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第一章 穂積海斗 22歳
オロチの罠
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水路のさらに奥へと進むと、突き当りに人が入れるほどの巨大な水道管が現れた。
この水道管を伝って第一シェルターへ行くことができるかもしれないが、もし中が水で満たされてしまった場合、海斗は完全に逃げ場を失ってしまう。
(考えている時間はないな……とにかく先へ進まないと)
海斗は嫌な考えを振り払い、水道管の中へ足を踏み入れた。
そしてしばらく進むと、水路の明かりが届かなくなったので、海斗は胸ポケットにあるライトを点灯する。
(……うっ!)
見ると水道管の壁に水棲型の原生種が大量に張り付いていた。
水棲型の原生種はカブトガニのような姿をしているが、背中には人の顔のようなものが浮かび上がり、その目玉は海斗の動向を窺っている様子だった。
本当に恐ろしいのは背中ではなく腹にある大きな口で、千本以上の歯が捕らえた獲物を一気に噛み砕くため、水中では決して相手にしてはいけない原生種の一つである。
(今は水が抜かれているから大人しいみたいだな……急いで第一シェルターへ向かおう)
海斗は壁に張り付いている原生種を横目に、水道管の奥へと駆け出した。
だが、奥へ進めば進むほど水道管は狭くなり、ついに直径が2mほどになってしまう。
――その時である。
前方からドドドと水が流れる音が聞こえ、海斗の足元を濡らし始めた。
「しまった! 罠だ!」
恐らくオロチが罠を張っていたと思われる。
海斗は全力で前に向かって走り出し、壁に張り付いていた大量の原生種から逃げようとしたが、パシャパシャと不気味な音が背後から急速で近付いて来る。
(間に合わない!)
海斗は水道管の壁に足を引っ掛けて、水面から身体を離した。
そして後ろへライトを向けると、夥しい数の原生種が口を開けて海斗を捕らえようと、すぐそこまで迫って来ている。
窮地に追い込まれた海斗だが、鞘から『兼佐陀・紫電』を抜いて水面に突き刺し、原生種が襲い掛かろうとした瞬間に電撃のボタンを押した。
キャアアアァァァ―――!!!
女性が叫ぶような声が水道管の中で響き渡る。
凄まじい電流が水全体に流れたため、原生種のほとんどが感電死し、プカプカと浮かび上がった。
(オロチの張った罠にオロチの武器で助かったのか……皮肉なもんだな)
海斗は水の中へ足を入れると、再び水道管の奥の方に向かって歩き出した。
幸いなことに少し歩いただけで出口が見え、水道管が水で満たされることもなく、無事に第一シェルターへ辿り着くことができた。
(……待ってろよオロチ)
海斗は第一シェルター側の管理ルームを通り、セキュリティの扉を開けてオロチのいる場所へと向かった。
この水道管を伝って第一シェルターへ行くことができるかもしれないが、もし中が水で満たされてしまった場合、海斗は完全に逃げ場を失ってしまう。
(考えている時間はないな……とにかく先へ進まないと)
海斗は嫌な考えを振り払い、水道管の中へ足を踏み入れた。
そしてしばらく進むと、水路の明かりが届かなくなったので、海斗は胸ポケットにあるライトを点灯する。
(……うっ!)
見ると水道管の壁に水棲型の原生種が大量に張り付いていた。
水棲型の原生種はカブトガニのような姿をしているが、背中には人の顔のようなものが浮かび上がり、その目玉は海斗の動向を窺っている様子だった。
本当に恐ろしいのは背中ではなく腹にある大きな口で、千本以上の歯が捕らえた獲物を一気に噛み砕くため、水中では決して相手にしてはいけない原生種の一つである。
(今は水が抜かれているから大人しいみたいだな……急いで第一シェルターへ向かおう)
海斗は壁に張り付いている原生種を横目に、水道管の奥へと駆け出した。
だが、奥へ進めば進むほど水道管は狭くなり、ついに直径が2mほどになってしまう。
――その時である。
前方からドドドと水が流れる音が聞こえ、海斗の足元を濡らし始めた。
「しまった! 罠だ!」
恐らくオロチが罠を張っていたと思われる。
海斗は全力で前に向かって走り出し、壁に張り付いていた大量の原生種から逃げようとしたが、パシャパシャと不気味な音が背後から急速で近付いて来る。
(間に合わない!)
海斗は水道管の壁に足を引っ掛けて、水面から身体を離した。
そして後ろへライトを向けると、夥しい数の原生種が口を開けて海斗を捕らえようと、すぐそこまで迫って来ている。
窮地に追い込まれた海斗だが、鞘から『兼佐陀・紫電』を抜いて水面に突き刺し、原生種が襲い掛かろうとした瞬間に電撃のボタンを押した。
キャアアアァァァ―――!!!
女性が叫ぶような声が水道管の中で響き渡る。
凄まじい電流が水全体に流れたため、原生種のほとんどが感電死し、プカプカと浮かび上がった。
(オロチの張った罠にオロチの武器で助かったのか……皮肉なもんだな)
海斗は水の中へ足を入れると、再び水道管の奥の方に向かって歩き出した。
幸いなことに少し歩いただけで出口が見え、水道管が水で満たされることもなく、無事に第一シェルターへ辿り着くことができた。
(……待ってろよオロチ)
海斗は第一シェルター側の管理ルームを通り、セキュリティの扉を開けてオロチのいる場所へと向かった。
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