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18. いつかの夜会④
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強引に連れて行かれたクローゼが気に掛かったユーミリアは、彼女たちの後を追いかけることにした。
歓談している招待客を掻き分け、クローゼを見つけてーーユーミリアは眉を顰めた。
クローゼを取り囲むように四人の令嬢が集まり、刺々しい空気を醸し出していたからだ。
令嬢たちは険がある顔つきで、穏やかではない雰囲気がこれみよがしに伝わってくる。四人の令嬢の中で唯一、クローゼの姉ロベリアだけが、柔和な面立ちを不安げに曇らせていた。
「本来であれば、下賤な血を引くあなたと口を利きたくなどないのだけれど。姉君に免じて、弁明の機会をあげるわ」
詰問じみた声は存外に大きく、談笑で賑わう広間でもよく響いた。
ユーミリアの耳に届いたのはもちろんのこと、興味を惹かれたのか、幾人かの招待客が会話を止め、令嬢たちに関心を向ける。
「ロベリア様の髪飾りが見当たらないの。あなたが行方を知っているのではなくて?」
「髪飾り……?」
きょとんと目を瞬かせるクローゼに、別の令嬢が捲し立てる。
「今夜の夜会のために、ロベリア様が私たちに贈ってくださったお揃いの髪飾りよ。ロベリア様のは金具の具合が悪くて落としそうだったから、テーブルに置いてあったの。それが気づいた時には失くなっていたのよ」
彼女たちが主張する通り、確かにロベリアは髪飾りをつけていなかった。
「母親が平民なだけあってあなた、この場で明らかに浮いているじゃない? 大方、堂々と振る舞う姉君を妬んで困らせようとしたのでしょう」
「盗んだ髪飾りをロベリア様に返しなさいな」
令嬢たちの言い分に、クローゼは強くかぶりを振った。
「盗むだなんて……私、そんなことしていません」
「潔白を主張するわけね。それならあなたのバッグを調べても構わないわよね?」
令嬢の一人が、クローゼのハンドバッグを睨むように見つめる。
クローゼは困り顔で周囲を見渡した。令嬢たちの口論はすっかり注目の的。招待客の多くが視線を向けている。
そんな、見世物のような状況を早く終わらせたかったのだろうか。クローゼは抗議することなく、こくりと頷いた。
「……それで、疑いが晴れるのでしたら。どうぞ調べてください」
クローゼがおずおずとバッグを差し出す。
令嬢がひったくるようにバッグを取り上げーー中を漁った彼女は、まぁ、と大きな声を上げた。
「そんなことしていない、だなんて。よく言えたものね」
クローゼのバッグから令嬢が取り出したのは、薄桃色の花弁が可憐に連なる、スズランを模した髪飾り。
ユーミリアは眉根を寄せた。
「……嘘。どうして……?」
愕然とした顔でクローゼが呟く。そんな彼女を、令嬢たちはこぞって責め立てた。
「よくもまぁ、堂々と潔白を主張できたわね。神経を疑うわ、この嘘つき」
「ロベリア様の物を盗むだなんて。いくら姉妹でも、これは立派な窃盗よ」
強い口調に、クローゼは怯んだように肩を震わせた。
「みんな、待ってちょうだい。妹の話を聞いてあげて。きっと何か訳があるはずだわ」
見兼ねたようにクローゼを庇ったのは、姉であるロベリアだ。非難の眼差しから庇うように割って入った彼女は、心配そうに義妹を見下ろす。
「クローゼ? あなたがそんな真似をするはずないわよね? 何か誤解があるのでしょう?」
「……」
ロベリアが促すも、クローゼはなぜか無言だった。俯いた彼女は黙りこくって何も言わない。
(あの髪飾り……)
ユーミリアは記憶を掘り返す。
『姉君はどちらに?』
そうクローゼに尋ねた時、ロベリアは間違いなく、あの髪飾りを身につけていた。ロベリアたちの集まりは四人で、四人ともが色違いの髪飾りをつけているのを、ユーミリアはこの目で確認している。
つまり、髪飾りを紛失したのはユーミリアが目を離してからクローゼが呼ばれるまでのあいだのこと。
その間、クローゼはユーミリアたちと共にいた。髪飾りを盗むことなど不可能だ。
そして、クローゼのバッグから髪飾りが出てきたという事実が、令嬢たちが主張するところの盗人が誰であるかを示している。
髪飾りを紛失してからバッグを検めるまでに、クローゼのバッグに触れることができたのは、中を検分した令嬢だけ。
