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何のことかと誤魔化すつもりが声が出なかった。
息ができない。
「ちゃんとイけたの?」
耳元に落とされて腰が抜けそうになる。
支えられた遊里の手も熱くてどうにかなってしまいそうだ。
ビルの隙間の狭い小路に彰仁を押し込んで、背中で隠すように伸し掛かってきた。
深いキスに背中がしなる。
「ステージからでもわかったよ」
唇が喉に落ちて小さく吸う。
デニムのふくらみを柔らかく揉みしだかれると、濡れたままの下着が粘着質な音を立てた。遊里の肩がクスリと上がる。
「中見ていい?」
「ダメだ」
「じゃあ場所変えたらいい?」
答えられずに俯くと強くうなじを噛まれた。痛みより痺れるような気持ちよさに鳥肌が立つ。
「荷物持ってくるからここで待ってて」
身体をを離した途端にスっと体温が下がるのが分かった。触れられていないと耐えられないとばかりに瞳が潤む。
「危ないなあ。他の人についていかないでよ」
遊里は困ったように眉を落とすとすぐさま路地から出ていった。走った背中がライブハウスの中に消えていく。
ここでなかったことにして帰ることもできる。いますぐタクシーを拾って自宅に戻ったら二度と会わずに済むだろう。
これ以上遊里に関わっていたら自分じゃなくなる恐怖と、それを求めたい本能とが交じり合って混乱する。
だけど足は動かず、すぐに戻ってきた遊里に捕えられた。
何も言わずに路地をさらに奥深く進み、小さな曲がり角をいくつか曲がった。人通りはなくひっそりとした夜の中に二人きり。
そのうち川沿いの道に出て、それでも遊里は口を開かず彰仁も黙って腕をひかれて歩いた。街路灯に照らされた影が長く伸びる。すぐそばでは川の流れる音がして、サワサワと木々が風に揺れた。
一軒のマンションの前に着くとポケットから鍵を取り出しオートロックを解除した。その間も何もしゃべらずエレベーターに乗って静かに高い場所へと昇っていく。
玄関のドアを開けて中に押し込まれると後ろから強く抱きしめられた。
「彰仁さん」
興奮を隠さない声がうなじを強く吸う。
「わかってて来たんだよね?」
彰仁は振り向くと腕を伸ばして頭を引き寄せた。ぶつかるようにキスを交わしながら靴を脱ぐ。もつれるように狭い廊下を進んで寝室に潜り込んだ。
部屋の中にこもる遊里の匂いを胸いっぱいに吸い込む。
ベッドの上に転がされ、何度も反転しながら絡まり合った。
互いの息が荒くはあはあと乱れた呼吸が部屋に充満する。
「見せて」
余裕のない手つきで一気に下着を下ろされると時間がたった体液が肌に張り付いていて羞恥を誘う。遊里はそこに顔を埋めると、ふ、と笑いを零した。
「ベッタベタになっちゃってるね」
恥ずかしさに腕で顔を覆うと力任せに剥がされた。近くで覗き込まれて真っすぐな視線を注がれる。
「何もしてないのにイっちゃったの?」
フルフルと首を振ると、遊里の瞳がきゅうっと細められる。
「嘘はよくないなあ。見て、こんなにたくさんの精液。こんな状態で人ごみにいたの? 誰か気がついていたかも。見られなかった?」
「……誰にもばれてない」
「そうかな。俺はすぐにわかったけどな。ああ、イキそうだなあって見てたらすぐにビクビク震えてさ。あの表情だけで俺もイキそうになった。やらしくて物欲しそうな顔であそこにいて、誰かに突っ込まれでもしたらどうしようかと心配したよ」
ホラ、と大きく開かれた脚の間にはすでに期待で昂る性器が先端を濡らしていた。その奥のすぼまりが遊里を欲しがって息づいている。
「ここ、誰かに触られなかった? 指とか入れられなかった?」
「誰にも触られてないから!」
「本当? 怪しいなあ。こんなに欲しがっててさあ、俺と会わない間も誰かと楽しんでたんじゃないの?」
男どころか女とだってできなかった。
口に出せずにいると遊里はすぐに察して「ああヤダヤダ」とため息をついた。
「その顔は誰か女と寝たってこと? ほっとくとすぐに狙われるんだから……でもうまくできなかったでしょ」
遊里はニコリと笑みを浮かべるといつの間にか取り出したローションを手に取って、ゆっくりと円を描くように小さな蕾を刺激し始めた。
「言ったでしょ。彰仁さんはコッチなんだって。女なんかにフラフラいったって意味ないよ。俺に可愛がられるための身体なんだから」
いつまでも挿入せずクルクルとのの字に動く指に焦らされるように腰が動いた。早く触って。かき混ぜて。
「どうしたの。さっきから腰が動いてるけど。入れて欲しいの? でもそれじゃ彰仁さんが女の子になっちゃうけどいいの?」
「や、遊里……欲し……っ」
「可愛いなあ。おねだりされたらあげたくなっちゃうけど、どうしようかなあ。だって彰仁さん、恋人以外と寝ないって言うし、でも俺は恋人じゃないし」
「……意地悪言うなって、」
自ら広げるように足を抱えると遊里はひゅっと眉をあげた。
「やらしいなあ。どこで覚えたの、そんなはしたない事」
「欲しい。な、あ、遊里……」
ヒクヒクとする穴まで先走った体液が流れているのがわかった。お尻の間が冷たくてすうすうしている。
