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公爵邸にて
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ロンド公爵夫妻はゼビウスを私室に迎え入れると、途端に気やすい調子で話し始めた。
「ゼビウス、今回はヘルメスがすまなかったね。」
「いや、あの子に何も教えてこなかった私に責任があるのだ。」
「ふふふ、さっきは本当に可愛らしかったわね。
あなたが頭を下げたとき、あの子はとっても傷ついた顔をしていたわよ?
そのあと、雄々しく立ち上がって、自分のするべきことをしたの。優しくて勇敢な子よ。」
それを受けて、公爵が口を開く。
「だが、あれは危ういね。魔力がないんだろう?
なのに、あの美貌と、侵しがたい何かがある。
良からぬ者共が群がるさまが目に見えるようだな。
侯爵家の威光でも何でも使って、せいぜい周りから守ってやることだ。」
「ああ・・・」
ゼビウスはそう言いながら、魔眼のことについて考えていた。
このまま周りに知られなければ、魔力なしで気苦労はあっても魔眼持ちであることで厄介ごとを引き寄せることはないだろう。
だが、あの子の放つ光は、それを許さない気がしてならない。
カインの魔眼について知っているのは、今のところ自分とデモンだけだ。
だが15歳になったら王立魔法学院への入学が待っている。
日々魔法に囲まれて、万が一にでも周りに悟られたら、恐らくまず王家が口出しをしてくるだろう。
いざとなったら何とでも理由を付けて、聖域に戻すことも視野に入れておかねばなるまい。
その時、侯爵はなぜかデモンの嬉々とした顔が浮かんだ。
常に 我が侯爵家の秘匿された場所の内に在り、強力な認識阻害と結界を張り続ける、聖域の番人。
カインの魔法具を作らせる時、チョーカーに取り付ける石は、もう少し控えめなものを提案したが、どうしてもこれだと、聖域内にある侯爵家の宝物庫の奥に眠っていた黄玉を使うことを譲らなかったデモン。
なぜこれなのかと問うたら、あの子に合うからだと言っていた。
魔力を持たないカインに魔石との相性を考える必要はないはずだが。
まあ、何をともあれ、あの男も今頃カインを心配しているだろう。
何しろ、あのチョーカーに聖域レベルの認識阻害魔法を付加しようとしていたくらいだ。
これでは私をはじめ、誰もあの子のことを認識できなくなると言ったらしぶしぶ諦めていた。
あとは、魔眼のことを周りに気取られないためにも、可哀そうだがあの子へあのチョーカーの魔法防御のことについてはまだ言わない方が良いだろう。デモンも、忠誠心の厚い男なんだが・・・まあもはや何も言うまい。
先の見えない三番目の息子の未来に悩みは尽きない侯爵なのであった。
「ゼビウス、今回はヘルメスがすまなかったね。」
「いや、あの子に何も教えてこなかった私に責任があるのだ。」
「ふふふ、さっきは本当に可愛らしかったわね。
あなたが頭を下げたとき、あの子はとっても傷ついた顔をしていたわよ?
そのあと、雄々しく立ち上がって、自分のするべきことをしたの。優しくて勇敢な子よ。」
それを受けて、公爵が口を開く。
「だが、あれは危ういね。魔力がないんだろう?
なのに、あの美貌と、侵しがたい何かがある。
良からぬ者共が群がるさまが目に見えるようだな。
侯爵家の威光でも何でも使って、せいぜい周りから守ってやることだ。」
「ああ・・・」
ゼビウスはそう言いながら、魔眼のことについて考えていた。
このまま周りに知られなければ、魔力なしで気苦労はあっても魔眼持ちであることで厄介ごとを引き寄せることはないだろう。
だが、あの子の放つ光は、それを許さない気がしてならない。
カインの魔眼について知っているのは、今のところ自分とデモンだけだ。
だが15歳になったら王立魔法学院への入学が待っている。
日々魔法に囲まれて、万が一にでも周りに悟られたら、恐らくまず王家が口出しをしてくるだろう。
いざとなったら何とでも理由を付けて、聖域に戻すことも視野に入れておかねばなるまい。
その時、侯爵はなぜかデモンの嬉々とした顔が浮かんだ。
常に 我が侯爵家の秘匿された場所の内に在り、強力な認識阻害と結界を張り続ける、聖域の番人。
カインの魔法具を作らせる時、チョーカーに取り付ける石は、もう少し控えめなものを提案したが、どうしてもこれだと、聖域内にある侯爵家の宝物庫の奥に眠っていた黄玉を使うことを譲らなかったデモン。
なぜこれなのかと問うたら、あの子に合うからだと言っていた。
魔力を持たないカインに魔石との相性を考える必要はないはずだが。
まあ、何をともあれ、あの男も今頃カインを心配しているだろう。
何しろ、あのチョーカーに聖域レベルの認識阻害魔法を付加しようとしていたくらいだ。
これでは私をはじめ、誰もあの子のことを認識できなくなると言ったらしぶしぶ諦めていた。
あとは、魔眼のことを周りに気取られないためにも、可哀そうだがあの子へあのチョーカーの魔法防御のことについてはまだ言わない方が良いだろう。デモンも、忠誠心の厚い男なんだが・・・まあもはや何も言うまい。
先の見えない三番目の息子の未来に悩みは尽きない侯爵なのであった。
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