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遊里はゆっくりと腰を動かした。
性急すぎず焦らすわけでもない律動。だけど首筋にかかる吐息は熱く、興奮を隠さない。
手際よくシャツも脱がされて素肌で触れ合った。久しぶりに感じる体温に胸が締め付けられる。
「やっぱ、……彰仁さんに会えないと……っダメだわ」
「で、も、テレビ見た……お前、すごかった、じゃ、」
「全、然す……、ごくないよ」
会話の途中にも喉を絞ったような息が届いた。
遊里が昂っているのが伝わってくる。それに合わせて彰仁の熱量も上がっていく。
遊里の動きが早くなった。腰をつかむ指の力がすごい。食い込んで痛いのにそれさえが気持ちいい。
「ごめ、イキそう」
「ん、遊里キスして」
「……っ、」
後ろ手に首に腕を引っ掛けて誘う。
振り向いて余裕のない遊里の顔を見た瞬間グルグルと身体を駆け巡っていた気持よさが一気に先端に集まっていくのがわかった。
「やらしい顔」
「彰仁さんのせいだ、っ、よ、」
強引に腰を押し進めながらも優しいキスをした。
何度も角度を変えて愛おし気に触れ合う。舌先を絡めあうと、とろける甘露がお互いを満たした。
「あ、ムリ、彰仁さん、ごめん」
まるで慣れてない拙さで遊里が高ぶりを抜いた。飛び散る白濁をびゅくびゅくとかけられた背中が熱い。
尻の狭間に垂れていく体液が彰仁の絶頂を誘った。
「うううっ」
遅れて達した彰仁を抱きしめて遊里がうなじに噛みついた。
「ごめん。早すぎた」
「いいよ、そういうお前も可愛くてよかった」
普段の手慣れた遊里も好きだけど切羽詰まった余裕のなさも愛おしい。いろんな姿を見せて欲しい。知るたびもっと好きがあふれていくから。
汚さないように急いで自身を押えた手のひらにどろりと体液がたまっている。それを掴むと遊里がベロリと舐め始めた。
「ばか、何やってんだよ」
「彰仁さんの飲みたいなって」
「やめろ!」
「やめない」
遊里の大きなてのひらにが手首を掴む。開かせた手のひらを赤い舌が這い、放出された命の種を掬い舐めていく。指の間を吸われると腰の力が抜けそうになった。
「濃いね、一人でもしてなかったの?」
「……仕事が忙しかったし」
「そう。俺もしてない」
その証拠のように遊里の性器はまだ半分くらい勃ちあがったままだ。当たる硬さに困惑する。
そんな彰仁に気がついたのか眉を寄せて笑う。
「大丈夫、もう今はしない。ちゃんとご飯を食べてお話をする」
「……今は、って」
「全部終わったらベッドでゆっくり愛させてね」
手のひらを綺麗にすると遊里は満足げに頷いた。
「じゃあ俺がご飯を温めるから彰仁さんはシャワーしてきて。っていうか背中ごめんね。飛ばしちゃった。うまく洗えるかな」
確かに乾き始めた体液で肌がカピカピしてきた。
お言葉に甘えてバスルームへと向かうと背中越しに声がかかった。
「彰仁さんありがとう。俺のわがまま聞いてくれて」
「や、いや、うん、おれもしたかったから」
シャワーを浴びて待とうか逡巡した自分を思い出して頬を染めると遊里は勘づいたのか口元をニヤリとあげた。
「やっぱ今日の彰仁さんたまらない顔する」
「もう見んな!」
隠れるようにバスルームに飛び込むと正面の鏡に映った自分の姿に愕然とした。とろりと潤んだ瞳。愛された後の気怠い体。うっすらとあいた口元は緩んで官能的でもある。
今まで見たことのない姿から目をそらした。
(え、こんな顔で遊里の前にいたのか?!)
