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第17話 聖女様、洗脳(物理)の現場に突撃し、5分で堕ちる
「教皇様! 聞いてください! あの魔王は、禁断の『精神操作魔法』を使っています!」
帝国、聖都大聖堂。
命からがら逃げ帰った勇者アレクサンダーは、涙ながらに訴えていた。
その目の前に座るのは、世界の宗教的指導者である教皇。
そして、その傍らには、純白の法衣に身を包んだ、この世で最も清らかな存在――『聖女セシリア』が控えていた。
「リリアーヌ姫は、薬漬けにされ、魔王の人形にされています! あのポテチとかいう黒い物体……あれは間違いなく、思考を奪う魔道具です!」
アレクの必死の弁明(言い訳)に、教皇が重々しく頷く。
「……なるほど。高潔な姫があそこまで堕落するなど、洗脳以外にありえん」
「でしょう!? 聖女様、お願いします! あなたの『聖なる光』で、姫の目を覚まさせてやってください!」
話を振られた聖女セシリアは、静かに目を閉じた。
白銀の髪、宝石のような青い瞳。
彼女は神の声を聴き、あらゆる呪いを解く「奇跡の代行者」だ。
「……わかりました。邪悪な魔王に囚われた姫君……私が必ず救い出してみせます」
セシリアが立ち上がる。
その背中には、神々しいオーラが漂っていた。
「魔王カイト……。神の御名において、貴方を『浄化』します」
「……なんか、また面倒くさいのが来たな」
ダンジョン都市カイト、司令室。
俺はモニターを見ながら、うんざりした顔でコーヒーを啜った。
『警告。上空より、高密度の聖属性魔力を感知』
『個体名:聖女セシリア。及び、聖騎士団300名』
空には、ペガサスに騎乗した白銀の騎士団。
その先頭に、光り輝く杖を持った聖女がいる。
「ミオ。……迎撃するか?」
「うーん、殺しちゃってもいいけど……」
ミオが画面の中のセシリアをジッと見つめる。
「この人、世界中で信者が1億人くらいいるんだって。殺すと、ちょっと世間体が悪いかも」
「1億人か。……敵に回すと厄介だな」
俺は考えた。
勇者の嘘を信じ込んで突撃してきた、正義感の塊のような聖女。
力でねじ伏せてもいいが、それでは「魔王」としての悪評が確定してしまう。
「よし。……『公開実験』に変更だ」
俺はニヤリと笑い、配信を開始した。
【タイトル】
【悲報】聖女様が「洗脳を解く」と乗り込んできたので、逆に「ダンジョンの素晴らしさ」を布教してみた
《聖女きたあああああ!》
《アレクの嘘を信じてるのかw》
《ポテチ洗脳説、まだ信じられてて草》
《セシリアちゃん逃げて! そこは沼よ!》
《宗教戦争の開幕だああああ》
俺は第1階層の広場(元・王都中央広場)にゲートを開いた。
『ようこそ、聖女様。……そんなところで飛んでないで、降りてきたらどうだ?』
俺の声が空に響く。
セシリアは杖を掲げ、凛とした声で返した。
「問答無用! 魔王カイト、貴方の『洗脳』を解きにきました!」
「出てきなさいリリアーヌ姫! 今、私がその呪縛を……!」
セシリアがペガサスから降り立ち、広場に足をつける。
聖騎士団もそれに続く。
彼らは剣を抜き、殺気立っていた。
だが。
彼らの目の前に広がっていたのは、予想していた「拷問部屋」でも「処刑場」でもなかった。
「……え?」
セシリアが目を丸くする。
そこには、オープンカフェで優雅にお茶をするダークエルフたち。
噴水の周りで走り回る獣人の子供たち。
そして、あちこちから漂ってくる、焼きたてのパンと甘いお菓子の香り。
「な、なんですかここは……? 魔物の巣窟では……?」
「聖女様! あれをご覧ください!」
騎士の一人が指差した先。
巨大なモニターの下で、リリアーヌ姫が一般市民(ドワーフのおっさん)と、熱いカードゲームバトルを繰り広げていた。
「ドロー! ……くっ、やるわねおじさん! でも、私の『青眼の白龍(ブルーアイズ)』は無敵よ!」
「ガハハ! 姫様、甘いですぞ! トラップ発動!」
「……リリアーヌ様?」
セシリアが呆然と呟く。
その姿は、どう見ても「洗脳されて苦しむ悲劇のヒロイン」ではない。
ただの「遊んでる残念な美人」だ。
『見たろ? 誰も洗脳なんてしてないぞ』
俺とミオが、カフェのテラス席から手を振った。
「う、嘘です! これは幻覚魔法……!」
セシリアが杖を強く握りしめる。
「アレク様は言いました! 姫は『黒い毒薬』と『思考を奪う板』で操られていると!」
「その邪悪な術、私が解除します! 《聖なる浄化(ホーリー・ピュリファイ)》!」
カッッッ!!
