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親愛なる小説家に捧げる恋3
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恋愛小説は読んでも実際に恋愛をしたいと思ったことが無かった。
それだけではなく高校生、大学生になるにつれ周りの皆がメイクを覚え、オシャレをし始めてもあたしは興味が湧かずいつもノーメイクに眼鏡、私服はTシャツにデニムだった。眼鏡をかけていたのはもちろん本の読みすぎで目が悪くなったからだ。
メイクしたら絶対可愛くなるよ!とか彼氏出来たら楽しいよ!とか友達は言ってくれたけど、別にいいや、と思っていたし合コンに誘われても断っていた。
入社して、ファッション誌の部門に配属になった同期の子に社会人なんだからメイクぐらいしなさい。小説だけじゃなくてファッション雑誌も読みなさい!と大量の雑誌を持ってこられ、半ば強制的にメイクを教えられ服屋や百貨店の化粧品コーナーに連れて行かれた。
結論。今までメイクやファッションに気を使ってこなかったことを後悔した。
今までと違う自分になっていくのが新鮮で、楽しくて仕方がなかった。新たにショッピングという趣味が加わり、読書とは別の楽しみを教えてくれた同期の子にはすごく感謝している。
しかもその子の推薦であたしは今、まさかのファッション誌部門にいる。本を読む以外で葉月怜緒とは関わりが薄くなってしまったけれど、今すごく楽しいし人生何があるかわからないな…としみじみ思う。
そんなわけで出会いが無く出会おうともせず、で過ごしてきて彼氏は出来たことがなかったから当然処女だった。
いざ海都と付き合う様になってそれが急に恥ずかしくなり、当初あたしはそれをひた隠しにした。
***
「文香、今日泊まって帰りなよ」
付き合って1ヶ月の頃、デート中に誘われて初めて海都の家にお泊まりすることになった。何回も家に行っているのに一晩を過ごすとなると心持ちが違ってくる。
「…でも、パジャマとか持ってきてないし」
「男物だけど貸すよ」
「メイク落としとか歯ブラシも無いし…」
「それぐらい買ってあげるよ。うちに置いとけばいいじゃん」
「いや悪いし…」
「…そんなに嫌?今日はもうちょっと一緒にいたいんだけどな」
今日なんでそんなぐいぐい来るんだろ…いやその前に、嫌がってるなんて思われたくない!
「違う違う!あたしも一緒にいたいな。お邪魔するね」
泊まるって、そういうことするよね。痛いのかな。痛いよね。我慢したらバレないかな。でも血が出るとか言うよね?どうしよう…怖い。
けど、そんなこと恥ずかしくて言えない。
初めて海都の家でシャワーを借り、貸してもらったスウェットは案の定だぼだぼだった。かなり身長差あるしなぁ…。ズボンの裾を引きずりそうで、手でたくしあげながらリビングに行くとやっぱり文香には大きかったか、ごめんねと海都が笑った。
「今度パジャマも買ってあげるね。文香に似合いそうな可愛いやつ買いにいこ。俺も風呂入ってくる」
海都があたしの頭をぽんぽんってして、部屋を出て行った。一瞬で顔が熱くなっちゃったの、バレてないかな…
***
「そろそろ寝よっか」
…来た。ついに来た。
「うん…」
ソファで少し喋っていたけど構えすぎて会話が全然頭に入ってこなかった。
「文香こっち向いて」
一緒にベッドに入り、海都が自分の方にあたしの体を引き寄せる。緊張しているのを気付かれたくなくて、つい俯いてしまう。
「どうしたの」
「メイクしてないし…」
「さっき見たじゃん。メイクしてなくても可愛いよ」
「…ほんと?」
顔を上げると、海都の唇があたしの唇に触れた。
キスは普段もしているし最近ようやく慣れてきたけど…今から何が起こるのかを考えると初めてのキスの時よりどきどきした。
…舌が入ってきた。ディープキスってやつだ…
と、下手をすれば中学生でもしていそうなディープキスの衝撃にあたしは体が強張った。
舌が絡まり、唇が重なり合う音がする。
これ、普通のキスとは全く別物なんだ。なんかすっごく、やらしいんだけど…
海都の手があたしの胸に移動する。服の上から軽く触られただけなのにさっき以上に体が硬くなって、キスの最中ずっと息を止めていたからだんだん息が荒くなってきた。
「はぁ、はぁ…」
「脱いじゃおっか」
海都はあたしが興奮していると思ってくれたみたいだ。実際は緊張で息切れしそうになってるんだけど、バレてなさそう…!
