生贄のように嫁いだ敵国で愛する人を見つけました

Adria

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魔力の具現化

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「ん……ふぁっ、ぁぅ」

 深く唇を重ね、貪るように口付けを交わす。
 唇の隙間から漏れるくぐもった微かな声すらも呑みこむような口付けに眩暈がする。口の中に入ってくるぬめりを帯びた熱い舌に上顎をぐるりと舐められ、体がゾクリと震えた。


「んっ、は……っぁ」

 レーリオに口付けをされると頭に靄がかかって、何も考えられなくなる。彼は動けないでいる私の髪に指を通しながら、舌を絡めて吸う。その彼の舌に応えるように、エミリーも一生懸命舌を絡めると褒めるように頭を撫でられる。

 気がつくと、いつのまにかお互いの衣服が脱げていて生まれたままの姿だった。

「ん……は、ぁっ、っ」
「エミリー。貴方は何も考えなくていい。もう神に奪わせたりなどしない。関わらせない。エミリー、貴方のためなら私は天界すらも滅ぼすよ」

 その恐ろしい言葉と共に、アルノルドとしての容姿が――徐々に魔王レーリオの姿に変わっていく。酔いそうなほどに部屋全体に濃い魔力が満ちていった。


「いけません。そのような恐ろしいことを言わないでください。もうお互い関わらない。それでいいじゃないですか。こうしてレーリオ様のもとに帰ってこられたのです。わたくしは、それだけで幸せです」
「エミリーがそう言うならそうするよ」

 レーリオはエミリーの胸の谷間に顔をうずめ頬擦りをした。

 その言葉にホッと胸を撫で下ろす。
 争いはもういい。不可侵の約束が守られているのに、わざわざそれを破る必要なんてない。

 何よりレーリオの側に生まれ変わってこられた。それだけで充分だ。神とかそういうのはもういい。


「はぅっ」

 そんなことを考えていると、レーリオが突然乳房の丸みに沿って指を動かした。エミリーの白い肌が見る見るうちに朱に染まっていくと、胸から顔を上げたレーリオが楽しそうに笑う。

 彼の指が肌の上を這うだけで、心臓が早鐘のように鳴り響く。エミリーが手で顔を覆うと、レーリオが胸の先端をくいっと捏ねた。

「ふぁ、っ」
「可愛いね。でも隠さないで。感じているエミリーの顔が見たい」
「で、でも、恥ずかしいのっ……あっ、ああっ!」

 レーリオが両方の先端をきゅっと摘まむ。くりくりと捏ねられると背中がわなないて、エミリーはたまらず顔を隠している手でシーツを掴んだ。

「可愛い顔が出てきた」

 満足そうに笑ったレーリオは、赤い舌を覗かせると乳暈に沿って舌を這わせる。胸の先端に触れないようにその周りだけを舐められて、体が切なさに震えた。

 焦らさないでという思いを込めてレーリオを見つめると、彼が笑う。


「可愛い。震えているね。エミリーのこの可愛い乳首を私の好きなように舐めてもいい?」
「~~~っ!」

 そんなこと聞かないでほしい。
 真っ赤になった顔をぷいっと背けると、レーリオがまた笑った。そして、乳房を下から持ち上げて――主張するかのようにつんと立っている胸の先端をれろぉと舐めた。

「ああっ!」

 先端を口に含まれ、舌先でちろちろと転がされて、エミリーは甘い吐息を漏らす。
 レーリオは「美味しい」と独り言ちり、また胸の先端にしゃぶりつく。反対の胸の先端も同様に吸われて、エミリーはハッとした。

 両方の胸を吸う……?
 そんなことできるわけがない。視線を胸のほうに向けると、レーリオの隣でレーリオの具現化した魔力が胸を愛撫していた。

(あれは……あの子は……)


