ラストダンスはあなたと…

daisysacky

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第1章  大学生デビュー

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(もしかして…お化け屋敷か何か?)
 珠紀は玲の表情を確かめる。
先輩は、2人の様子に気が付くと
「ちがう、ちがう!そんなんじゃあないよ」
あわてて手を振ると
「ほら、ほらぁ~彼女たち、誤解してるじゃないかぁ」
責めるように、仲間たちを振り返る。
すると女の先輩が、フフフと笑うと、
「だって、見た人がいるみたいだし!」
なぜだか楽しそうに言う。
カオリ先輩が「こら、こらぁ~」
笑いながら言うも、秀人先輩を上目遣いでじっとりと見つめる。

『この2人、付き合ってるらしいよ』
すかさず玲が、珠紀に耳打ちをする。
 2人がじゃれあう姿は…確かに傍目から見ても、
十分恋人同士に見える。
 そっかぁ~
 お似合いだもんなぁ~
なぜだか珠紀は少し、ガッカリとする。
別に先輩が好き、とかではないけれど、
狙っていたわけではないけれど…
ほんの少し、好感を持っていたみたいだ。

 秀人先輩は、珠紀たち新入生にとっても、憧れの存在なのだ。
理学部数学科で、とても頭がよくて、しかも人当りも柔らかで、
さわやか風イケメンなのだ。
大学の人気者といってもいいだろう。
この大学だけでなく、この近所の学生たちの間でも、
その格好のよさは、知る人ぞ知る…という折り紙付きなのだ。
(ちょっと いいなぁと思っただけよ)
自分に言い訳をしていると、
「まぁね、他にも素敵な人は、たくさんいるわよ」
チョンチョンと玲は珠紀を突っついて、にたぁと笑う。

「でもまぁ、それもいいかもね!」
カオリ先輩が、秀人先輩に言っていると
「だろ、そうだろ?」
急に秀人先輩が、ニヤニヤする。
他の先輩も、意味ありげにニヤニヤしている。
しっかり尻に敷かれているなぁと、2人の様子を見て、
からかっているのだ。
「ま、そういうことだから、君たちも楽しみにしておいてね」
ニヤニヤしながらそう言うと、今度は後ろの方から
「なになに?あなたたち…
 秀人先輩と、何をコソコソ話してたの?」
同じ同級生たちが、2人の方に近付いて来た。
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