自分でまいた種

ツヨシ

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あれが俺の最大の修羅場と言っていいのだが、これも口先三寸でなんとかした。

卒業して地元で就職しても、大学時代よりは少しましになった程度。

いったい俺には何人の水子がいることか。

自分でも検討がつかない。

そんな俺もふと気付けば三十四歳になっていた。

世間からはおっさんと呼ばれる年代である。

――来年は四捨五入すれば四十か……。

そう考えるとさすがの俺も少し不安になってきた。

将来、老後、その他もろもろ。

想いを巡らせていると、一人の女が頭に浮かんで来た。

今付き合っている女だ。

付き合い始めてからもう四ヶ月にもなる。

俺のこれまでの人生において、一人の女と四ヶ月も付き合うなんてなかったことだ。

山ほど女性経験がある俺が認めるいい女だ。

――あいつとなら結婚してもいいかもしれんなあ。

そんなことを考えながら電車を待っていると「急行が通過します。白線の後ろまでお下がりください」というアナウンスが流れてきた。
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