御手洗さんの言うことには…

daisysacky

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ソータローのこと…236

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「そうか…ボクたちは最初から…大切なことを忘れていたんだ」
 いきなり宗太郎が、声を上げる。
「何だよ、大切なことって!」
 何か知っているのか?
 知っているのなら、早く言え!
オジサンが、宗太郎に詰め寄る。
宗太郎は、オジサンと目を見合わせると
「たぶん、オジサンの見落としていることだよ」
キッパリとそう言う。
オジサンは、ちょっとイラついた目をすると…
「何だよ、ハッキリと言えよ!」
 知っていることは、洗いざらい言えよ!
さっきまでのからかう調子を脱ぎ捨てて、高圧的な態度で、宗太郎を
にらみつける。

「ねぇ、ソータロー、ホントにわかるの?」
 清子は心配そうな顔をする。
「さぁ?」
ヘラリと笑うと、神林君の方を見る。
「何でここが、お化け屋敷と言われていたか、わかるか?」
いきなり全く関係のないことを言い出す。
 案の定オジサンは、イラッとした顔をして、
「はぐらかすなよ!早く答えろ」
さらに宗太郎に詰め寄る。
「それは…今にもユーレイが出そうな雰囲気だったからだろ」
神林君が、静かに答える。
宗太郎は、まっすぐに神林君を見ると、
「じゃあ…なんで、そう見えたのか、わかる?」
重ねて聞く。
「おい、一体、さっきから、何をグチャグチャ言っているんだ?」
マイペースに話す宗太郎に、今にも飛びかかりそうな勢いで、
怒鳴りつけた。


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