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「これから記者会見がある」
「小峠さんも参加するんですか?」
「俺はそんなところに面は出さないよ。署長と刑事部長がやる。そのために国が高い給料を払っている」
「そうですか」
小峠はタバコを必要以上に力をこめてもみ消した。
「それじゃあ、そういうことでな。お互い、命があったらまた会おう」
「わかりました」
小峠は立ち上がり歩き出した。そして部屋をでる前に、ぽつりと言った。
「あの子、いつまで生きるか知らんが、それまでにいったい何人殺すかな」
「……」
小峠は部屋を出た。大道が一人残された。
社で書類を整理しているとき、大道はふと児童保護施設の写真をまだ撮っていないことに気がついた。
外観だけの写真だ。
もちろん中に入るつもりはない。
好子に会うなんて、とんでもない。
近田の死は、大道の好子に対する恐怖心を、嫌と言うほど増大させていたのだ。
――さっさと行って、さっさと帰るか。
社を出て車に乗り込んだ。
施設に着いて車を降りると、大道は正面玄関の前に立った。
そして誰もいないことを確かめると、写真を一枚撮った。
こういう場合、人が写っている写真よりも写っていない写真のほうが、なんとなく不気味さが増すことを大道は知っていた。
大道は今撮った写真を、液晶画面で確認した。
――ん?
そこにいた。
あの子が。間違いなく誰もいなかったはずなのに、写真の真ん中に正木好子がいた。
そして好子のその目は、しっかりと大道を見ていたのだ。
終
「小峠さんも参加するんですか?」
「俺はそんなところに面は出さないよ。署長と刑事部長がやる。そのために国が高い給料を払っている」
「そうですか」
小峠はタバコを必要以上に力をこめてもみ消した。
「それじゃあ、そういうことでな。お互い、命があったらまた会おう」
「わかりました」
小峠は立ち上がり歩き出した。そして部屋をでる前に、ぽつりと言った。
「あの子、いつまで生きるか知らんが、それまでにいったい何人殺すかな」
「……」
小峠は部屋を出た。大道が一人残された。
社で書類を整理しているとき、大道はふと児童保護施設の写真をまだ撮っていないことに気がついた。
外観だけの写真だ。
もちろん中に入るつもりはない。
好子に会うなんて、とんでもない。
近田の死は、大道の好子に対する恐怖心を、嫌と言うほど増大させていたのだ。
――さっさと行って、さっさと帰るか。
社を出て車に乗り込んだ。
施設に着いて車を降りると、大道は正面玄関の前に立った。
そして誰もいないことを確かめると、写真を一枚撮った。
こういう場合、人が写っている写真よりも写っていない写真のほうが、なんとなく不気味さが増すことを大道は知っていた。
大道は今撮った写真を、液晶画面で確認した。
――ん?
そこにいた。
あの子が。間違いなく誰もいなかったはずなのに、写真の真ん中に正木好子がいた。
そして好子のその目は、しっかりと大道を見ていたのだ。
終
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