魔女はいかがですか

ツヨシ

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朝から魔女が訪ねてきたりしたもんだから。

和也と、明日授業はないし、どうせ暇だからどこかに行こうと約束していたんだ。

「ちょっと出かけてくる」

「はい、行ってらっしゃい」

急いでいくと和也は怒っていたが、誤るとあっさりと機嫌をなおした。

ここがこいつのいいところだ。そのまま二人でぶらぶらした。

二人ともお金のない貧乏学生。

暇つぶしに町を散策するだけだ。

とはいっても、俺の頭の中はミミで溢れかえっていた。

生返事を繰り返していると、ときおり「おいどうしたんだ。なんか変だぞ」とつっこんでくるが、「なんでもない」と誤魔化した。

そのまま三時間ほどぶらつき、安アパートに帰った。


帰ると中は見違えていた。

半ばゴミ屋敷と化していた俺の部屋は、整理整頓されていてピカピカ。

どうやったのかはわからないが、入居したときからあった壁のシミまで綺麗になくなっている。

床も塵一つ落ちていない。

そして卓上テーブルには見たことのない料理が並べられていた。
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