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「おい紫苑。着いたぞ」

「うーん、もう食べられない」

「なに言ってる。着いたぞ」

「えっ? ああ。風穴とやらに着いたのね」

「そうだ」

四人が車から降りた。

魁斗が言った。

「また神社だぜ」

「前にも言ったろう。うちの組織の施設は全部神社だと」

「封印の風穴とやらも施設なのかい?」

青柳が口をはさむ。

「その昔、封印の風穴があるところに神社を建てた。と言うのが正解だな」

「ふーん、そうか。とにかく今から好きなだけ暴れられるんだな」

私が言った。

「まあ、間違いではないな」

「化け物、叩き殺していいんだろう」
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