「早く、入れて。熱くして。いっぱいにして」
息ができない。
「ちゃんとイけたの?」
耳元に落とされて腰が抜けそうになる。
支えられた遊里の手も熱くてどうにかなってしまいそうだ。
ビルの隙間の狭い小路に彰仁を押し込んで、背中で隠すように伸し掛かってきた。
深いキスに背中がしなる。
「ステージからでもわかったよ」
唇が喉に落ちて小さく吸う。
デニムのふくらみを柔らかく揉みしだかれると、濡れたままの下着が粘着質な音を立てた。遊里の肩がクスリと上がる。
「中見ていい?」
「ダメだ」
「じゃあ場所変えたらいい?」
答えられずに俯くと強くうなじを噛まれた。痛みより痺れるような気持ちよさに鳥肌が立つ。
「荷物持ってくるからここで待ってて」
身体をを離した途端にスっと体温が下がるのが分かった。触れられていないと耐えられないとばかりに瞳が潤む。
「危ないなあ。他の人についていかないでよ」
遊里は困ったように眉を落とすとすぐさま路地から出ていった。走った背中がライブハウスの中に消えていく。
ここでなかったことにして帰ることもできる。いますぐタクシーを拾って自宅に戻ったら二度と会わずに済むだろう。
これ以上遊里に関わっていたら自分じゃなくなる恐怖と、それを求めたい本能とが交じり合って混乱する。
だけど足は動かず、すぐに戻ってきた遊里に捕えられた。
何も言わずに路地をさらに奥深く進み、小さな曲がり角をいくつか曲がった。人通りはなくひっそりとした夜の中に二人きり。
そのうち川沿いの道に出て、それでも遊里は口を開かず彰仁も黙って腕をひかれて歩いた。街路灯に照らされた影が長く伸びる。すぐそばでは川の流れる音がして、サワサワと木々が風に揺れた。
一軒のマンションの前に着くとポケットから鍵を取り出しオートロックを解除した。その間も何もしゃべらずエレベーターに乗って静かに高い場所へと昇っていく。
玄関のドアを開けて中に押し込まれると後ろから強く抱きしめられた。
「彰仁さん」
興奮を隠さない声がうなじを強く吸う。
「わかってて来たんだよね?」
彰仁は振り向くと腕を伸ばして頭を引き寄せた。ぶつかるようにキスを交わしながら靴を脱ぐ。もつれるように狭い廊下を進んで寝室に潜り込んだ。
部屋の中にこもる遊里の匂いを胸いっぱいに吸い込む。
ベッドの上に転がされ、何度も反転しながら絡まり合った。
互いの息が荒くはあはあと乱れた呼吸が部屋に充満する。
「見せて」
余裕のない手つきで一気に下着を下ろされると時間がたった体液が肌に張り付いていて羞恥を誘う。遊里はそこに顔を埋めると、ふ、と笑いを零した。
「ベッタベタになっちゃってるね」
恥ずかしさに腕で顔を覆うと力任せに剥がされた。近くで覗き込まれて真っすぐな視線を注がれる。
「何もしてないのにイっちゃったの?」
フルフルと首を振ると、遊里の瞳がきゅうっと細められる。
「嘘はよくないなあ。見て、こんなにたくさんの精液。こんな状態で人ごみにいたの? 誰か気がついていたかも。見られなかった?」
「……誰にもばれてない」
「そうかな。俺はすぐにわかったけどな。ああ、イキそうだなあって見てたらすぐにビクビク震えてさ。あの表情だけで俺もイキそうになった。やらしくて物欲しそうな顔であそこにいて、誰かに突っ込まれでもしたらどうしようかと心配したよ」
ホラ、と大きく開かれた脚の間にはすでに期待で昂る性器が先端を濡らしていた。その奥のすぼまりが遊里を欲しがって息づいている。
「ここ、誰かに触られなかった? 指とか入れられなかった?」
「誰にも触られてないから!」
「本当? 怪しいなあ。こんなに欲しがっててさあ、俺と会わない間も誰かと楽しんでたんじゃないの?」
男どころか女とだってできなかった。
口に出せずにいると遊里はすぐに察して「ああヤダヤダ」とため息をついた。
「その顔は誰か女と寝たってこと? ほっとくとすぐに狙われるんだから……でもうまくできなかったでしょ」
遊里はニコリと笑みを浮かべるといつの間にか取り出したローションを手に取って、ゆっくりと円を描くように小さな蕾を刺激し始めた。
「言ったでしょ。彰仁さんはコッチなんだって。女なんかにフラフラいったって意味ないよ。俺に可愛がられるための身体なんだから」
いつまでも挿入せずクルクルとのの字に動く指に焦らされるように腰が動いた。早く触って。かき混ぜて。
「どうしたの。さっきから腰が動いてるけど。入れて欲しいの? でもそれじゃ彰仁さんが女の子になっちゃうけどいいの?」
「や、遊里……欲し……っ」
「可愛いなあ。おねだりされたらあげたくなっちゃうけど、どうしようかなあ。だって彰仁さん、恋人以外と寝ないって言うし、でも俺は恋人じゃないし」
「……意地悪言うなって、」
自ら広げるように足を抱えると遊里はひゅっと眉をあげた。
「やらしいなあ。どこで覚えたの、そんなはしたない事」
「欲しい。な、あ、遊里……」
ヒクヒクとする穴まで先走った体液が流れているのがわかった。お尻の間が冷たくてすうすうしている。
「早く、入れて。熱くして。いっぱいにして」
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