セシリアの杖から、目もくらむような閃光が放たれた。
あらゆる呪いを無効化する、神聖魔法の奥義。
光がリリアーヌを包み込む。
だが。
「……ん? 眩しいなぁ」
リリアーヌは手で光を遮り、そのままカードを場に出した。
「ターンエンド」
「……え?」
魔法が効かない。
当然だ。呪いなどかかっていないのだから。
「な、なぜ……!? 私の祈りが届かない……!?」
セシリアが狼狽する。
俺はため息をつき、エルルフに合図を送った。
「おい、聖女様がお疲れのようだ。……『特製パンケーキ』を持ってきてやれ」
「はーい!」
パタパタと妖精たちが飛んできて、セシリアの目の前のテーブルに、皿を置いた。
それは、ダンジョン産の最高級小麦粉と、魔法のハチミツをふんだんに使った、厚さ5センチの『極厚スフレパンケーキ』だ。
上には山盛りの生クリームと、宝石のようなフルーツが乗っている。
「な、なんですかこの……プルプルした物体は……」
甘い香りが、セシリアの鼻腔を直撃する。
彼女はゴクリと喉を鳴らした。
清貧を旨とする聖職者にとって、こんな暴力的なまでの「カロリーの塊」は未知との遭遇だ。
『毒じゃないぞ。……食べてみろ』
「くっ……魔王の供物など……!」
セシリアは震える手でフォークを持ち、恐る恐るパンケーキを口に運んだ。
パクッ。
瞬間。
聖女の動きが止まった。
「……」
「……聖女様?」
騎士たちが心配そうに声をかける。
次の瞬間。
「あ、あまぁぁぁぁぁぁいっ!!」
セシリアが叫んだ。
「なんですかこれは! 雲!? 雲を食べているのですか!?」
「口に入れた瞬間、シュワっと消えて……濃厚なミルクの香りが鼻を抜けて……!」
「神よ! これは天界の食べ物ですか!?」
彼女の瞳から、ポロポロと涙がこぼれ落ちる。
そして、猛烈な勢いでパンケーキを食べ始めた。
パクパクパクッ!
「おいしい! おいしいです! 騎士団長、あなたも食べなさい!」
「は、はい! ……う、うめええええ!」
聖騎士団までもが、武装を解除してパンケーキに群がる。
厳格な聖女と騎士たちが、口の周りをクリームだらけにして至福の表情を浮かべる地獄絵図(天国絵図)。
《聖女陥落www》
《チョロイン2号》
《パンケーキは世界を救う》
《洗脳完了(物理)》
《教皇様見てるー? あんたの切り札、餌付けされたよー》
俺はミオとハイタッチした。
「勝ったな」
「うん。……お兄ちゃんの料理(ダンジョン飯)、最強だね」
10分後。
完食したセシリアは、頬を紅潮させ、恍惚とした表情で俺の方を見た。
「……魔王カイト」
「貴方は……素晴らしい方です」
「ほう。洗脳じゃなかったと認めるか?」
「はい。これは洗脳ではありません。……『救済』です!」
セシリアが俺の手を両手で握りしめる。
「このパンケーキこそが、神が人間に与えたもうた奇跡! 貴方は魔王ではなく、食の救世主だったのですね!」
「……まあ、そうとも言う」
「決めました! 私、ここに教会を建てます!」
「毎日このパンケーキが食べられるなら、教皇様の命令なんてどうでもいいです!」
《裏切り早すぎて草》
《食欲>>>信仰》
《新しい住民ゲットだぜ》
《聖女が住んでるダンジョンとか、もう誰も攻められないじゃん》
こうして。
勇者アレクの「洗脳説」は、皮肉にも「胃袋を洗脳された聖女」によって完全に否定された。
ダンジョン都市カイトには、新たに『聖女セシリア教会(パンケーキ食べ放題)』が設立され、世界中のスイーツ好き女子たちの聖地となるのだった。
帝国、聖都大聖堂。
命からがら逃げ帰った勇者アレクサンダーは、涙ながらに訴えていた。
その目の前に座るのは、世界の宗教的指導者である教皇。
そして、その傍らには、純白の法衣に身を包んだ、この世で最も清らかな存在――『聖女セシリア』が控えていた。
「リリアーヌ姫は、薬漬けにされ、魔王の人形にされています! あのポテチとかいう黒い物体……あれは間違いなく、思考を奪う魔道具です!」