服を脱がされ、海都が直接あたしの胸を触る。初めて男の人に体に触れられ緊張がピークに達し、口から心臓が出そうだった。
海都の指があたしの乳首に触れた時、電流が走ったように体がびくっと反応した。それを見た海都が更にそこを弄る。
「あぁあっ!」
普段話す時とは明らかに違う自分の声にびっくりして、思わず口を塞いだ。…あたしってこんな声が出るの…?
「あ!あ!」
気持ちよくて、勝手に体が反応して声が出てしまうあたしを見て海都が微笑んだ。
「ふふ。気持ちいい?」
「…気持ちいい…っや!」
海都の舌があたしの乳首を舐める。さっきの指で弄られただけでも気持ちよかったのに、もっと気持ちよくなってきちゃう…
「ああ、ああっ…!あー…」
両胸を寄せられて乳首を同時に舐められ、気持ち良さに耐えられず体を捩ってしまう。どんどん息遣いが荒くなってくるあたしにキスをして、海都の手があたしの下半身の方に移動して入り口のあたりを指で撫でた。
「…めちゃくちゃ濡れてるよ」
自分で触らなくても、そうなっているのが手に取るようにわかる。初めてなのにこんなにしちゃうなんて、あたしって淫乱なの…?
「い…っ!」
でも現実は甘くなかった。海都が中に少し指を入れた瞬間刺す様な痛みが走った。入り口の方が反射的にぎゅっと締まり、海都が慌てて指を離した。
「あ、ごめん。痛かった?」
「ん、ううんっ…大丈夫」
「なら良かったけど…」
再び指が少しずつ入ってきたけれどやっぱり痛くて体に力が入ってしまい歯を食いしばった。
「文香?」
再び海都が指を離し、あたしをじっと見た。目を逸らすと怪しまれそうだし…とあたしも海都を見るけど、明らかにまばたきが増えて不自然になってしまっているのが自分でわかる。
「なに?」
「間違ってたらごめんね。もしかして文香…処女?」
バレた…。
それだけではなく高校生、大学生になるにつれ周りの皆がメイクを覚え、オシャレをし始めてもあたしは興味が湧かずいつもノーメイクに眼鏡、私服はTシャツにデニムだった。眼鏡をかけていたのはもちろん本の読みすぎで目が悪くなったからだ。
メイクしたら絶対可愛くなるよ!とか彼氏出来たら楽しいよ!とか友達は言ってくれたけど、別にいいや、と思っていたし合コンに誘われても断っていた。
入社して、ファッション誌の部門に配属になった同期の子に社会人なんだからメイクぐらいしなさい。小説だけじゃなくてファッション雑誌も読みなさい!と大量の雑誌を持ってこられ、半ば強制的にメイクを教えられ服屋や百貨店の化粧品コーナーに連れて行かれた。
結論。今までメイクやファッションに気を使ってこなかったことを後悔した。
今までと違う自分になっていくのが新鮮で、楽しくて仕方がなかった。新たにショッピングという趣味が加わり、読書とは別の楽しみを教えてくれた同期の子にはすごく感謝している。
しかもその子の推薦であたしは今、まさかのファッション誌部門にいる。本を読む以外で葉月怜緒とは関わりが薄くなってしまったけれど、今すごく楽しいし人生何があるかわからないな…としみじみ思う。
そんなわけで出会いが無く出会おうともせず、で過ごしてきて彼氏は出来たことがなかったから当然処女だった。
いざ海都と付き合う様になってそれが急に恥ずかしくなり、当初あたしはそれをひた隠しにした。
***
「文香、今日泊まって帰りなよ」
付き合って1ヶ月の頃、デート中に誘われて初めて海都の家にお泊まりすることになった。何回も家に行っているのに一晩を過ごすとなると心持ちが違ってくる。
「…でも、パジャマとか持ってきてないし」
「男物だけど貸すよ」
「メイク落としとか歯ブラシも無いし…」
「それぐらい買ってあげるよ。うちに置いとけばいいじゃん」
「いや悪いし…」
「…そんなに嫌?今日はもうちょっと一緒にいたいんだけどな」
今日なんでそんなぐいぐい来るんだろ…いやその前に、嫌がってるなんて思われたくない!
