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「みか、ちか、さやか。名前の最後が「か」の三人よ」
そう言われてみれば、思い当たることがあります。
純ちゃんが来るまでは、あの三人がクラスの中心的存在でした。
中心的存在と言っても、三人とも純ちゃんのような魅力は持ち合わせていませんので、気の弱い子や、優柔不断な子など数名を力技で仲間に引き入れ、いつも七、八人でたむろしていたのです。
でも純ちゃんが転向してくると、強引にグループに引き入れていた子がみんな離れてしまいました。
そんなわけで最近は、教室の隅に集まり、純ちゃんとその取り巻きを恨めしそうに見ていました。
それは私も知っていました。
同じ教室にいるのですから。
でも私は前からあの三人を好意的な目で見ていませんでしたので、気にもしていませんでした。
「あの三人だったのね。全然気がつかなかったわ」
「私は気付いていたわよ。私の噂が立った時点で。でも私が悪口を言われるのはいいの。だからほおっておいたんだけど、まなちゃんの悪口まで言うなんて。絶対に許せないわ」
「純ちゃん……」
「人を撃つ人間は、人に撃たれる覚悟がないといけないんだけど、そんな頭はさらさらないようね」
「えっ?」
「いいからいいから」
その日はそれで終わりました。
しかし次の日学校に行くと、みか、ちか、さやかの三人は、学校に来ていませんでした。
先生が言うには三人とも体調不良とのことでした。
そう言われてみれば、思い当たることがあります。
純ちゃんが来るまでは、あの三人がクラスの中心的存在でした。
中心的存在と言っても、三人とも純ちゃんのような魅力は持ち合わせていませんので、気の弱い子や、優柔不断な子など数名を力技で仲間に引き入れ、いつも七、八人でたむろしていたのです。
でも純ちゃんが転向してくると、強引にグループに引き入れていた子がみんな離れてしまいました。
そんなわけで最近は、教室の隅に集まり、純ちゃんとその取り巻きを恨めしそうに見ていました。
それは私も知っていました。
同じ教室にいるのですから。
でも私は前からあの三人を好意的な目で見ていませんでしたので、気にもしていませんでした。
「あの三人だったのね。全然気がつかなかったわ」
「私は気付いていたわよ。私の噂が立った時点で。でも私が悪口を言われるのはいいの。だからほおっておいたんだけど、まなちゃんの悪口まで言うなんて。絶対に許せないわ」
「純ちゃん……」
「人を撃つ人間は、人に撃たれる覚悟がないといけないんだけど、そんな頭はさらさらないようね」
「えっ?」
「いいからいいから」
その日はそれで終わりました。
しかし次の日学校に行くと、みか、ちか、さやかの三人は、学校に来ていませんでした。
先生が言うには三人とも体調不良とのことでした。
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