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第十七章 飛躍
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ソウルから戻って次の休日、俺は東京に向かった。
朝一の飛行機で羽田に着いたら、日本橋にある資産運用会社のオフィスを訪ねる。
到着すると直ぐに個室に案内されて、担当の金融manager/佐藤氏と面談になった。
「前年度の運用実績が出ましたので、確認をお願いします。
納得頂いたら税理士事務所に送って、確定申告の手続きに進みます」
「奈良屋町の土地を買ったから、資産が横ばいになると思ってました」
自分の資産が増えているのを見て、驚きの気持ちだった。
「負債は資産に分類されますから、銀行から借り入れて建てたビルは全て資産になります」
俺の資産額が1年間で10%以上増えて、もう使い切れないほどになっている。
書類に了解のサインをして、今年の運用をお願いしたら仕事は終わった。
ここから俺が上京してまで佐藤氏に相談したい事を話す。
「江口花蓮と結婚しようと思っています」
「やっと決心がつきましたか?」
「1年付き合いましたが、まったく変わらないのは驚きました」
「それは良かったですね。
ところで、結婚までの手順は分かってますか?」
「今度、彼女の両親に挨拶に行くんですが、仲人や結納金など分からない事だらけです」
「香山さんの場合、収入額が大きいですからね。
婚約指輪が給料の3ヶ月分と言っても、数百万になってしまいます」
「花蓮は、婚約指輪は必要ないと言ってるんですよ」
「ウエディングプランナーを手配しましょう。
私の知り合いを紹介します」
「いつも本来の仕事以外で相談して、お手数をおかけします」
「香山さんのプライベートが落ち着いているのも、仕事のうちですよ」
佐藤氏の紹介なら、安心して相談出来る人が来るだろう。
手配を頼んで、オフィスを出た。
帰りの飛行機までは時間があるので、実家の都営住宅を訪ねた。
「母さん、久しぶり」
「毅が来るって連絡してきたから、有給を取ったよ」
「視察で韓国に行ったんだ。
お土産を買ってきたから、届けに来た」
キャリーバッグから革製のトートバッグを出す。
若手のメンバーに渡した分とは、ランクが違う高級品だ。
「ありがとう、高かったんじゃないかい?」
「お金の事は心配しないでいいよ。
それよりしまい込まないで、使ってくれるのが嬉しい」
「分かった、大事に使うよ」
持ってきた博多のお土産を渡して、一緒にコーヒーを飲む。
「母さん、俺は結婚する事にした」
奈良屋町の店が出来た時に花蓮の事は話しておいたので、びっくりはしなかった。
「やっと決めたんだね」
「俺も、もうすぐ33歳だ。決心したよ」
「私も孫の顔を見るのが楽しみ」
「そのうち彼女を東京に連れてくる。
俺が育った街が見たいらしい」
「ここに来るの?恥ずかしいよ」
「母さんは胸を張っていい。
俺を育ててくれた場所だ、堂々と見てもらえばいい」
花蓮が育った環境の方が良い事が分かれば、安心するだろう。
彼女はお金持ちの俺しか知らないからな。
朝一の飛行機で羽田に着いたら、日本橋にある資産運用会社のオフィスを訪ねる。
到着すると直ぐに個室に案内されて、担当の金融manager/佐藤氏と面談になった。
「前年度の運用実績が出ましたので、確認をお願いします。
納得頂いたら税理士事務所に送って、確定申告の手続きに進みます」
「奈良屋町の土地を買ったから、資産が横ばいになると思ってました」
自分の資産が増えているのを見て、驚きの気持ちだった。
「負債は資産に分類されますから、銀行から借り入れて建てたビルは全て資産になります」
俺の資産額が1年間で10%以上増えて、もう使い切れないほどになっている。
書類に了解のサインをして、今年の運用をお願いしたら仕事は終わった。
ここから俺が上京してまで佐藤氏に相談したい事を話す。
「江口花蓮と結婚しようと思っています」
「やっと決心がつきましたか?」
「1年付き合いましたが、まったく変わらないのは驚きました」
「それは良かったですね。
ところで、結婚までの手順は分かってますか?」
「今度、彼女の両親に挨拶に行くんですが、仲人や結納金など分からない事だらけです」
「香山さんの場合、収入額が大きいですからね。
婚約指輪が給料の3ヶ月分と言っても、数百万になってしまいます」
「花蓮は、婚約指輪は必要ないと言ってるんですよ」
「ウエディングプランナーを手配しましょう。
私の知り合いを紹介します」
「いつも本来の仕事以外で相談して、お手数をおかけします」
「香山さんのプライベートが落ち着いているのも、仕事のうちですよ」
佐藤氏の紹介なら、安心して相談出来る人が来るだろう。
手配を頼んで、オフィスを出た。
帰りの飛行機までは時間があるので、実家の都営住宅を訪ねた。
「母さん、久しぶり」
「毅が来るって連絡してきたから、有給を取ったよ」
「視察で韓国に行ったんだ。
お土産を買ってきたから、届けに来た」
キャリーバッグから革製のトートバッグを出す。
若手のメンバーに渡した分とは、ランクが違う高級品だ。
「ありがとう、高かったんじゃないかい?」
「お金の事は心配しないでいいよ。
それよりしまい込まないで、使ってくれるのが嬉しい」
「分かった、大事に使うよ」
持ってきた博多のお土産を渡して、一緒にコーヒーを飲む。
「母さん、俺は結婚する事にした」
奈良屋町の店が出来た時に花蓮の事は話しておいたので、びっくりはしなかった。
「やっと決めたんだね」
「俺も、もうすぐ33歳だ。決心したよ」
「私も孫の顔を見るのが楽しみ」
「そのうち彼女を東京に連れてくる。
俺が育った街が見たいらしい」
「ここに来るの?恥ずかしいよ」
「母さんは胸を張っていい。
俺を育ててくれた場所だ、堂々と見てもらえばいい」
花蓮が育った環境の方が良い事が分かれば、安心するだろう。
彼女はお金持ちの俺しか知らないからな。
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