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第十二章 2年生 3学期
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もうすぐ絵美里たちの店が出来上がる。
工事終了までには、看板の発注を終わらせる必要に迫られていた。
「武内さん、店の正式名称、ロゴは決めました?」
「今週中には、デザインが上がってきます」
会社を設立して純喫茶加藤を引き継ぐ際に調べてもらうと、加藤珈琲は既に登録済みでもう使えなかった。
登録業者が空いている商標を調べてくれる。
いくつか出していた候補から、福岡珈琲加藤なら登録出来ると言うので、すぐに登録をした。
同時にドメインの取得やSNSの登録も終わらせてある。
新年からロゴデザインを3人のデザイナーに発注をかけた。
重複してデザイン料はかかるが、会社の顔になるので納得出来るものにしたい。
やっと3通りのデザインが揃って、コンペの開始だ。
「最後は、武内さんに決めてもらいます」
「みんなに相談してもいいですよね?」
「もちろん相談してください。但し、最終決定は社長の仕事です」
出てきたデザインは、創業43年の歴史を取り入れた古典的なものと、モダンなものに大別された。
みんなの意見も割れている、俺はモダンだが口にはしていない。
「14日に会いたいです」
花蓮から連絡が入った。
卒業式まで製菓学校は自主練習するか、企業で研修を受けるかは自由になっている。
俺は武内女史と打ち合わせが多いので、純喫茶加藤にいることが多かった。
「じゃあ、14日は登校するよ」
「ダメです、二人がいいです」
こいつは、卒業までの3週間が待ち切れないらしい。
どうせならと午前9時に、天神にある俺がインターンシップに行った店で会うことにした。
「お元気でしたか?」
コートにマフラーを巻いた花蓮は、俺の横に座ってくる。
フラットホワイトを2つ、注文した。
「ああ、ベーカリーカフェを開店する準備が最後の詰めにかかってる。
来月のオープンに向けて、やる事に追われてるよ」
「卒業旅行って、考えてないんですか?」
「韓国か、台湾なら行ってもいいな。2泊3日ならいつでも行ける」
「私は韓国に行ったから、一緒に台湾へ行きませんか?」
「卒業したら、もう子供扱いしないぞ」
「それは嬉しいです」
「じゃあ、二人で行こう。でも親は許してくれるのか?」
「もう文句は言わせません」
「君の弟たちから睨まれたんだが」
「もう私から卒業してもいい時期です」
バレンタインデーのプレゼントでチョコレートバブカ※を受け取った。
「香山さんが貴大に言ってる、直ぐに商品化出来るレベルだと思いますよ」
「ああ、おいしそうだ」
ボックスを開けて確認すると、いい感じに焼き上がっていた。
「本気を出しました。味わって食べて下さい」
「ありがとう、お返しは先に渡しておく」
俺はポケットからケースを取り出して、彼女の手に乗せた。
「ピアスだ、嬉しい。もらっていいの?」
「去年、オーストラリアに行った時、買ったんだ。
なかなか渡す機会がなかった」
「高いんじゃない?」
「もっと高いオパールを買おうとしたら、年齢なりに似合うアクセサリーがあると凜花に止められた」
「これ素敵だよ、ありがとう」
※チョコレートバブカ バターと卵をたっぷりと使用したリッチ生地にチョコレートをたっぷり折り込んだパン
工事終了までには、看板の発注を終わらせる必要に迫られていた。
「武内さん、店の正式名称、ロゴは決めました?」
「今週中には、デザインが上がってきます」
会社を設立して純喫茶加藤を引き継ぐ際に調べてもらうと、加藤珈琲は既に登録済みでもう使えなかった。
登録業者が空いている商標を調べてくれる。
いくつか出していた候補から、福岡珈琲加藤なら登録出来ると言うので、すぐに登録をした。
同時にドメインの取得やSNSの登録も終わらせてある。
新年からロゴデザインを3人のデザイナーに発注をかけた。
重複してデザイン料はかかるが、会社の顔になるので納得出来るものにしたい。
やっと3通りのデザインが揃って、コンペの開始だ。
「最後は、武内さんに決めてもらいます」
「みんなに相談してもいいですよね?」
「もちろん相談してください。但し、最終決定は社長の仕事です」
出てきたデザインは、創業43年の歴史を取り入れた古典的なものと、モダンなものに大別された。
みんなの意見も割れている、俺はモダンだが口にはしていない。
「14日に会いたいです」
花蓮から連絡が入った。
卒業式まで製菓学校は自主練習するか、企業で研修を受けるかは自由になっている。
俺は武内女史と打ち合わせが多いので、純喫茶加藤にいることが多かった。
「じゃあ、14日は登校するよ」
「ダメです、二人がいいです」
こいつは、卒業までの3週間が待ち切れないらしい。
どうせならと午前9時に、天神にある俺がインターンシップに行った店で会うことにした。
「お元気でしたか?」
コートにマフラーを巻いた花蓮は、俺の横に座ってくる。
フラットホワイトを2つ、注文した。
「ああ、ベーカリーカフェを開店する準備が最後の詰めにかかってる。
来月のオープンに向けて、やる事に追われてるよ」
「卒業旅行って、考えてないんですか?」
「韓国か、台湾なら行ってもいいな。2泊3日ならいつでも行ける」
「私は韓国に行ったから、一緒に台湾へ行きませんか?」
「卒業したら、もう子供扱いしないぞ」
「それは嬉しいです」
「じゃあ、二人で行こう。でも親は許してくれるのか?」
「もう文句は言わせません」
「君の弟たちから睨まれたんだが」
「もう私から卒業してもいい時期です」
バレンタインデーのプレゼントでチョコレートバブカ※を受け取った。
「香山さんが貴大に言ってる、直ぐに商品化出来るレベルだと思いますよ」
「ああ、おいしそうだ」
ボックスを開けて確認すると、いい感じに焼き上がっていた。
「本気を出しました。味わって食べて下さい」
「ありがとう、お返しは先に渡しておく」
俺はポケットからケースを取り出して、彼女の手に乗せた。
「ピアスだ、嬉しい。もらっていいの?」
「去年、オーストラリアに行った時、買ったんだ。
なかなか渡す機会がなかった」
「高いんじゃない?」
「もっと高いオパールを買おうとしたら、年齢なりに似合うアクセサリーがあると凜花に止められた」
「これ素敵だよ、ありがとう」
※チョコレートバブカ バターと卵をたっぷりと使用したリッチ生地にチョコレートをたっぷり折り込んだパン
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