中を確認するふりをして袖口にでも隠しておいた髪飾りをバッグに仕込み、取り出すことで、最初から入っていたように見せかけたのだろう。
ロベリアの髪飾りを持ち去ったのはあの令嬢で間違いないと思うのだがーー。
ユーミリアは周囲に視線を走らせた。
年端もいかない令嬢が吊し上げられている光景は、娯楽に飢える貴族にとっては格好の見世物らしい。好奇心をそそられるのか、騒ぎはすっかり耳目を集め、人だかりが出来ている。
ユーミリアはクローゼに食って掛かる令嬢たちを、睨むように見据えた。
(あのご令嬢たちのうち何人が、この見世物に加担しているのかしらね。強い言葉と聞く耳を持たない様子を見るに、全員グルなのかしら)
クローゼのバッグを検めた令嬢の単独犯だとは、到底思えなかった。全員で口裏を合わせ、クローゼに濡れ衣を着せているように映る。
下賎な血の妹をああも庇うとは、ロベリア嬢は心優しい、とか。姉君は立派なのに妹君は手癖が悪い、とか。
クローゼを非難し、ロベリアを称賛する声がちらほらと聞こえてくる。見物人は、ロベリアの姿勢に感銘を受けているらしい。
この騒動はクローゼに濡れ衣を着せ、吊し上げることが目的ーーではなく。
愚かな義妹を庇う出来た姉として、ロベリアが称賛を浴びるための演出なのだろうと、ユーミリアはそう感じた。
ロベリアの言葉が本心からのもので。真実、心根の優しい姉ならば。恥をかく粗末なドレスを纏うことを容認したり、慣れない社交場で右も左もわからない妹を放り出し、友人と過ごしたりしないはずだからだ。
見ず知らずの令嬢の人間性を決めてかかりたくないけれど。ロベリアの人間性は透けて見えるようだった。
(クローゼ様の無実を訴えたいけど……)
ユーミリアと共にいたクローゼは髪飾りを盗みようがないと、声高に主張したい。
だがーー。
ユーミリアは歯噛みする。
この場でクローゼの潔白を証明できたとして、だ。
ーーその後は?
クローゼは継母から不当な扱いを受けていそう。ロベリアもまた、その行為に加担しているとしたら?
伯爵家で使用人のように扱き使われているというクローゼが、今夜の夜会に出席を許された理由。それがこの見世物だと考えれば、辻褄が合う。
クローゼが無言を貫いているのも、反抗すると後で酷い目に合うと、身を持って経験しているからという可能性だってある。この場でロベリアの嗜虐心が満たされなければ、帰宅後クローゼがもっと酷い目に遭うことだって考えられるのだ。
クローゼの肌にくっきりと残った鞭の跡が脳裏をちらついて、ユーミリアは動くに動けなくなってしまう。
気持ちだけなら、今すぐ飛び出して行きたい。だが、中途半端に口を出したら却ってクローゼに迷惑が掛かるかもしれない。
ユーミリアの推測が見当違いなら、飛び出したところで支障はない。だが、当たっていた場合はーー。
(何か、いい方法は……)
必死に思考を巡らせる。
彼女の冤罪を証明できて、万が一にも家族からの扱いがエスカレートしないような、そんな起死回生の方法がないものか。
「クローゼは満足に装飾品を持っていないから。わたくしの髪飾りが羨ましくなっただけで、ほんの出来心だったのよね?」
「……」
ロベリアの言葉に、クローゼは無言を貫いていた。ユーミリアたちといたことを主張すらしない。
はらはらと見守っていたユーミリアは、ふと顔を上げたクローゼと視線がかち合った。
助けを期待して輝くかと思われた彼女の瞳はーー。
ユーミリアは息を呑む。
さっきまで無邪気に輝いていた、大きな琥珀の瞳。今は昏くて、すべてを諦めたような、疲れた色をしている。誰も助けてくれないと理解している、失意の目。
(だめ、そんな顔しないで……っ)
後先など考えていられなかった。放っておくなんて無理だ。衝動的に飛び出そうとしたユーミリアはーーぐっ、と。後ろから肩を掴まれた。
何事かと振り返って、目を瞠る。立っていたのは、シャンデリアの下で冴え冴えと輝く美貌を湛えた青年。
「ディー?」
ユーミリアを押し留めたのは、すっかり存在を忘れていた幼馴染だった。
目が合うと、銀灰色の双眸が眇められた。
「……お人好し」
ルディウスがぼそりと呟く。
その声音に乗る感情は非難ーーではなく、どことなく嬉しげなもの。だからユーミリアは戸惑った。
こんな見世物を楽しむ悪趣味な人ではないはずなのに、何がそんなに嬉しいのだろう、と。
遠目に窺った時、冷然と輝き、凍える月のようだった瞳の色は弛んでいてーー。
