本当にあった怖い嘘の噂

ツヨシ

文字の大きさ
3 / 6

しおりを挟む
もちろん私には全く覚えがありません。

でも私には純ちゃんのようなカリスマ性がありませんでしたので、けっこうな数の人がその噂を信じたのです。

オカルトの噂よりも下ネタのほうがより現実的でしたし。

そんな人たちの私を見る目、陰口。

いじめこそありませんでしたが、「あなたのような人は純ちゃんと仲良くするにはふさわしくない」と手紙、そして面と向かって抗議をされました。

そんな日々の中、純ちゃんが言いました。

「まなちゃん、大丈夫。私がなんとかするから」

それからの純ちゃんは神がかっていました。

私を擁護する熱弁を、あちこちでふるったのです。

噂の信憑性の的確で明確な否定。

自分の変な噂の後に私の噂が急に広まったことの不自然さ。

そして最後に、私との時間がどれほど楽しかったか、私が噂で語られている人間とどれほど違うのか。

全身を使って熱く語ったのです。

何年もたった今でも、当時の純ちゃんを見た人たちは「あのときの純ちゃんはすごかった」と言います。

あれほどまでに学校中に広まっていた私の噂は、いつの間にか消え去りました。

私に面と向かって抗議してきた女の子は、頭を下げ、涙ながらに謝罪をしてきたのです。

私は純ちゃんに言いました。

「ありがとう。おかげで助かったわ。一時はどうなることかと思った」

「いいのよ。だってまなちゃんは私の親友だもの。それにしてもあの三人、絶対に許せないわね」

「あの三人って?」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします

二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位! ※この物語はフィクションです 流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。 当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

意味が分かると怖い話(解説付き)

彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです 読みながら話に潜む違和感を探してみてください 最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください 実話も混ざっております

笑う令嬢は毒の杯を傾ける

無色
恋愛
 その笑顔は、甘い毒の味がした。  父親に虐げられ、義妹によって婚約者を奪われた令嬢は復讐のために毒を喰む。

いまさら謝罪など

あかね
ファンタジー
殿下。謝罪したところでもう遅いのです。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

裏切りの代償

中岡 始
キャラ文芸
かつて夫と共に立ち上げたベンチャー企業「ネクサスラボ」。奏は結婚を機に経営の第一線を退き、専業主婦として家庭を支えてきた。しかし、平穏だった生活は夫・尚紀の裏切りによって一変する。彼の部下であり不倫相手の優美が、会社を混乱に陥れつつあったのだ。 尚紀の冷たい態度と優美の挑発に苦しむ中、奏は再び経営者としての力を取り戻す決意をする。裏切りの証拠を集め、かつての仲間や信頼できる協力者たちと連携しながら、会社を立て直すための計画を進める奏。だが、それは尚紀と優美の野望を徹底的に打ち砕く覚悟でもあった。 取締役会での対決、揺れる社内外の信頼、そして壊れた夫婦の絆の果てに待つのは――。 自分の誇りと未来を取り戻すため、すべてを賭けて挑む奏の闘い。復讐の果てに見える新たな希望と、繊細な人間ドラマが交錯する物語がここに。

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

処理中です...