アレクの必死の弁明(言い訳)に、教皇が重々しく頷く。
「……なるほど。高潔な姫があそこまで堕落するなど、洗脳以外にありえん」
「でしょう!? 聖女様、お願いします! あなたの『聖なる光』で、姫の目を覚まさせてやってください!」
話を振られた聖女セシリアは、静かに目を閉じた。
白銀の髪、宝石のような青い瞳。
彼女は神の声を聴き、あらゆる呪いを解く「奇跡の代行者」だ。
「……わかりました。邪悪な魔王に囚われた姫君……私が必ず救い出してみせます」
セシリアが立ち上がる。
その背中には、神々しいオーラが漂っていた。
「魔王カイト……。神の御名において、貴方を『浄化』します」
「……なんか、また面倒くさいのが来たな」
ダンジョン都市カイト、司令室。
俺はモニターを見ながら、うんざりした顔でコーヒーを啜った。
『警告。上空より、高密度の聖属性魔力を感知』
『個体名:聖女セシリア。及び、聖騎士団300名』
空には、ペガサスに騎乗した白銀の騎士団。
その先頭に、光り輝く杖を持った聖女がいる。
「ミオ。……迎撃するか?」
「うーん、殺しちゃってもいいけど……」
ミオが画面の中のセシリアをジッと見つめる。
「この人、世界中で信者が1億人くらいいるんだって。殺すと、ちょっと世間体が悪いかも」
「1億人か。……敵に回すと厄介だな」
俺は考えた。
勇者の嘘を信じ込んで突撃してきた、正義感の塊のような聖女。
力でねじ伏せてもいいが、それでは「魔王」としての悪評が確定してしまう。
「よし。……『公開実験』に変更だ」
俺はニヤリと笑い、配信を開始した。
【タイトル】
【悲報】聖女様が「洗脳を解く」と乗り込んできたので、逆に「ダンジョンの素晴らしさ」を布教してみた
《聖女きたあああああ!》
《アレクの嘘を信じてるのかw》
《ポテチ洗脳説、まだ信じられてて草》
《セシリアちゃん逃げて! そこは沼よ!》
《宗教戦争の開幕だああああ》
俺は第1階層の広場(元・王都中央広場)にゲートを開いた。
『ようこそ、聖女様。……そんなところで飛んでないで、降りてきたらどうだ?』
俺の声が空に響く。
セシリアは杖を掲げ、凛とした声で返した。
「問答無用! 魔王カイト、貴方の『洗脳』を解きにきました!」
「出てきなさいリリアーヌ姫! 今、私がその呪縛を……!」
セシリアがペガサスから降り立ち、広場に足をつける。
聖騎士団もそれに続く。
彼らは剣を抜き、殺気立っていた。
だが。
彼らの目の前に広がっていたのは、予想していた「拷問部屋」でも「処刑場」でもなかった。
「……え?」
セシリアが目を丸くする。
そこには、オープンカフェで優雅にお茶をするダークエルフたち。
噴水の周りで走り回る獣人の子供たち。
そして、あちこちから漂ってくる、焼きたてのパンと甘いお菓子の香り。
「な、なんですかここは……? 魔物の巣窟では……?」
「聖女様! あれをご覧ください!」
騎士の一人が指差した先。
巨大なモニターの下で、リリアーヌ姫が一般市民(ドワーフのおっさん)と、熱いカードゲームバトルを繰り広げていた。
「ドロー! ……くっ、やるわねおじさん! でも、私の『青眼の白龍(ブルーアイズ)』は無敵よ!」
「ガハハ! 姫様、甘いですぞ! トラップ発動!」
「……リリアーヌ様?」
セシリアが呆然と呟く。
その姿は、どう見ても「洗脳されて苦しむ悲劇のヒロイン」ではない。
ただの「遊んでる残念な美人」だ。
『見たろ? 誰も洗脳なんてしてないぞ』
俺とミオが、カフェのテラス席から手を振った。
「う、嘘です! これは幻覚魔法……!」
セシリアが杖を強く握りしめる。
「アレク様は言いました! 姫は『黒い毒薬』と『思考を奪う板』で操られていると!」
「その邪悪な術、私が解除します! 《聖なる浄化(ホーリー・ピュリファイ)》!」
カッッッ!!