「任せて」
囁き、ルディウスは悠然とした足取りで、令嬢たちの輪へと向かっていった。
歓談している招待客を掻き分け、クローゼを見つけてーーユーミリアは眉を顰めた。
クローゼを取り囲むように四人の令嬢が集まり、刺々しい空気を醸し出していたからだ。
令嬢たちは険がある顔つきで、穏やかではない雰囲気がこれみよがしに伝わってくる。四人の令嬢の中で唯一、クローゼの姉ロベリアだけが、柔和な面立ちを不安げに曇らせていた。
「本来であれば、下賤な血を引くあなたと口を利きたくなどないのだけれど。姉君に免じて、弁明の機会をあげるわ」
詰問じみた声は存外に大きく、談笑で賑わう広間でもよく響いた。
ユーミリアの耳に届いたのはもちろんのこと、興味を惹かれたのか、幾人かの招待客が会話を止め、令嬢たちに関心を向ける。
「ロベリア様の髪飾りが見当たらないの。あなたが行方を知っているのではなくて?」
「髪飾り……?」
きょとんと目を瞬かせるクローゼに、別の令嬢が捲し立てる。
「今夜の夜会のために、ロベリア様が私たちに贈ってくださったお揃いの髪飾りよ。ロベリア様のは金具の具合が悪くて落としそうだったから、テーブルに置いてあったの。それが気づいた時には失くなっていたのよ」
彼女たちが主張する通り、確かにロベリアは髪飾りをつけていなかった。
「母親が平民なだけあってあなた、この場で明らかに浮いているじゃない? 大方、堂々と振る舞う姉君を妬んで困らせようとしたのでしょう」
「盗んだ髪飾りをロベリア様に返しなさいな」
令嬢たちの言い分に、クローゼは強くかぶりを振った。
「盗むだなんて……私、そんなことしていません」
「潔白を主張するわけね。それならあなたのバッグを調べても構わないわよね?」
令嬢の一人が、クローゼのハンドバッグを睨むように見つめる。
クローゼは困り顔で周囲を見渡した。令嬢たちの口論はすっかり注目の的。招待客の多くが視線を向けている。
そんな、見世物のような状況を早く終わらせたかったのだろうか。クローゼは抗議することなく、こくりと頷いた。
「……それで、疑いが晴れるのでしたら。どうぞ調べてください」
クローゼがおずおずとバッグを差し出す。
令嬢がひったくるようにバッグを取り上げーー中を漁った彼女は、まぁ、と大きな声を上げた。
「そんなことしていない、だなんて。よく言えたものね」
クローゼのバッグから令嬢が取り出したのは、薄桃色の花弁が可憐に連なる、スズランを模した髪飾り。
ユーミリアは眉根を寄せた。
「……嘘。どうして……?」
愕然とした顔でクローゼが呟く。そんな彼女を、令嬢たちはこぞって責め立てた。
「よくもまぁ、堂々と潔白を主張できたわね。神経を疑うわ、この嘘つき」
「ロベリア様の物を盗むだなんて。いくら姉妹でも、これは立派な窃盗よ」
強い口調に、クローゼは怯んだように肩を震わせた。
「みんな、待ってちょうだい。妹の話を聞いてあげて。きっと何か訳があるはずだわ」
見兼ねたようにクローゼを庇ったのは、姉であるロベリアだ。非難の眼差しから庇うように割って入った彼女は、心配そうに義妹を見下ろす。
「クローゼ? あなたがそんな真似をするはずないわよね? 何か誤解があるのでしょう?」
「……」
ロベリアが促すも、クローゼはなぜか無言だった。俯いた彼女は黙りこくって何も言わない。
(あの髪飾り……)
ユーミリアは記憶を掘り返す。
『姉君はどちらに?』
そうクローゼに尋ねた時、ロベリアは間違いなく、あの髪飾りを身につけていた。ロベリアたちの集まりは四人で、四人ともが色違いの髪飾りをつけているのを、ユーミリアはこの目で確認している。
つまり、髪飾りを紛失したのはユーミリアが目を離してからクローゼが呼ばれるまでのあいだのこと。
その間、クローゼはユーミリアたちと共にいた。髪飾りを盗むことなど不可能だ。
そして、クローゼのバッグから髪飾りが出てきたという事実が、令嬢たちが主張するところの盗人が誰であるかを示している。
髪飾りを紛失してからバッグを検めるまでに、クローゼのバッグに触れることができたのは、中を検分した令嬢だけ。
中を確認するふりをして袖口にでも隠しておいた髪飾りをバッグに仕込み、取り出すことで、最初から入っていたように見せかけたのだろう。
ロベリアの髪飾りを持ち去ったのはあの令嬢で間違いないと思うのだがーー。
ユーミリアは周囲に視線を走らせた。
