ただ一つの能力を

ツヨシ

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ここにきて初めて、俺は前の女が「呪ってやる」と言ったことを思い出した。

俺は女に連絡を入れた。もちろん、こんなことを止めさせる為だ。

「俺が悪かった。だからこれをなんとかしてくれ」

女が鼻で笑うのが、携帯ごしに聞こえた。

「私はもういいかなと思ったんだけど、おばあちゃんが、こいつは一生許さないと言ってるわ」

「おばあちゃん?」

「そう。死んでからも私をずっと守っていてくれるおばあちゃんよ。今はあんたの所にいるわ」

「おばあちゃん……だけか?」

「そう。おばあちゃんだけよ。あんたの所へ行ったのは」

「でもなんかいっぱい、出てきたぞ」

「おばあちゃんはね、一つだけ特別な能力があるの」

「能力?」

「そう。よくないものを好きなだけいくらでも集めることが出来る、と言う能力がね」

そう言うと、女は笑った。


     終
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