「ジェラティーナ!」

 エミリーが叫ぶと、レーリオの体がびくっと揺れる。顔を上げた彼はエミリーの顔を見て、吹き出した。

「そういえば、そのような名をつけていたね。懐かしいな」
「ええ。レーリオ様の魔力はゼリーのように、にゅるにゅるプニプニしているので」

 前世、レーリオはエミリーを守るように常に具現化した魔力を纏わりつかせていた。その魔力はまるで生きているかのように、高いところにある本を取ってくれたり、お茶を淹れる手伝いをしてくれたりしていたのだ。

 だから、前世のエミリーは親しみを込めてジェラティーナと名をつけて呼んでいた。
 再会を喜ぶようにジェラティーナに手を伸ばして抱き締める。それを見ながら、レーリオが肩を震わせてずっと笑っている。


「そ、そんなに笑わないでくださいませ」

 レーリオを睨むと、腕の中のジェラティーナが消えた。きょろきょろと探すと、ジェラティーナがエミリーの手首に巻きつき拘束してくる。

「きゃっ!」

(え? な、何?)

 エミリーの戸惑いごと、レーリオに唇を塞がれてしまう。口内でうごめく彼の舌に先程の熱がぶり返してきた。すると、もう一匹のジェラティーナが胸の先端をにゅるにゅるとすべり、舐めて吸って、時に甘噛みする。先端だけじゃなく、体に数匹のジェラティーナが巻きついてくる。


「はぁ、はっ……レ、レーリオさまっ、ずるい」
「何がずるいの? それより、ほら脚を開いてエミリーの秘所が今どうなっているか見せて?」
「だって、ジェラティーナを使うなんてずるいです。そ、そんなの手が何本もあるのと変わらないじゃないですかっ、きゃあっ!」

 抗議の言葉を聞かないとばかりに、レーリオの手がエミリーの脚を大きく広げた。そして、またジェラティーナで固定させる。

 一体このジェラティーナは何匹いるのだろうか。エミリーは目を見張った。


「ジェラティーナは私の魔力だからね。私の手みたいなものだよ。エミリーはペットのように思っているかもしれないけど、これは私だから。ペットではないよ」
「だって……」
「だって、ではないよ。ほら、ちゃんと見せて。すべてをくれるんだろう。なら、エミリーの奥の奥まで見たいし触りたい」

(で、でも、恥ずかしいの……っ)

 そんなにもじっくりと見られたら濡れているのがバレてしまう。エミリーがぎゅっと目を瞑ると、レーリオが指で花弁を広げて中を覗き込んできた。

 そんなところをまじまじと見ないでほしい。そうは思っても、すべてをもらってくれと願ったのは自分だ。恥ずかしいから、いやだとは言えなかった。

 薄く目を開いてレーリオを見ると、楽しそうな笑みを浮かべながら、エミリーの恥ずかしいところを観察している。レーリオに見られているだけで、とろとろと蜜がこぼれ落ちてきた。

 エミリーのそこがぐっしょり濡れていることは、もう彼にバレているのだろう。だって、開いている彼の指を濡らしてしまっている。エミリーが羞恥を押し殺すように唇をきゅっと引き結ぶと、レーリオの舌がしとどに濡れたそこに触れた。こぼれ落ちる愛液をすくい取るように舌が動く。

「ひゃあぁぁっ!」

 それと同時にジェラティーナが両方の胸の先端に吸いついた。

 弱いところを同時に責められて目を見開く。エミリーが体をしならせると拘束されていた手が外される。だが、その手が自分の膝裏に通された。
 これでは自分から脚を広げているようなものではないか。恥ずかしい。恥ずかしすぎる。

 首を横に振ったが、許してもらえない。そのままジェラティーナによって固定されて、手も脚も動かせなくなってしまった。


「エミリー、可愛い。とても舐めやすくなったよ」
「いやっ、恥ずかしいのっ……あっ、ああっ……やっ、そこ、だめぇっ」
「そこってどこ?」

 レーリオがくすくす笑うと、ジェラティーナが花芽に吸いつく。胸と花芽、そして中には愛液を舐めとるようにレーリオの舌が差し込まれる。

 凶暴なまでの快感に、エミリーは目を見開いた。
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