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第20章 森の奥
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どこへ連れて行かれるのだろう?
酒場で出会った男が、どんどん森の奥へと入って行くので、急に
不安になる。
前を行く男の馬車は、止まることなく、一定のスピードを保ったまま、
前へと進んで行く。
急に怖くなったアナスタシアは、ハンスの方を見ると、彼は動揺する
ことなく、まっすぐに前を見詰めている。
「ね、どこへ行くと思う?」
それでも彼女が聞いてみると…ハンスは平然とした顔で、
「別荘だろ」
何の疑問も持たないようで言う。
「ホントに、こんなトコ?」
それでも周りを見回すと
「森の領地だろう」
サラリとそう言う。
「狩りに来た時のための別荘だから…森の奥にあるんだよ」
それ、常識だろ、という様子で、ヘラリと人の良さそうな笑顔を浮かべる。
この人は、人を疑ったことなど、ないのだろうか?
彼女は彼を見ていて、そう思う。
一瞬でも、だまされた、とか考えたことはないのだろうか?
黙り込み、考え込む彼女に気付くと、ハンスは特上の笑顔を浮かべ
「大丈夫だよ」とにこやかに言う。
「何かあったら、いの一番に君を守るから」
そう言うけれど、盾にも横にも大きいハンスだ。
あまり俊敏に、動きそうにも見えないし
(案外、身軽なのか?)
一緒に自滅しそうなタイプ?と、彼女はひそかにため息をつく。
だけど…
(ハンスの言うことを、信じよう…)
アナスタシアは、ムリヤリ自分をなだめすかす。
この男…信用に足るかどうか、わからないけれども。
それでも信じるしかない、と心に決める。
ずんずんと森の奥を進んで行くと…
段々と、景色が色を添えてくる。
梢からは光が射し、小鳥が枝先でさえずっている。
「あ、鹿が出て来た」
「リスもいる!」
2人はいつの間にか、本来の目的を忘れ、景色を楽しんでいる。
サラサラと、すぐ傍らを小川が流れている。
こんなきれいなところが、あったんだなぁ~と彼女はしばし眺めていた。
酒場で出会った男が、どんどん森の奥へと入って行くので、急に
不安になる。
前を行く男の馬車は、止まることなく、一定のスピードを保ったまま、
前へと進んで行く。
急に怖くなったアナスタシアは、ハンスの方を見ると、彼は動揺する
ことなく、まっすぐに前を見詰めている。
「ね、どこへ行くと思う?」
それでも彼女が聞いてみると…ハンスは平然とした顔で、
「別荘だろ」
何の疑問も持たないようで言う。
「ホントに、こんなトコ?」
それでも周りを見回すと
「森の領地だろう」
サラリとそう言う。
「狩りに来た時のための別荘だから…森の奥にあるんだよ」
それ、常識だろ、という様子で、ヘラリと人の良さそうな笑顔を浮かべる。
この人は、人を疑ったことなど、ないのだろうか?
彼女は彼を見ていて、そう思う。
一瞬でも、だまされた、とか考えたことはないのだろうか?
黙り込み、考え込む彼女に気付くと、ハンスは特上の笑顔を浮かべ
「大丈夫だよ」とにこやかに言う。
「何かあったら、いの一番に君を守るから」
そう言うけれど、盾にも横にも大きいハンスだ。
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だけど…
(ハンスの言うことを、信じよう…)
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