心も体も愛されてしまったから。
遊里を愛してしまったから。
ギチギチとした常識に囚われ、理想的なかっこいい男であらねばと強靭な鎧を身に着けていた。
世間に納得されるパートナーを見つけて、両親や兄を喜ばせようと躍起になって不幸だったあの頃はこんな顔をしたことがないはずだ。
誰かとのセックスの後にも何も感じなかった。とろける要素なんてなかった。
きっと彰仁と寝た後の女の子の誰もがこんな風になれなかったはずだ。
おそるおそる正面から自分を見る。
綺麗だと思った。
恥ずかしいけれど幸せそうな顔。満たされた肉体はキラキラと発光するように輝き、生を感じさせた。
近づいてじっと見つめる。
遊里の吸いついた跡がほわりと桃色に色づいている。愛された人特有のオーラがシャボン玉のようにフワフワと飛んでいるようだった。
「まじか」
全然嫌じゃない自分にも驚いた。
おれは男だと頑なに拒むこともできたのに、愛されることを選んだ。
熱いしぶきを浴び、ボディーソープの泡に包まれた。遊里と同じ匂いを纏いながら幸せを実感する。
いつか両親にも会わせられたら、と思った。
バスルームを出るとTシャツにショートパンツを履いた遊里がテーブルに食事を並べているところだった。ラフなスタイルの遊里もかっこよくて見惚れてしまう。
「ありがとう、シャワー借りた」
「うん。スッキリした?」
冷蔵庫から出したビールを手渡されカツリと合わせた。ゴクリと喉を通る刺激が美味しくて唸る。
「うまい」
「飲んでて。俺もすぐ戻ってくるから」
入れ替わる様に遊里がバスルームに消えていって、言葉通りすぐに戻ってきた。今度はちゃんと服を着ている。
「ていうかすごいね。こんな料理見たことないよ。おいしそう!」
ズラリと並ぶ母渾身の料理に遊里は喜びの声を上げている。ワクワクとした遊里を見ていると彰仁も嬉しくなって「だろ」と胸を張った。
「温かいうちに食べよう」
「やった。めちゃくちゃお腹空いてるから遠慮なく食べるね」
向かい合ってイスに座って手を合わせた。遊里も同じように手を合わせていただきますと口にした。
性急すぎず焦らすわけでもない律動。だけど首筋にかかる吐息は熱く、興奮を隠さない。
手際よくシャツも脱がされて素肌で触れ合った。久しぶりに感じる体温に胸が締め付けられる。
「やっぱ、……彰仁さんに会えないと……っダメだわ」
「で、も、テレビ見た……お前、すごかった、じゃ、」
「全、然す……、ごくないよ」
会話の途中にも喉を絞ったような息が届いた。
遊里が昂っているのが伝わってくる。それに合わせて彰仁の熱量も上がっていく。
遊里の動きが早くなった。腰をつかむ指の力がすごい。食い込んで痛いのにそれさえが気持ちいい。
「ごめ、イキそう」
「ん、遊里キスして」
「……っ、」
後ろ手に首に腕を引っ掛けて誘う。
振り向いて余裕のない遊里の顔を見た瞬間グルグルと身体を駆け巡っていた気持よさが一気に先端に集まっていくのがわかった。
「やらしい顔」
「彰仁さんのせいだ、っ、よ、」
強引に腰を押し進めながらも優しいキスをした。
何度も角度を変えて愛おし気に触れ合う。舌先を絡めあうと、とろける甘露がお互いを満たした。
「あ、ムリ、彰仁さん、ごめん」
まるで慣れてない拙さで遊里が高ぶりを抜いた。飛び散る白濁をびゅくびゅくとかけられた背中が熱い。
尻の狭間に垂れていく体液が彰仁の絶頂を誘った。
「うううっ」
遅れて達した彰仁を抱きしめて遊里がうなじに噛みついた。
「ごめん。早すぎた」
「いいよ、そういうお前も可愛くてよかった」
普段の手慣れた遊里も好きだけど切羽詰まった余裕のなさも愛おしい。いろんな姿を見せて欲しい。知るたびもっと好きがあふれていくから。
