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例のキュッキュッという音が、聞けるかもしれないと思ったからだ。
外は普段と同じだった。
静かなものだ。
幹線道路からは少し離れていて、通行人などほとんどいないからだ。
自分の家から少し移動し、幸田さんの家の前に立った。
幸田さんの家は明かりが点いていたが、分厚いカーテンが閉められており、中は見ることが出来なかった。
その方が都合はいい。
旦那さんに見つかって「そんなところで何をしてるんだ?」と聞かれでもしたら、返答に困るからだ。
しばらくその場で待機していたが、何も聞こえてはこない。
――今はいないのか。それとももともとただのデマだったのか。
とりあえず家に戻ろうとした。その時。
キュッキュッ。
聞こえてきた。
キュッキュッ。
また聞こえた。
キュッキュッ。
確かに小さな子供が音のなる靴を履いて歩いているように聞こえる。
短い歩幅と素早い動き。
何も見えなかったが、真美ちゃんと言う見知らぬ女の子が、まるでその場にいるかのように思えた。
音は幸田さんの家の前を東に移動し、そして西に移動した。
外は普段と同じだった。
静かなものだ。
幹線道路からは少し離れていて、通行人などほとんどいないからだ。
自分の家から少し移動し、幸田さんの家の前に立った。
幸田さんの家は明かりが点いていたが、分厚いカーテンが閉められており、中は見ることが出来なかった。
その方が都合はいい。
旦那さんに見つかって「そんなところで何をしてるんだ?」と聞かれでもしたら、返答に困るからだ。
しばらくその場で待機していたが、何も聞こえてはこない。
――今はいないのか。それとももともとただのデマだったのか。
とりあえず家に戻ろうとした。その時。
キュッキュッ。
聞こえてきた。
キュッキュッ。
また聞こえた。
キュッキュッ。
確かに小さな子供が音のなる靴を履いて歩いているように聞こえる。
短い歩幅と素早い動き。
何も見えなかったが、真美ちゃんと言う見知らぬ女の子が、まるでその場にいるかのように思えた。
音は幸田さんの家の前を東に移動し、そして西に移動した。
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