ある犬のリアルティー

汐兎

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小さいが目につくもの

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神経質な男は嫌だ、とよく言われる。正しくは神経質な犬だ。
今の時代、男だから、女だから、犬だからというのはナンセンスだと思うが。
例えば、キッチンの引き出しからビニールのゴミ袋の端っこが少し出ていると気になる。
吠えて教える。

ドローワーの引き出しに、セータの端っこがちょっと挟まって見えているだけでも気になる。
吠えて教える。

諸君は家の壁を目を凝らして良く見たことがあるだろうか。
時々、小さな埃が静電気で壁にへばりついている時がある。
吠えて教える。
僕が見えるのは、床から精々30センチぐらいの高さのところまでなので、相棒はその高さのところまでは掃除機で壁も綺麗に掃除する。
僕の視線の上の壁はどうなっているのか、考えたくはない。

存在すべきでない場所に、存在すべきでない物がある。
秩序を乱すことは、生活のリズムを崩す。
僕の食器が汚れていると、僕は断固ドックフードに口をつけない。
吠えて教える。

丁寧にきちんとした暮らしをする、僕のポリシーである。
この点について、相棒のポリシーとは合致していない。
遺憾なことだ。
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