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第19章 夢よ、もう1度
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空き地を離れよう…と、背中を向ける瞬間、何かがキラリと光るのが
目の端に写った。
(えっ、あれはなに?)
思わず足を止めて、もう1度空き地の方へと取って返す。
もしかしたら、ガラスのビンかもしれないし、破片なのかもしれない。
単なるガラス玉のようなものかもしれない。
だけど妙に、胸騒ぎがして、あわてて取って返す。
近寄って、しゃがみ込んで見ると…
そこには、あのガラスの靴が、草の間からチラリと姿を見せたのだった。
「えっ、なんで?」
キラリと光る、それを目にした時、信子はひどく驚く。
だってこれは、あのトンネルで落としたものではないか、と思ったからだ。
だが ここは…あのトンネルからは、ずいぶん離れている。
どういうこと?
なんで?
そう思うけれども、特に道がつながっている、とか
すぐ側に、山があるわけでもない。
(これは一体、どういうカラクリなの?)
不思議に思うけれども…
もしかしたら、何か意味があるのかもしれない…
そう思い直して、おそるおそる手を伸ばした。
まさか触ったら…またどこかに飛ばされてしまうのではないか…と、
不安になる。
ひどく慎重な手つきで、そぅっと手を触れる。
だけどこうやって、見た感じ…いきなり光を放つわけでもなく、
ガラスに陽の光が反射して、キラキラと輝きを増しているだけだ。
その靴を、まるで壊れ物のように、そぅっと手のひらに乗せると、
持っていたトートバッグの奥底に、しまい込む。
まさかこれで…また何かあるのではないか、と不安になるけれど…
特に変わったところは、見受けられない。
まるでその靴に、何か意志があるみたいに、自然に彼女の元に
やって来た、そんな感じがした。
そんなこと、あるわけがない、そう思うけれども。
バッグの上から、そぅっとその靴を撫でてみた。
目の端に写った。
(えっ、あれはなに?)
思わず足を止めて、もう1度空き地の方へと取って返す。
もしかしたら、ガラスのビンかもしれないし、破片なのかもしれない。
単なるガラス玉のようなものかもしれない。
だけど妙に、胸騒ぎがして、あわてて取って返す。
近寄って、しゃがみ込んで見ると…
そこには、あのガラスの靴が、草の間からチラリと姿を見せたのだった。
「えっ、なんで?」
キラリと光る、それを目にした時、信子はひどく驚く。
だってこれは、あのトンネルで落としたものではないか、と思ったからだ。
だが ここは…あのトンネルからは、ずいぶん離れている。
どういうこと?
なんで?
そう思うけれども、特に道がつながっている、とか
すぐ側に、山があるわけでもない。
(これは一体、どういうカラクリなの?)
不思議に思うけれども…
もしかしたら、何か意味があるのかもしれない…
そう思い直して、おそるおそる手を伸ばした。
まさか触ったら…またどこかに飛ばされてしまうのではないか…と、
不安になる。
ひどく慎重な手つきで、そぅっと手を触れる。
だけどこうやって、見た感じ…いきなり光を放つわけでもなく、
ガラスに陽の光が反射して、キラキラと輝きを増しているだけだ。
その靴を、まるで壊れ物のように、そぅっと手のひらに乗せると、
持っていたトートバッグの奥底に、しまい込む。
まさかこれで…また何かあるのではないか、と不安になるけれど…
特に変わったところは、見受けられない。
まるでその靴に、何か意志があるみたいに、自然に彼女の元に
やって来た、そんな感じがした。
そんなこと、あるわけがない、そう思うけれども。
バッグの上から、そぅっとその靴を撫でてみた。
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