9 / 38
雨に傘3[完]
しおりを挟む「なんだよ…」
「やだ!やだぁ!やめてっ」
「何、嫌なの」
拓真が腰の動きを止めた。あたしは拓真の方を振り向いた。なんかもうわけわかんないけど泣きそうになってきた…
「…拓真の顔見たいよぅ…」
「鏡見てればいいじゃん」
「それじゃだめなのっ、ぎゅってしたいのっ」
「…っあーもう!ほんとにお前はわがままだなっ」
拓真があたしの腕を引っ張り寝室に向かって、ベッドに押し倒された…というより突き飛ばされた様な強い力でベッドに身を沈められた。
拓真が服を全て脱ぎ捨て、あたしの上に覆いかぶさった。
「お前の言うことばっかり聞いてるんだから、お前も俺の言うこと聞けよ」
「…わかったっ…」
そう答えると、拓真があたしの顔の前に自分のモノを見せた。
「咥えて」
「んっ」
…わかった、そう返事をする前に拓真のモノはあたしの口の中に入ってきた。
ぬめりと苦い味が口の中に広がる。拓真が貫いた自分の中の味が気持ち悪くて、早くそれを無くしたくて必死に舐め回すと拓真の体がびく、っと反応した。
「やれば出来るんじゃん…」
拓真のモノがもっと深く入ってくる。そのまま腰を上下に動かされると、喉が苦しくて吐きそうになった。
「んぅ、っ、んっ、う!」
「もっと奥まで咥えろよ」
「うっ、ぅえっ、んっ」
目に涙が滲む。苦しい…
「ごめんごめん。興奮しすぎた」
拓真があたしから体を離したかと思えば、再び拓真のモノが正常位であたしの中に入ってきた。
「んぁあっ」
気持ちいい。…それから、拓真の顔が真正面から見れて、見つめあえることが幸せ。
「あ…っ、たくま…」
拓真のモノがあたしの奥に届く度に子宮がきゅんとして、頭が真っ白になりそうになる。
激しくされる度に喘ぎ声が大きくなっちゃう。
あたしは拓真とひとつになれる喜びを感じながら何度も身を捩らせ、快感に浸った。
…幸せ…
「なー瑠衣、ぎゅってしてくれるんじゃないの?」
シーツを掴み悶えるあたしの髪をかきあげ、自らの腰の動きを弱めながら拓真が言った。
…なんだか寂しそうな笑顔。
「…うん…したい」
「瑠衣がぎゅってしたいって言うからこっち来たのに」
「していい…?」
「だからしろよ…ずっと待ってるんだけど」
少し恥ずかしそうに拓真が呟いた。
「拓真っ」
あたしが拓真に抱きつくと、拓真もあたしをぎゅっと抱き締めた。
…ずっとこうしたかった。拓真、大好き…
「あっ、あ…拓真、好きだよ、だいすき…」
あたしの頬に手を当てた拓真がさっきとは違う、優しい笑顔を見せた。
それから、どんどん拓真の腰の動きは早くなってきて…
「あ、そんなに激しいのっやっ!いっちゃうよぉ」
「また?締めんなよちょっと…あーむり」
「あぁ!ぁぁっ!いく、いく…」
拓真の腰がもっともっと激しく動く。
「だめだ…いく」
「ふぁぁ!あたしもいくのぉっ!あ、あ、いくいくいくぅ」
極限まで激しく動かれ何回も出し入れされてあたしが絶頂した後拓真も後を追い、そのまま拓真の熱いのが注がれた。快感に体が震わせながらあたしの中はそれを簡単に受け入れて、満たされていくような感覚に陥った。
「はぁ、はぁ…」
「愛してるよ、瑠衣」
そう言って拓真があたしにキスをした。
…拓真、今日どうしちゃったの?急にこんなことするなんて。
それに…愛してるって、言ってくれた。もしかしたら初めてかもしれない。
あたしが拓真のことを好きって言ってもいつも頭を撫でながら「うん」としか言ってくれないのに。
どういう風の吹き回しなんだろう。
でも、嬉しい…
***
「さっきはごめん、なさい…」
一緒にお風呂に入って湯船に浸かっている時に勇気を出して謝ってみた。
「何だよ急に」
「怒って家出てったりして…」
「お前も反省出来る様になったんだな。いい子いい子」
拓真があたしの頭を撫でて笑った。何だかんだ、拓真は優しい…
「すき…」
つい気持ちが抑えきれず抱きついた。
「うん。俺もお前のこと好きだよ。…結婚しようか」
「えっ?」
「仕事忙しいし寂しい思いさせてるけど、結婚したら今より会えるし俺も毎日お前に会いたいし」
「ほんとに…!?」
「こんなこと嘘で言うかよ、ばか」
「嬉しい…っうれしい!!」
「ったく、今日言おうとしてたのに逃走するからどうしようかと思ったわ」
「ごめんなさい…」
「会えないからって喧嘩したくないんだよ。一緒にいれる時は仲良くしたい」
「うん…あたしも…」
「で?」
「で?」
「返事聞かせてよ。瑠衣は俺と結婚したい?」
「当たり前だよっ…ありがとう。よろしくお願いしますっ…」
「ありがとう。こっちこそよろしくお願いします。俺も瑠衣が好きだって、これからは素直に伝える」
拓真がプロポーズしてくれた。好きって言ってくれた。嬉しくて涙が出てくる…
「あたしも、素直になるね」
「お互い素直に思ったこと言うようにしような」
「はいっ!」
「だからさ…素直に言うけど」
「うん?」
「風呂上がったらもっかいしたい」
拓真に耳元で囁かれ、頬が赤らんでしまう。
「…あたしも、したい…」
あたしの悪いところもひっくるめて好きだと言ってくれる愛しい人。辛い時は今日みたいに、雨に傘を差してくれる優しい人。
これからも、ずっと愛してる。
-end-
0
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる