地方公務員のおっさん、異世界へ出張する?

白眉

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第七章

7-7 Just the Way You Are.

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 姉妹丼になるのかは分からないが、俺も初体験だったよ…。
二人とも満足したかのように眠っている。
これからもいろいろとよろしくね。と心でお願いし、デスクに戻る。

 書き物をし、そろそろ終わり眠ろうかと思っていた時、ドアがノックされる。

「カズ様、よろしいでしょうか。」
「あ、うん。大丈夫だよ。でも静かにね。ベリルとスピネルが寝てるから。」
「はい。では失礼します。」
 
 ディートリヒは黒のナイトガウンを着ていた。

「一昨日はナズナでしたので、今宵は私が来ました。
 カズ様のことですから、まだイってらっしゃらないのでしょう。」
「そうだけど、彼女たちの事はいいのか?」
「カズ様は、最初に痛いという思いをさせないためにも、今晩はそれ以上されない事を存じ上げております。」
「まったく、ディートリヒには敵わないね。」
「ベッドは使えませんので、ここで愛し合いますか。」
「そうだな。じゃ、お風呂か地下の研究室か。」
「そうですね。お風呂はこれからたくさんできると思いますので、研究室に参りましょう。」

 地下の研究室に入る。
まだ、調合機材とかもなく、ただ長い設置台やデスクが置いてあるだけだ。

「このようになっているんですね。」
「あぁ、明日からここで石鹸の原料を作ろうと思っている。」
「ふふ。嬉しいです。私たちのような身分が低い者もお風呂に入ることができ、そして石鹸を使える日が来るのですからね。」
「世界を変えていくのは女性だよ。女性が強くなくては、世界は回っていかないんだ。」
「そうですね。では、強い女性の一人として、カズ様が満足していただけるようにいたします。」

ディートリヒは、俺を設置台に腰かけるよう促し、ナイトガウンのままマイ・ジュニアを愛おしく愛撫する。
もう俺のどこに性感帯があるのかすべて把握している。
恐るべし、ディートリヒ。

「では、私も愛してください。」

 ディートリヒは、設置台に手をつきナイトガウンをめくりお尻をあげる。
下着を下ろし、突き出たお尻からゆっくりと愛撫する。
綺麗な雫がたくさん出て腿に伝わっていき、Tatooを濡らす。

「あ…。は、恥ずかしいです…。けど、こんなに気持ちが良いんですね…。」
「ディートリヒは背中とここにも性感帯があるんだね。」

ゆっくりと立ち上がり、背中にキスをする。
キスをしながら指を大切な箇所に沿わせ、そして少しずつ雫を確かめる。

「あ…、気持ちいい…。はぅ!イキます…。」

 雫がたくさん腿をつたい床を濡らす。

「カズ様お願いします。このまま入れてください。」
「分かった。」

 ディートリヒが設置台に腰かけ一つになる。

「愛し合うことがこれほどまでに気持ちが良いことなのですね…。」
「あぁ、そうだ。愛し合うことは男だけのものではない。勿論女性だけのものじゃない。
 二人で何をすれば気持ちよくなるのかを考えながら愛し合っていくことも必要なんだ。」
「では、こういう服も必要ですし、これを脱がせられる時の悦びも必要なのですね。」
「そうだな。」

 ディートリヒのナイトガウンを肩から脱がせる。
そして、中に来ている服の上からディートリヒの乳首を探し当て、指先でコロコロと愛撫する。

「そんな事をされると、脱ぎたくなりますね。」

 今度は彼女自ら服を脱ぎ、抱き着いてくる。
官能的だ。そして完全に甘美に溺れている…。

そして、二人一緒に果てる。

「カズ様は、何故そんなにお優しいのですか。」
「何でだろうね…。でも、そうしなくてはいけないと感じるんだ。」
「そうですか。でも、もっと前にカズ様にお会いしたかったです…。」

 ディートリヒは泣いている。
確かにそうかもしれない…。俺がもっと前に神様に会い、彼女を戦争に行かせなくしていたら…、
彼女が奴隷となった時、俺が買っていれば…。

 すべてたらればだ…。
過去は変えられない。だから、前を向いて生きていく。

「ディートリヒ、前にも言ったけど、過去は変えられない…。
 だから、俺と一緒に歩いて行って欲しい、これが今出せる答えだと思う。
この先に何があるのかは分からない…。でも、俺はディートリヒやナズナ、ベリルもスピネルも愛していくよ。」
「はい。分かっております…。
 ですが、本当の事を言いますと、私も時より『私だけを愛してほしい』と思う事もあります。
 でも、カズ様も同じ悩みをお持ちです。
 これはどうしても拭いきれません…。」
「そうだな…。同じ悩みを持つ者同士…。
 ディートリヒ、俺はこの世界で初めて愛したヒトが君だ。
 どんな過去があっても、それを拭うだけの生活をしていきたいと思っている。
 それが結婚という形でなくても、伴侶という形で一緒になれていることを嬉しく思っている。」
「はい…、その優しさが嬉しくもあり、憎くもあります。
 ヒトってホントに勝手な生き物ですね。
あの時はもう死にたいと思っていました。そして先月までは私だけを愛してほしいと思っていました。そして今、多くの女性がカズ様を取り巻いております。それでも私だけを見て欲しいと思っている自分がいます。だから、こういった事でしかカズ様を独占できないのです…。
 破廉恥だとお思いになられるかもしれませんが、私はカズ様をお慕い申しております。
 いつかはカズ様のお子も…。
 でも、皆の長として頼られると、どうしても我慢してしまうのです…。」
「ごめんな、ディートリヒ。」
「いえ、こちらこそすみません。
 カズ様、一つお願いがあるのですが…。」
「何だい。」
「カズ様が歌われていたあの詩を歌っていただけませんか…。」
「分かったよ。
でもな、あの歌よりも俺はこの歌を君に贈りたいんだ。」

俺は中学生の時、初めて外国語の歌を聴き、鳥肌が立ったくらいに感動した歌、Billy Joelの「Just the Way You Are」を口ずさむ。

「カズ様、その歌はどういった意味でしょうか。」
「大体こんな感じかな。」

俺は意訳しながら歌詞の意味を伝える。

僕を喜ばせようとして、変わろうとしなくていい
これまで君にがっかりした事なんてない



これ以上、愛することができないくらい、ありのままの君を愛している…

「カズ様は素晴らしいヒトですね…。」
「いや、俺の世界の先人が凄いだけだよ。でも、これが今の俺の気持ちだ。
 変わらなくていいんだ。ありのままの君を愛しているんだ。」
「カズ様…、私もです。
 こんなに幸せで良いのですか…。
これ以上幸せになっても良いのですか…。
 そして、カズ様と“言の葉”を重ねていっても良いのですか…。」
「あぁ、変わらず、ありのままで行こう。
躓いて転ぶ時もある、悩む時もあると思う。
でも、ディートリヒと一緒なら、何も怖くない。
一緒に“言の葉”を重ねていこう。だからそんなに無理しなくてもいいんだ。」

「ありがとうございます。」

俺たちはディートリヒの部屋に戻り、もう一度愛を確かめ合った。
そして“ありのまま”でいることを確かめ合う…。

あるヒトは甘美なものに感じるのかもしれない…、
また、あるヒトには安心できることかもしれない…、
しかし、それは一方的なものではいけない…。

 “言の葉”を重ね紡ぐように、愛も重ね紡いでいく…。
ありのままの自分を出し、ありのままの相手を受け入れる。
そして、その先に笑顔がある。

 そんな世界にしていきたい。
俺にはまだまだしなくてはいけない事がたくさんある。
ディートリヒやナズナ、ベリルやスピネルと一緒に一つ一つ重ねていこう。

「ディートリヒ。」
「はい、カズ様。」
「愛してる。」
「私もです、カズ様。」

 うん。すごく幸せだ。

「では、もう一度愛してくださいますか?」
「はい…。善処します…。」

 うん…、感動的なんだけど、やはりディートリヒはディートリヒだ。
俺、おっさんだけど踏ん張るよ!
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