セシリアの杖から、目もくらむような閃光が放たれた。
あらゆる呪いを無効化する、神聖魔法の奥義。
光がリリアーヌを包み込む。
だが。
「……ん? 眩しいなぁ」
リリアーヌは手で光を遮り、そのままカードを場に出した。
「ターンエンド」
「……え?」
魔法が効かない。
当然だ。呪いなどかかっていないのだから。
「な、なぜ……!? 私の祈りが届かない……!?」
セシリアが狼狽する。
俺はため息をつき、エルルフに合図を送った。
「おい、聖女様がお疲れのようだ。……『特製パンケーキ』を持ってきてやれ」
「はーい!」
パタパタと妖精たちが飛んできて、セシリアの目の前のテーブルに、皿を置いた。
それは、ダンジョン産の最高級小麦粉と、魔法のハチミツをふんだんに使った、厚さ5センチの『極厚スフレパンケーキ』だ。
上には山盛りの生クリームと、宝石のようなフルーツが乗っている。
「な、なんですかこの……プルプルした物体は……」
甘い香りが、セシリアの鼻腔を直撃する。
彼女はゴクリと喉を鳴らした。
清貧を旨とする聖職者にとって、こんな暴力的なまでの「カロリーの塊」は未知との遭遇だ。
『毒じゃないぞ。……食べてみろ』
「くっ……魔王の供物など……!」
セシリアは震える手でフォークを持ち、恐る恐るパンケーキを口に運んだ。
パクッ。
瞬間。
聖女の動きが止まった。
「……」
「……聖女様?」
騎士たちが心配そうに声をかける。
次の瞬間。
「あ、あまぁぁぁぁぁぁいっ!!」
セシリアが叫んだ。
「なんですかこれは! 雲!? 雲を食べているのですか!?」
「口に入れた瞬間、シュワっと消えて……濃厚なミルクの香りが鼻を抜けて……!」
「神よ! これは天界の食べ物ですか!?」
彼女の瞳から、ポロポロと涙がこぼれ落ちる。
そして、猛烈な勢いでパンケーキを食べ始めた。
パクパクパクッ!
「おいしい! おいしいです! 騎士団長、あなたも食べなさい!」
「は、はい! ……う、うめええええ!」
聖騎士団までもが、武装を解除してパンケーキに群がる。
厳格な聖女と騎士たちが、口の周りをクリームだらけにして至福の表情を浮かべる地獄絵図(天国絵図)。
《聖女陥落www》
《チョロイン2号》
《パンケーキは世界を救う》
《洗脳完了(物理)》
《教皇様見てるー? あんたの切り札、餌付けされたよー》
俺はミオとハイタッチした。
「勝ったな」
「うん。……お兄ちゃんの料理(ダンジョン飯)、最強だね」
10分後。
完食したセシリアは、頬を紅潮させ、恍惚とした表情で俺の方を見た。
「……魔王カイト」
「貴方は……素晴らしい方です」
「ほう。洗脳じゃなかったと認めるか?」
「はい。これは洗脳ではありません。……『救済』です!」
セシリアが俺の手を両手で握りしめる。
「このパンケーキこそが、神が人間に与えたもうた奇跡! 貴方は魔王ではなく、食の救世主だったのですね!」
「……まあ、そうとも言う」
「決めました! 私、ここに教会を建てます!」
「毎日このパンケーキが食べられるなら、教皇様の命令なんてどうでもいいです!」
《裏切り早すぎて草》
《食欲>>>信仰》
《新しい住民ゲットだぜ》
《聖女が住んでるダンジョンとか、もう誰も攻められないじゃん》
こうして。
勇者アレクの「洗脳説」は、皮肉にも「胃袋を洗脳された聖女」によって完全に否定された。
ダンジョン都市カイトには、新たに『聖女セシリア教会(パンケーキ食べ放題)』が設立され、世界中のスイーツ好き女子たちの聖地となるのだった。
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