汚さないように急いで自身を押えた手のひらにどろりと体液がたまっている。それを掴むと遊里がベロリと舐め始めた。
「ばか、何やってんだよ」
「彰仁さんの飲みたいなって」
「やめろ!」
「やめない」
遊里の大きなてのひらにが手首を掴む。開かせた手のひらを赤い舌が這い、放出された命の種を掬い舐めていく。指の間を吸われると腰の力が抜けそうになった。
「濃いね、一人でもしてなかったの?」
「……仕事が忙しかったし」
「そう。俺もしてない」
その証拠のように遊里の性器はまだ半分くらい勃ちあがったままだ。当たる硬さに困惑する。
そんな彰仁に気がついたのか眉を寄せて笑う。
「大丈夫、もう今はしない。ちゃんとご飯を食べてお話をする」
「……今は、って」
「全部終わったらベッドでゆっくり愛させてね」
手のひらを綺麗にすると遊里は満足げに頷いた。
「じゃあ俺がご飯を温めるから彰仁さんはシャワーしてきて。っていうか背中ごめんね。飛ばしちゃった。うまく洗えるかな」
確かに乾き始めた体液で肌がカピカピしてきた。
お言葉に甘えてバスルームへと向かうと背中越しに声がかかった。
「彰仁さんありがとう。俺のわがまま聞いてくれて」
「や、いや、うん、おれもしたかったから」
シャワーを浴びて待とうか逡巡した自分を思い出して頬を染めると遊里は勘づいたのか口元をニヤリとあげた。
「やっぱ今日の彰仁さんたまらない顔する」
「もう見んな!」
隠れるようにバスルームに飛び込むと正面の鏡に映った自分の姿に愕然とした。とろりと潤んだ瞳。愛された後の気怠い体。うっすらとあいた口元は緩んで官能的でもある。
今まで見たことのない姿から目をそらした。
(え、こんな顔で遊里の前にいたのか?!)
心も体も愛されてしまったから。
遊里を愛してしまったから。
ギチギチとした常識に囚われ、理想的なかっこいい男であらねばと強靭な鎧を身に着けていた。
世間に納得されるパートナーを見つけて、両親や兄を喜ばせようと躍起になって不幸だったあの頃はこんな顔をしたことがないはずだ。
誰かとのセックスの後にも何も感じなかった。とろける要素なんてなかった。
きっと彰仁と寝た後の女の子の誰もがこんな風になれなかったはずだ。
おそるおそる正面から自分を見る。
綺麗だと思った。
恥ずかしいけれど幸せそうな顔。満たされた肉体はキラキラと発光するように輝き、生を感じさせた。
近づいてじっと見つめる。
遊里の吸いついた跡がほわりと桃色に色づいている。愛された人特有のオーラがシャボン玉のようにフワフワと飛んでいるようだった。
「まじか」
全然嫌じゃない自分にも驚いた。
おれは男だと頑なに拒むこともできたのに、愛されることを選んだ。
熱いしぶきを浴び、ボディーソープの泡に包まれた。遊里と同じ匂いを纏いながら幸せを実感する。
いつか両親にも会わせられたら、と思った。
バスルームを出るとTシャツにショートパンツを履いた遊里がテーブルに食事を並べているところだった。ラフなスタイルの遊里もかっこよくて見惚れてしまう。
「ありがとう、シャワー借りた」
「うん。スッキリした?」
冷蔵庫から出したビールを手渡されカツリと合わせた。ゴクリと喉を通る刺激が美味しくて唸る。
「うまい」
「飲んでて。俺もすぐ戻ってくるから」
入れ替わる様に遊里がバスルームに消えていって、言葉通りすぐに戻ってきた。今度はちゃんと服を着ている。
「ていうかすごいね。こんな料理見たことないよ。おいしそう!」
ズラリと並ぶ母渾身の料理に遊里は喜びの声を上げている。ワクワクとした遊里を見ていると彰仁も嬉しくなって「だろ」と胸を張った。
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