135 / 142
第十七章 飛躍
2
しおりを挟む
2
「このソーセージパン、よく出来ているな」
「うちは社長のこだわりが凄いからね。ソーセージも特注なんだよ」
花蓮に買ってきてもらったソーセージパンを、一緒に食べている。
最近のデートは、大手のカフェに行ったり、オシャレなカフェでパンメニューを食べていた。
ある程度食べ比べていくと、自分の好みが分かってくる。
「毅って、ピクルスとかハラペーニョとか入ってるのが好きだね」
「何か豪華な気がするだろ」
1月後半になって食肉加工工場からサンプルが上がって来た。
武内社長と日野かすみ、貴大と絵美里、加藤オーナーと高橋さん、俺と涼介、健太、紗彩と彩音とほぼ全員で試作と試食をする事になった。
「ここに3社の商品があります。
どこの会社かは考えず、一番良いものを選んでください。
フランクフルト、ハムステーキ、ベーコン、パストラミソーセージを選んで貰います」
社長の説明で、みんなも分かったようだ。
貴大が用意した数種のパンと付け合わせを、ハム、ソーセージと自由に組み合わせて、各自が審査する。
「フランクフルトの長さも大事だな」
俺が貴大に話しかける。
「でも長いと細くなって、ボリュームが足りません」
「同じ80gでも、与える印象が変わるって事か」
「パンの大きさとの相性もあります」
組み合わせは無限大だ、簡単に結論が出せない。
「大きめのパンにこのソーセージだと、女性は食べ切れないよ。
二人でシェアすれば、デザートが欲しくなる」
3人娘が提案している。
組み合わせで割引するのも、面白いと思う。
「うちの店だと、日によって1種類ずつ出したいです」
紗彩の店は、少人数オペレーションだからメニューを絞るのも仕方が無い。
飽きさせないように日替わりでメニューを変えるのは、良い手だと思う。
「スモーク製品が本社で統一されて、一括仕入れで入ってくるのはチェーン店にも朗報だ」
高橋さんには、仕入れ面でもメリットが大きいだろう。
貴大がベーコンを使って、オニオンマヨネーズ
パンを焼いてくれる。
薄切りを重ねた方が、厚切りベーコンより食べやすい。
「厚いと噛み切れない、薄切りを重ねる方がいいね」
「薄切りの方が、食べやすい」
女性たちの回答は、率直に感じたままの感想だ。
直ぐに論評したがる男より、話が早い。
みんなの回答を集めて参考にはするが、最終決定は社長の仕事。
ここは曲げられない。
納得出来なければ、とことん製造元と交渉すればいい。
「みんなに集まってもらって、意見をいただきました。
参考にして決めたいと思いますが、製造メーカーとの交渉次第で再度会議をするかもしれません。
今日は、ありがとうございました」
最後に武内社長の挨拶で試食会は終わった。
俺は社長や日野さんを労った。
「お疲れ様でした。
みんなも新製品に関われて、喜んでいましたよ」
「ここからが勝負だね」
理想とコストのすり合わせ、ビジネスの真骨頂だ。
どこで手を打つか、社長の腕が試されていた。
「このソーセージパン、よく出来ているな」
「うちは社長のこだわりが凄いからね。ソーセージも特注なんだよ」
花蓮に買ってきてもらったソーセージパンを、一緒に食べている。
最近のデートは、大手のカフェに行ったり、オシャレなカフェでパンメニューを食べていた。
ある程度食べ比べていくと、自分の好みが分かってくる。
「毅って、ピクルスとかハラペーニョとか入ってるのが好きだね」
「何か豪華な気がするだろ」
1月後半になって食肉加工工場からサンプルが上がって来た。
武内社長と日野かすみ、貴大と絵美里、加藤オーナーと高橋さん、俺と涼介、健太、紗彩と彩音とほぼ全員で試作と試食をする事になった。
「ここに3社の商品があります。
どこの会社かは考えず、一番良いものを選んでください。
フランクフルト、ハムステーキ、ベーコン、パストラミソーセージを選んで貰います」
社長の説明で、みんなも分かったようだ。
貴大が用意した数種のパンと付け合わせを、ハム、ソーセージと自由に組み合わせて、各自が審査する。
「フランクフルトの長さも大事だな」
俺が貴大に話しかける。
「でも長いと細くなって、ボリュームが足りません」
「同じ80gでも、与える印象が変わるって事か」
「パンの大きさとの相性もあります」
組み合わせは無限大だ、簡単に結論が出せない。
「大きめのパンにこのソーセージだと、女性は食べ切れないよ。
二人でシェアすれば、デザートが欲しくなる」
3人娘が提案している。
組み合わせで割引するのも、面白いと思う。
「うちの店だと、日によって1種類ずつ出したいです」
紗彩の店は、少人数オペレーションだからメニューを絞るのも仕方が無い。
飽きさせないように日替わりでメニューを変えるのは、良い手だと思う。
「スモーク製品が本社で統一されて、一括仕入れで入ってくるのはチェーン店にも朗報だ」
高橋さんには、仕入れ面でもメリットが大きいだろう。
貴大がベーコンを使って、オニオンマヨネーズ
パンを焼いてくれる。
薄切りを重ねた方が、厚切りベーコンより食べやすい。
「厚いと噛み切れない、薄切りを重ねる方がいいね」
「薄切りの方が、食べやすい」
女性たちの回答は、率直に感じたままの感想だ。
直ぐに論評したがる男より、話が早い。
みんなの回答を集めて参考にはするが、最終決定は社長の仕事。
ここは曲げられない。
納得出来なければ、とことん製造元と交渉すればいい。
「みんなに集まってもらって、意見をいただきました。
参考にして決めたいと思いますが、製造メーカーとの交渉次第で再度会議をするかもしれません。
今日は、ありがとうございました」
最後に武内社長の挨拶で試食会は終わった。
俺は社長や日野さんを労った。
「お疲れ様でした。
みんなも新製品に関われて、喜んでいましたよ」
「ここからが勝負だね」
理想とコストのすり合わせ、ビジネスの真骨頂だ。
どこで手を打つか、社長の腕が試されていた。
2
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
『イージス艦長、インパール最前線へ。――牟田口廉也に転生した俺は、地獄の餓死作戦を「鉄壁の兵站要塞」に変える』
月神世一
SF
【あらすじ】
「補給がなければ、戦場に立つ資格すらない」
坂上真一(さかがみ しんいち)、50歳。
かつてイージス艦長として鉄壁の防空網を指揮し、現在は海上自衛隊で次世代艦の兵站システムを設計する男。
背中には若き日の過ちである「仁王」の刺青を隠し持ち、北辰一刀流の達人でもある彼は、ある日、勤務中に仮眠をとる。
目が覚めると、そこは湿気と熱気に満ちた1944年のビルマだった。
鏡に映っていたのは、小太りで口髭の男――歴史の教科書で見た、あの「牟田口廉也」。
しかも時期は、日本陸軍史上最悪の汚点とされる「インパール作戦」決行の直前。
部下たちは「必勝の精神論」を叫び、無謀な突撃を今か今かと待っている。
(……ふざけるな。俺に、部下を餓死させろと言うのか?)
現代の知識と、冷徹な計算、そして海自仕込みのロジスティクス能力。
すべてを駆使して、坂上(中身)は歴史への介入を開始する。
精神論を振りかざすふりをして上層部を欺き、現地改修で兵器を強化し、密かに撤退路を整備する。
これは、「史上最も無能な指揮官」の皮を被った「現代の有能な指揮官」が、確定した敗北の運命をねじ伏せ、数万の命を救うために戦う、逆転の戦記ドラマ。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる