愛まであと半年〜』から『番の身代わり婚約者を辞めることにしたら、冷酷な龍神王太子の様子がおかしくなりました』に変更しています。
恋人でいる意味が分からないので幼馴染に戻ろうとしたら‥‥
矢野りと
恋愛
婚約者も恋人もいない私を憐れんで、なぜか幼馴染の騎士が恋人のふりをしてくれることになった。
でも恋人のふりをして貰ってから、私を取り巻く状況は悪くなった気がする…。
周りからは『釣り合っていない』と言われるし、彼は私を庇うこともしてくれない。
――あれっ?
私って恋人でいる意味あるかしら…。
*設定はゆるいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる