あいつが来る

ツヨシ

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 水曜日


夜にニュースが入ってきた。前に十五人が殺された場所より南下したところで、再び大量殺人があった。

ほとんどが一人住まいのワンルームマンションで、住人が残らず皆殺しになったそうだ。

十四世帯の人が殺され、殺された人の数は十五人だった。

「あいつよ」

俺がなにか言う前に美里が言った。

「あいつなのか」

 聞かなくても、同じ犯人だと想像がつく。こんなことが出来る奴なんて、そうそういるはずがない。でも俺は聞いた。

「あいつなのか」

「そう、あいつよ。間違いないわ」

「それで、あいつって……」

「知らないわ。知らないけどあいつよ」

やはり同じ奴らしい。

連続して一度に十五人も殺した奴が、近くにいるのだ。
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