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ソータローのこと…17
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「新郎の方は、その気はなさそうですよ」
わざと大きな声で、高柳君が宗太郎に近付く。
「早くも、破局か?」
ゲラゲラ笑いながら、取り巻きたちが二人を逃すまいと、周りを
狭めてくる。
清子はキッと、眉をつり上げると、
「止めてください!
あなたたち、ソータローと同じ学校の生徒でしょ?
悪いけど、うちの祖父が理事長をしているから、伝えておきますけど、
いいんですか?
内申点が、どうなるかしら?」
リンとした声で、自分よりも身体の大きな男子学生たちを、にらみつける。
「おっ」
一瞬ひるんだように、高柳君は清子の剣幕に後ずさりをする。
「へぇ~お宅は…理事長のお孫さんなんですか?
古屋敷君も、うまいことやりましたねぇ~
逆玉狙いかぁ」
ニヤニヤしながら、ゲスい顔をして、宗太郎の周りを歩き回る。
宗太郎は何が何だか訳が分からず、呆気にとられて、清子と高柳君を
見比べる。
「お嬢さんが、こんな男でいいんですか?
何だったら私が…お相手しますよ?」
調子よく、にぃっと笑うので、宗太郎は心底呆れてしまう。
「それに、ここはユーレイが出るというから、早く引き上げた方が
いいですよ?
それでなくても、ヘンな男がうろついていますからねぇ」
高柳君は、こんなに調子のよい男なのか?
変な男って、お前たちのことじゃあないのか?
宗太郎はそう言い返したいのを、グッとこらえた。
わざと大きな声で、高柳君が宗太郎に近付く。
「早くも、破局か?」
ゲラゲラ笑いながら、取り巻きたちが二人を逃すまいと、周りを
狭めてくる。
清子はキッと、眉をつり上げると、
「止めてください!
あなたたち、ソータローと同じ学校の生徒でしょ?
悪いけど、うちの祖父が理事長をしているから、伝えておきますけど、
いいんですか?
内申点が、どうなるかしら?」
リンとした声で、自分よりも身体の大きな男子学生たちを、にらみつける。
「おっ」
一瞬ひるんだように、高柳君は清子の剣幕に後ずさりをする。
「へぇ~お宅は…理事長のお孫さんなんですか?
古屋敷君も、うまいことやりましたねぇ~
逆玉狙いかぁ」
ニヤニヤしながら、ゲスい顔をして、宗太郎の周りを歩き回る。
宗太郎は何が何だか訳が分からず、呆気にとられて、清子と高柳君を
見比べる。
「お嬢さんが、こんな男でいいんですか?
何だったら私が…お相手しますよ?」
調子よく、にぃっと笑うので、宗太郎は心底呆れてしまう。
「それに、ここはユーレイが出るというから、早く引き上げた方が
いいですよ?
それでなくても、ヘンな男がうろついていますからねぇ」
高柳君は、こんなに調子のよい男なのか?
変な男って、お前たちのことじゃあないのか?
宗太郎はそう言い返したいのを、グッとこらえた。
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