博多に移住して人生をやり直す

yamajuu

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第四章 1年生 2学期

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「毅、本当に楽しかったわ。
貴方が頑張ってる姿を見られて、感動したし嬉しかった。
温泉にも連れて行って貰って、夢のようだよ」

エイジア製菓学校の学校祭と別府温泉旅行を終わって、母が東京に帰る。
福岡空港まで一緒に来て見送る俺に、母親が涙を流して別れを惜しんだ。

「すぐ冬休みになるから、東京に帰って来るよ。
母さんが休める日に、熱海か草津にでも行こう」

お土産の辛子明太子が入った保冷バッグと博多通りもんを持たせて、搭乗ゲートを通った母が振り返り手を振っている。
返事をするように、俺も手を振った。

「香山さんが午後から来るなんて、珍しい」
絵美里が俺に言った。

「学校に申告して、母親を空港まで送って行ったんだ」

「優しい、お母さん思いですね」

「ああ、絵に描いたようなマザコンだ」

「そこまでは言ってません」
慌てて、彩音が訂正した。

「男は皆、マザコンだから気をつけろ」

「「ヤダー」」
3人の声が揃った。

学校祭の翌週金曜日には、結果報告書を担任に提出する。
MacBookからファイルを送信したら、担任から呼び出された。

「香山君、素晴らしい報告書だ。ただし、来年の実施プランは余計だな」
担任は笑って、俺に話している。

「来年のプランじゃありませんよ、改善案です」

「君の実施プランとこの改善案があれば、成功間違いなしだ。
でも、それでは失敗から学べない。
学校は失敗が許される場所なんだよ」

「奥深いですね。失敗が許されない世界で生きてきたから、目から鱗です」

「君が若い連中の手本になったことは間違いない。素晴らしかった、お疲れ様」

「ありがとうございます」
ティータイムの責任者に立候補して良かった。
久しぶりに緊張感を味わったし、人を引っ張ることも思い出して充実の1か月だった。

放課後は、自習を休んで茉白ちゃんに逢いに行く。
口開けの指名が予約済みなので、入店して受付を済ませる。

「いつもご指名、ありがとうございます。
かやまさん、今日は120分ですか?」

「他の子に120分で入ったから、本命の茉白ちゃんも同じにしないと悪いでしょ」

「もう、浮気者なんだから。
でも120分だと余裕があるので、ご希望が有れば叶えてあげますよ」

「茉白ちゃんに任せる。いつも通りで良いよ」
彼女が俺の服を脱がせてくれる。
裸になった彼女がいつもより時間をかけて丁寧に洗ってくれた。
バスタブに浸かって温まる。歯磨きを終わらせて消毒したら、口元をタオルできれいに拭いてくれた。

「何か、時間がゆっくり流れてる」

「じっくりと楽しませてあげます」
俺の足元で潜望鏡をしていた茉白ちゃんが、いたずらっぽく笑う。
バスタブから出ると、身体を拭き上げられてベッドに横になった。
フェラチオで元気になった肉棒にお口でスキンを着けたら、彼女が上に乗ってくる。
騎乗位で合体したら、俺と両手を繋いでゆっくりと腰を回す。

「簡単にイッちゃダメですよ。浮気者を懲らしめてあげます」

俺は茉白の地雷を踏んだようだ。


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