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第15章 ラストチャンスは突然に?
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「おやすみなさい」
隣の方から、カスミさんの声が聞こえる。
それが急に…部屋の中から、音が消えた。
おそらく疲れていたのだろう。
どうやらすぐに、カスミさんは眠りに落ちてしまったようだ。
シンと静まり返る部屋の中で、信子はポッカリと目を開けている。
もちろん信子も、とても疲れてはいるのだけど、あまりにも色んなことが
目まぐるしく起きたので、目が冴えてしまって、中々眠れそうにない。
ソファー代わりのマットレスに座り込んだまま、ただボーッとしていると、
コチコチとやけに時計の音が、大きく響いて来た。
明日から、自分はどうしたらいいのだろう?
そんな風に考えていると…
よけいに頭が冴えてきて、すぐに眠気がどこかへ行ってしまう。
しかたない…と座り直すと、とりあえず…頭の中を、一度整理しよう、と考える。
まず今いるのは、おそらくは知り合いの家だ、ということ。
(たぶんだけど…ここには、初めて来たみたい)
そこまでは、親しくなかったのか?
だが、信頼の足る人のようだ…ということは、見るだけでもわかる。
さらには、トンネルの中で、おそらくは、もう1人の女の子と入れ違いに、
自分がここへ来てしまった…ということ。
(確か、魔法使いのおばあさんの手違いで、この国に連れて来てしまった、と
言ってたなぁ)
ふと信子は、思い出す。
そう思い至ると、嬉しい…というよりは、まだピンと来ていないのだけど。
だけど、そうすると別の疑問が湧いて来る。
ならば…もう一人の人が、本来あるべきもと世界に戻った、ということか?
(じゃあ、その人が…本当のシンデレラ?)
これで本当に丸くおさまったのだろうか?
だけど、なんとなくスッキリとしないのだった。
隣の方から、カスミさんの声が聞こえる。
それが急に…部屋の中から、音が消えた。
おそらく疲れていたのだろう。
どうやらすぐに、カスミさんは眠りに落ちてしまったようだ。
シンと静まり返る部屋の中で、信子はポッカリと目を開けている。
もちろん信子も、とても疲れてはいるのだけど、あまりにも色んなことが
目まぐるしく起きたので、目が冴えてしまって、中々眠れそうにない。
ソファー代わりのマットレスに座り込んだまま、ただボーッとしていると、
コチコチとやけに時計の音が、大きく響いて来た。
明日から、自分はどうしたらいいのだろう?
そんな風に考えていると…
よけいに頭が冴えてきて、すぐに眠気がどこかへ行ってしまう。
しかたない…と座り直すと、とりあえず…頭の中を、一度整理しよう、と考える。
まず今いるのは、おそらくは知り合いの家だ、ということ。
(たぶんだけど…ここには、初めて来たみたい)
そこまでは、親しくなかったのか?
だが、信頼の足る人のようだ…ということは、見るだけでもわかる。
さらには、トンネルの中で、おそらくは、もう1人の女の子と入れ違いに、
自分がここへ来てしまった…ということ。
(確か、魔法使いのおばあさんの手違いで、この国に連れて来てしまった、と
言ってたなぁ)
ふと信子は、思い出す。
そう思い至ると、嬉しい…というよりは、まだピンと来ていないのだけど。
だけど、そうすると別の疑問が湧いて来る。
ならば…もう一人の人が、本来あるべきもと世界に戻った、ということか?
(じゃあ、その人が…本当のシンデレラ?)
これで本当に丸くおさまったのだろうか?
だけど、なんとなくスッキリとしないのだった。
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