年端もいかない令嬢が吊し上げられている光景は、娯楽に飢える貴族にとっては格好の見世物らしい。好奇心をそそられるのか、騒ぎはすっかり耳目を集め、人だかりが出来ている。
ユーミリアはクローゼに食って掛かる令嬢たちを、睨むように見据えた。
(あのご令嬢たちのうち何人が、この見世物に加担しているのかしらね。強い言葉と聞く耳を持たない様子を見るに、全員グルなのかしら)
クローゼのバッグを検めた令嬢の単独犯だとは、到底思えなかった。全員で口裏を合わせ、クローゼに濡れ衣を着せているように映る。
下賎な血の妹をああも庇うとは、ロベリア嬢は心優しい、とか。姉君は立派なのに妹君は手癖が悪い、とか。
クローゼを非難し、ロベリアを称賛する声がちらほらと聞こえてくる。見物人は、ロベリアの姿勢に感銘を受けているらしい。
この騒動はクローゼに濡れ衣を着せ、吊し上げることが目的ーーではなく。
愚かな義妹を庇う出来た姉として、ロベリアが称賛を浴びるための演出なのだろうと、ユーミリアはそう感じた。
ロベリアの言葉が本心からのもので。真実、心根の優しい姉ならば。恥をかく粗末なドレスを纏うことを容認したり、慣れない社交場で右も左もわからない妹を放り出し、友人と過ごしたりしないはずだからだ。
見ず知らずの令嬢の人間性を決めてかかりたくないけれど。ロベリアの人間性は透けて見えるようだった。
(クローゼ様の無実を訴えたいけど……)
ユーミリアと共にいたクローゼは髪飾りを盗みようがないと、声高に主張したい。
だがーー。
ユーミリアは歯噛みする。
この場でクローゼの潔白を証明できたとして、だ。
ーーその後は?
クローゼは継母から不当な扱いを受けていそう。ロベリアもまた、その行為に加担しているとしたら?
伯爵家で使用人のように扱き使われているというクローゼが、今夜の夜会に出席を許された理由。それがこの見世物だと考えれば、辻褄が合う。
クローゼが無言を貫いているのも、反抗すると後で酷い目に合うと、身を持って経験しているからという可能性だってある。この場でロベリアの嗜虐心が満たされなければ、帰宅後クローゼがもっと酷い目に遭うことだって考えられるのだ。
クローゼの肌にくっきりと残った鞭の跡が脳裏をちらついて、ユーミリアは動くに動けなくなってしまう。
気持ちだけなら、今すぐ飛び出して行きたい。だが、中途半端に口を出したら却ってクローゼに迷惑が掛かるかもしれない。
ユーミリアの推測が見当違いなら、飛び出したところで支障はない。だが、当たっていた場合はーー。
(何か、いい方法は……)
必死に思考を巡らせる。
彼女の冤罪を証明できて、万が一にも家族からの扱いがエスカレートしないような、そんな起死回生の方法がないものか。
「クローゼは満足に装飾品を持っていないから。わたくしの髪飾りが羨ましくなっただけで、ほんの出来心だったのよね?」
「……」
ロベリアの言葉に、クローゼは無言を貫いていた。ユーミリアたちといたことを主張すらしない。
はらはらと見守っていたユーミリアは、ふと顔を上げたクローゼと視線がかち合った。
助けを期待して輝くかと思われた彼女の瞳はーー。
ユーミリアは息を呑む。
さっきまで無邪気に輝いていた、大きな琥珀の瞳。今は昏くて、すべてを諦めたような、疲れた色をしている。誰も助けてくれないと理解している、失意の目。
(だめ、そんな顔しないで……っ)
後先など考えていられなかった。放っておくなんて無理だ。衝動的に飛び出そうとしたユーミリアはーーぐっ、と。後ろから肩を掴まれた。
何事かと振り返って、目を瞠る。立っていたのは、シャンデリアの下で冴え冴えと輝く美貌を湛えた青年。
「ディー?」
ユーミリアを押し留めたのは、すっかり存在を忘れていた幼馴染だった。
目が合うと、銀灰色の双眸が眇められた。
「……お人好し」
ルディウスがぼそりと呟く。
その声音に乗る感情は非難ーーではなく、どことなく嬉しげなもの。だからユーミリアは戸惑った。
こんな見世物を楽しむ悪趣味な人ではないはずなのに、何がそんなに嬉しいのだろう、と。
遠目に窺った時、冷然と輝き、凍える月のようだった瞳の色は弛んでいてーー。
「任せて」
囁き、ルディウスは悠然とした足取りで、令嬢たちの輪へと向かっていった。
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