「違う違う!あたしも一緒にいたいな。お邪魔するね」
泊まるって、そういうことするよね。痛いのかな。痛いよね。我慢したらバレないかな。でも血が出るとか言うよね?どうしよう…怖い。
けど、そんなこと恥ずかしくて言えない。
初めて海都の家でシャワーを借り、貸してもらったスウェットは案の定だぼだぼだった。かなり身長差あるしなぁ…。ズボンの裾を引きずりそうで、手でたくしあげながらリビングに行くとやっぱり文香には大きかったか、ごめんねと海都が笑った。
「今度パジャマも買ってあげるね。文香に似合いそうな可愛いやつ買いにいこ。俺も風呂入ってくる」
海都があたしの頭をぽんぽんってして、部屋を出て行った。一瞬で顔が熱くなっちゃったの、バレてないかな…
***
「そろそろ寝よっか」
…来た。ついに来た。
「うん…」
ソファで少し喋っていたけど構えすぎて会話が全然頭に入ってこなかった。
「文香こっち向いて」
一緒にベッドに入り、海都が自分の方にあたしの体を引き寄せる。緊張しているのを気付かれたくなくて、つい俯いてしまう。
「どうしたの」
「メイクしてないし…」
「さっき見たじゃん。メイクしてなくても可愛いよ」
「…ほんと?」
顔を上げると、海都の唇があたしの唇に触れた。
キスは普段もしているし最近ようやく慣れてきたけど…今から何が起こるのかを考えると初めてのキスの時よりどきどきした。
…舌が入ってきた。ディープキスってやつだ…
と、下手をすれば中学生でもしていそうなディープキスの衝撃にあたしは体が強張った。
舌が絡まり、唇が重なり合う音がする。
これ、普通のキスとは全く別物なんだ。なんかすっごく、やらしいんだけど…
海都の手があたしの胸に移動する。服の上から軽く触られただけなのにさっき以上に体が硬くなって、キスの最中ずっと息を止めていたからだんだん息が荒くなってきた。
「はぁ、はぁ…」
「脱いじゃおっか」
海都はあたしが興奮していると思ってくれたみたいだ。実際は緊張で息切れしそうになってるんだけど、バレてなさそう…!
服を脱がされ、海都が直接あたしの胸を触る。初めて男の人に体に触れられ緊張がピークに達し、口から心臓が出そうだった。
海都の指があたしの乳首に触れた時、電流が走ったように体がびくっと反応した。それを見た海都が更にそこを弄る。
「あぁあっ!」
普段話す時とは明らかに違う自分の声にびっくりして、思わず口を塞いだ。…あたしってこんな声が出るの…?
「あ!あ!」
気持ちよくて、勝手に体が反応して声が出てしまうあたしを見て海都が微笑んだ。
「ふふ。気持ちいい?」
「…気持ちいい…っや!」
海都の舌があたしの乳首を舐める。さっきの指で弄られただけでも気持ちよかったのに、もっと気持ちよくなってきちゃう…
「ああ、ああっ…!あー…」
両胸を寄せられて乳首を同時に舐められ、気持ち良さに耐えられず体を捩ってしまう。どんどん息遣いが荒くなってくるあたしにキスをして、海都の手があたしの下半身の方に移動して入り口のあたりを指で撫でた。
「…めちゃくちゃ濡れてるよ」
自分で触らなくても、そうなっているのが手に取るようにわかる。初めてなのにこんなにしちゃうなんて、あたしって淫乱なの…?
「い…っ!」
でも現実は甘くなかった。海都が中に少し指を入れた瞬間刺す様な痛みが走った。入り口の方が反射的にぎゅっと締まり、海都が慌てて指を離した。
「あ、ごめん。痛かった?」
「ん、ううんっ…大丈夫」
「なら良かったけど…」
再び指が少しずつ入ってきたけれどやっぱり痛くて体に力が入ってしまい歯を食いしばった。
「文香?」
再び海都が指を離し、あたしをじっと見た。目を逸らすと怪しまれそうだし…とあたしも海都を見るけど、明らかにまばたきが増えて不自然になってしまっているのが自分でわかる。
「なに?」
「間違ってたらごめんね。もしかして文香…処女?」
バレた…。
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