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第十章 2年生 2学期
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「香山さん、ユニフォーム姿が素敵です。若い子たちも太刀打ち出来ませんよ」
学校祭の開会宣言の後、廊下で花蓮に会った。
気恥ずかしくなるほど褒めてくれる。
「パンの販売を頑張ってこい」
「すぐ完売しますから、遊びに行きますね」
学校祭は10時に開場して、11時からランチタイムの予定だ。
会場では、田辺の挨拶から始まる。
「皆さん、ここまで私のわがままについてきてもらい、ありがとうございます。
あとは実践あるのみ、頑張りましょう」
開店準備を始めると、続々と保護者や来場者が並び始めた。
一度に全席をいれると、キッチンがパニックになる。
どうさばくか見ていると入場を30分繰り上げて、まず2組のお客様を入れて注文を取る。
あとは料理の提供に合わせて、時間差を作りながらお客様を誘導していった。
「考えたな」
「実習カフェでパニックを経験してたので、考えました」
田辺は賢い、ちゃんと失敗から学んでいた。
次々とお客様が案内されて席に着いた時、俺は動いた。
「あの席は俺に任せてくれ」
フロアメンバーに伝えて、注文を取る。
キッチンに伝えて料理を待つと、すぐに出来上がった。
「オニオングラタンスープでございます。
熱いので、気をつけてお召し上がり下さい」
「ありがとう、毅が一番かっこいいよ」
料理を運んできた俺に、母が小さな声で言った。
食べ終わったのを確認して、エスプレッソとフォームドミルクでラテアートを描いて届ける。
「これはキレイね」
練習していたスワンを見て、喜んでくれるのが嬉しい。
「母さんに見せようと練習してた」
そう言うと、母が涙ぐんだ。
ランチのピークを迎えて、フロアは休む暇もない。
だがメンバーは楽しそうだ、集中して2時間頑張ると用意した料理が完売した。
30分繰り上げた分、早く終わって、関わったスタッフ全員がいい顔をしている。
充実感を味わったんだろう、全力を尽くした証拠だ。
「香山さん、こんなにモテたのは初めてです」
美優と玲亜が俺に言ってる。
「楽しかったか?」
「最高です」
「俺たちも面白い経験をさせてもらいました」
「よく女子2人のサポートに徹してくれた。出しゃばらないから、スマートだったぞ」
俺が褒めると2人共、満更でもない顔になった。
みんなで片付けて、後は1年生のティータイムに引き継ぐ。
一旦解散をして、後日打ち上げをする事になっていた。
俺が母親を探しに行こうとすると、実習班の3人と花蓮がついてきた。
「おかあさまに挨拶させて下さい」
「挨拶だけだぞ、無駄なことは言うな」
保護者控室を覗くと、母が一人椅子に座っている。
近づいて、娘たちを母に紹介した。
「俺と一緒に実習を続けてくれたメンバーだ。母さんに挨拶したいって言うので連れてきた」
「おかあさま、いつも香山さんにはお世話になっています」
代表して絵美里が話す。
「毅を仲間にしてくれて、ありがとう。
昔から友達がいない子だったから、心配してました」
「そんな事は有りません。
香山さんはみんなに慕われてますよ」
花蓮が俺の弁護をしてくれると、母はまた涙ぐんだ。
学校祭の開会宣言の後、廊下で花蓮に会った。
気恥ずかしくなるほど褒めてくれる。
「パンの販売を頑張ってこい」
「すぐ完売しますから、遊びに行きますね」
学校祭は10時に開場して、11時からランチタイムの予定だ。
会場では、田辺の挨拶から始まる。
「皆さん、ここまで私のわがままについてきてもらい、ありがとうございます。
あとは実践あるのみ、頑張りましょう」
開店準備を始めると、続々と保護者や来場者が並び始めた。
一度に全席をいれると、キッチンがパニックになる。
どうさばくか見ていると入場を30分繰り上げて、まず2組のお客様を入れて注文を取る。
あとは料理の提供に合わせて、時間差を作りながらお客様を誘導していった。
「考えたな」
「実習カフェでパニックを経験してたので、考えました」
田辺は賢い、ちゃんと失敗から学んでいた。
次々とお客様が案内されて席に着いた時、俺は動いた。
「あの席は俺に任せてくれ」
フロアメンバーに伝えて、注文を取る。
キッチンに伝えて料理を待つと、すぐに出来上がった。
「オニオングラタンスープでございます。
熱いので、気をつけてお召し上がり下さい」
「ありがとう、毅が一番かっこいいよ」
料理を運んできた俺に、母が小さな声で言った。
食べ終わったのを確認して、エスプレッソとフォームドミルクでラテアートを描いて届ける。
「これはキレイね」
練習していたスワンを見て、喜んでくれるのが嬉しい。
「母さんに見せようと練習してた」
そう言うと、母が涙ぐんだ。
ランチのピークを迎えて、フロアは休む暇もない。
だがメンバーは楽しそうだ、集中して2時間頑張ると用意した料理が完売した。
30分繰り上げた分、早く終わって、関わったスタッフ全員がいい顔をしている。
充実感を味わったんだろう、全力を尽くした証拠だ。
「香山さん、こんなにモテたのは初めてです」
美優と玲亜が俺に言ってる。
「楽しかったか?」
「最高です」
「俺たちも面白い経験をさせてもらいました」
「よく女子2人のサポートに徹してくれた。出しゃばらないから、スマートだったぞ」
俺が褒めると2人共、満更でもない顔になった。
みんなで片付けて、後は1年生のティータイムに引き継ぐ。
一旦解散をして、後日打ち上げをする事になっていた。
俺が母親を探しに行こうとすると、実習班の3人と花蓮がついてきた。
「おかあさまに挨拶させて下さい」
「挨拶だけだぞ、無駄なことは言うな」
保護者控室を覗くと、母が一人椅子に座っている。
近づいて、娘たちを母に紹介した。
「俺と一緒に実習を続けてくれたメンバーだ。母さんに挨拶したいって言うので連れてきた」
「おかあさま、いつも香山さんにはお世話になっています」
代表して絵美里が話す。
「毅を仲間にしてくれて、ありがとう。
昔から友達がいない子だったから、心配してました」
「そんな事は有りません。
香山さんはみんなに慕われてますよ」
花蓮が俺の弁護をしてくれると、母はまた涙ぐんだ。
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