女とじゃイケなかったので男としたらめくるめく経験をして恋に落ちました。

乃木のき

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 欲望を口に含まれると一気に全身の血が駆けめぐった。
 いやらしい音を立てる口淫に足の力が抜けていく。遊里の髪を掴んでなんとか耐える間もなく強く吸われてガクガクと震えた。
 
「気持ちいいね、彰仁さん」

 揺れる袋も揉みしだかれて先端から我慢できない汁がこぼれた。後ろのくぼみをじらす指が少しずつのめり込んでくる。

「遊里、っ、ダメ……」
「ダメって何が?」
「気持ちよくて立ってられない……」
 
 ついにへたりこんだ彰仁を軽々と抱き上げると大股で廊下を突っ切った。寝室のドアを開けてベッドに転がすとすぐにのしかかってくる。
 足を広げられると期待にひくつくはしたなさに唇をかんだ。

「初めて会った時はイケないって悩んでいたのに、今はイキまくりで大変だよね。見て、ここも欲しがって口を開こうとしてる。どうしたら気持ちよくなれるか知ったんだよね……可愛い……」

 吐息がかかってすぐに柔らかいものが触れた。
 恥ずかしい場所にキスをされているというのに彰仁の喉からは甘えるような声が漏れる。

「もう女の子とできないんじゃない? 俺じゃなきゃダメになったと思うと興奮するね」

 深く体を折りたたまれ、隠すこともできない場所を晒される。遊里は顔を血近づけると舌を押しつけた。潜り込んで内壁を舐め始める。

「あ、嫌、やめろ」
「ヤじゃないでしょ、だって、ほら」

 ポタポタと欲望をたらす性器をしごかれて彰仁はイヤイヤと首を振るしかできなかった。恥ずかしいのに気持ちがいい。やめて欲しいのに続けて欲しい。

「もう愛される体になっちゃったんだから観念して」
「遊里、やだ、恥ずかしい」
「でも気持ちいいのわかってる」

 両方の指を差し込んで開かれた穴は遊里を欲しがって蠢いた。潜り込んできた指が気持ちのいい場所を探って前後する。ローションを含み濡れた場所は異物をたやすく呑み込みぐぶぐぶと音を立てた。

「こんなやらしい姿を知ってるのは俺だけだよね」
「っ、う、やっ、遊里っ」
「彰仁さんの気持ちい場所はどこかな。ここだよね」
「あっ」

 普通の生活をしていれば絶対に触ることのない場所を押されて腰を跳ねらせた。遊里が見つけてしまった快楽の果実は実を結んですぐに花を開く。

「あ、いや、」
「締め付けてすごいな。今挿れたら気持ちよさそう」
「遊里、挿れて、早く」

 早急な気持ちよさに火花が散る。
 一気に高められて弾けてしまいそう。だけど一人じゃ嫌で遊里にしがみついた。
 足を開き腰を持ち上げる。
 ココに欲しいとおねだりをするように押しつけた。

「遊里、な、来て、早く」
「ほんとにあなたって人は、さ、」

 遊里の獰猛な視線が彰仁を貫いた。
 カチャカチャと金属質な音が届く。まだ脱いでもいない遊里がもどかしくて破く勢いで服を押し上げた。
 鍛えられた腹筋が現れる。唇を押しつけて、固くとがる胸の先に吸い付いた。きつく噛むとグミのような弾力が歯に届いた。
 
「っ、待って彰仁さん」
「待てない」

 筋肉で盛り上がる胸を寄せてその合間に顔を押しつけた。女の子の柔らかなふくらみとは全然違う硬さを愛でる。
 男の身体にこんなに欲情するなんて。
 濡れる性器が遊里の生足に触れた。そこも固くて毛にこすれる。彰仁のツルリとした肌とは違う手入れのされていない男の身体。

「たまんないな」

 吐息と共に膝の裏に腕を差し入れられた。
 ぐっと持ち上げられ性器同士を擦り合わせる。彰仁のものより太くて硬い高ぶりからも我慢し損ねた汁がこぼれていた。

「吸い込まれるみたい」

 開くことを覚えた蕾に押し当てられた性器がグっと熱量を持ってもぐりこんでくる。多少の抵抗をみせるくせに欲しがってさらに深くへと誘い込む。

「あーヤバイね。彰仁さんの中、こんなになっちゃってどうしようね?」
「いいんだよ、お前を愛せるんだから」
「わ、嬉しいな。俺だけのための身体」
「最初からお前だけのものだよ」

 誰と触れ合っても満たされることのなかった。
 遊里だけが彰仁をこんな風に乱れさせる。自分がゲイだなんて思ったこともないし、ほかの男に興味なんてないけど、遊里だけ特別だ。
 いつからこんなに好きになってしまったのか……わからないけどこれでいいんだ。

 折りたたみこれ以上いけない場所まで潜り込みながら遊里は甘い息を吐いた。
「好きだよ、彰仁さんの心も体も全部愛してる」
「俺も。……遊里が好きだよ」

 遊里は彰仁の手を取ると一本ずつ指を口に含んだ。
 根元まで舐られるとゾクゾクと肌が粟立つ。

「すごい感じてる。中うねってきた」

 そして左での薬指にたどり着くと歯を立てた。強く噛まれて「う」と声が漏れる。
 吸い付きながら痕をつけるように何度も齧る。

「ねえ彰仁さん」

 最後に音を立てたキスをするとニコリと微笑んだ。

「この痕が消える前に指輪を買いに行こうね」
「指輪?」
「そう。普段つけなくてもいいから、指輪を贈らせて」
「いいよ」

 兄のように盛大な結婚式を挙げることはできないと思う。でも彰仁の心も決まっている。

「じゃあお前にも贈らせてな?」
「彰仁さんが選んでくれるの?」
「一緒に買いに行こうか」

 言うと遊里は黙り込んでしまった。
 嫌なのかと顔を見ようとすると「ダメ」と逸らされた。

「なんで」
「ちょっと、嬉しくて」

 隠す手をどけると珍しく遊里の顔が赤く染まっていた。耳たぶまで染めた可愛らしさに彰仁の胸がきゅんと高鳴る。
 可愛い。

「ちょっと、なんだよお前そんな可愛い顔もできるんじゃん」
「見んなって言ってるでしょ」
「やだよ。見せろよ、遊里、こっち見て」

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