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第6章 禁断の花園
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「あのぉ」
勇気を振り絞って、珠紀は1歩前に出る。
「この辺で…男の学生さんたちを、見かけませんでしたか?」
思わず口から言葉がこぼれ出る。
「ちょっと」
玲が珠紀の袖を引っ張る。
こんな…何者かわからない人に、話しかけている場合じゃない、と思って。
そんな2人の様子を見ても、その人はハハッと乾いた声を立てると、
「あぁ、あの、礼儀知らずの若者たちのことかい?」
やや強めの声で言う。
(ほらぁ~)
小声で玲が、珠紀を引っ張る。
(かかわらない方がいいよぉ)
だが珠紀は、相手に自分の姿が見えるようにと、ランプの下に立つ。
こちらからは、その人のことがよく見えない。
かろうじて、男性とわかるだけだ。
「そうなんですか?すみません…
ただ、私たち、お散歩に出ただけなんです」
そう言うと、ペコリと頭を下げた。
この暗やみにたたずむ男性…
その目的が何か、はっきりとわからないだけに、余計に、
怪しいぞ、と危険信号が珠紀の頭の中で鳴り響く。
その人は、かたくなに姿をさらさない割に、自分たちのことを
見張っていたような、そんな雰囲気が漂っていた。
玲が珠紀の袖を突っつき、口の動きだけで、
(早くあっちへ行こう…)と促している。
珠紀としても、そうしたいのは山々なのだけれども、
男性の視線にからめとられ…足が思うように動かない。
まるで魅入られたように、動けないのだ。
焦れば焦るほどに、よけいにピッタリと足がくっついてしまい、
どうにもならないのだ。
「早く…」
小声で玲が、珠紀の耳元でささやく。
すると男性がこちらの様子に気付いたのか、
「おや、お急ぎですか?」
ユラリ…とランタンの光が揺れて、暗やみからのっそりと…
男性の姿が近付いて来た。
勇気を振り絞って、珠紀は1歩前に出る。
「この辺で…男の学生さんたちを、見かけませんでしたか?」
思わず口から言葉がこぼれ出る。
「ちょっと」
玲が珠紀の袖を引っ張る。
こんな…何者かわからない人に、話しかけている場合じゃない、と思って。
そんな2人の様子を見ても、その人はハハッと乾いた声を立てると、
「あぁ、あの、礼儀知らずの若者たちのことかい?」
やや強めの声で言う。
(ほらぁ~)
小声で玲が、珠紀を引っ張る。
(かかわらない方がいいよぉ)
だが珠紀は、相手に自分の姿が見えるようにと、ランプの下に立つ。
こちらからは、その人のことがよく見えない。
かろうじて、男性とわかるだけだ。
「そうなんですか?すみません…
ただ、私たち、お散歩に出ただけなんです」
そう言うと、ペコリと頭を下げた。
この暗やみにたたずむ男性…
その目的が何か、はっきりとわからないだけに、余計に、
怪しいぞ、と危険信号が珠紀の頭の中で鳴り響く。
その人は、かたくなに姿をさらさない割に、自分たちのことを
見張っていたような、そんな雰囲気が漂っていた。
玲が珠紀の袖を突っつき、口の動きだけで、
(早くあっちへ行こう…)と促している。
珠紀としても、そうしたいのは山々なのだけれども、
男性の視線にからめとられ…足が思うように動かない。
まるで魅入られたように、動けないのだ。
焦れば焦るほどに、よけいにピッタリと足がくっついてしまい、
どうにもならないのだ。
「早く…」
小声で玲が、珠紀の耳元でささやく。
すると男性がこちらの様子に気付いたのか、
「おや、お急ぎですか?」
ユラリ…とランタンの光が揺れて、暗やみからのっそりと…
男性の姿が近付いて来た。
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