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第4章
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いきなりの手の平返し…
一体、どうしたというんだ、と思うけれども。
「神林君、ごめん!
私は、そんなつもりはなかったんだけど…」
あわてて清子が、取り繕うように言う。
「いいから!もうとっとと、帰ってくれ」
彼は全く、聞き入れようとはしない。
「いいから、帰ろう」
もう、何を言っても、ムダだろう…
そう宗太郎は判断して、清子の背中を押す。
「でも…」
まだ肝心なことは、何も聞いてはいない…と、清子は粘る。
「また、今度にしよう」
キッパリと宗太郎は、彼女の肩を押す。
「悪かったな」
ペコリと頭を、神林君に向かって下げると、宗太郎は清子の背に
手を回したまま、その場を離れる。
チラリと振り返ると、まだ神林君は、こちらを見ている。
「何だろうなぁ~一体」
呼びつけたのは、そっちだろうに…
何だかスッキリとしないものの、二人はおとなしく、その場を
引き下がる。
「じゃ」と言いかけて、振り返ると…
もうそこには、彼はいなかった。
「なんだよぉ、アイツ」
思わずつぶやくと、
「ホント、失礼しちゃうわよねぇ」
同じく清子も、憤慨している。
「でもさ!呼び出したのは、本当にアイツなのか?」
何だかどうも、納得がいかない。
だが、清子はふいに、何かを勘づいたようで、
「変わった人よねぇ」
ボソッとそうつぶやいた。
一体、どうしたというんだ、と思うけれども。
「神林君、ごめん!
私は、そんなつもりはなかったんだけど…」
あわてて清子が、取り繕うように言う。
「いいから!もうとっとと、帰ってくれ」
彼は全く、聞き入れようとはしない。
「いいから、帰ろう」
もう、何を言っても、ムダだろう…
そう宗太郎は判断して、清子の背中を押す。
「でも…」
まだ肝心なことは、何も聞いてはいない…と、清子は粘る。
「また、今度にしよう」
キッパリと宗太郎は、彼女の肩を押す。
「悪かったな」
ペコリと頭を、神林君に向かって下げると、宗太郎は清子の背に
手を回したまま、その場を離れる。
チラリと振り返ると、まだ神林君は、こちらを見ている。
「何だろうなぁ~一体」
呼びつけたのは、そっちだろうに…
何だかスッキリとしないものの、二人はおとなしく、その場を
引き下がる。
「じゃ」と言いかけて、振り返ると…
もうそこには、彼はいなかった。
「なんだよぉ、アイツ」
思わずつぶやくと、
「ホント、失礼しちゃうわよねぇ」
同じく清子も、憤慨している。
「でもさ!呼び出したのは、本当にアイツなのか?」
何だかどうも、納得がいかない。
だが、清子はふいに、何かを勘づいたようで、
「変わった人よねぇ」
ボソッとそうつぶやいた。
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