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第6章 禁断の花園
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それでも次第に、眼が慣れてくると…アーチ状のバラがいたるところに
トンネルをかたどり、幾重にも重なる花園であるのがわかってきた。
夜目にもそれは、色とりどりのつぼみが、絡みつく無数の枝に
ついているのがわかる。
中央には噴水があり、その側にはランプが灯る。
トピアリーの側のランプシェードにも、繊細なバラの模様が刻まれて、
かなり手間暇がかかっているのが、まったく花のことに関しても
門外漢の珠紀にも、それはよくわかった。
あちらこちらに、模様のように、鉄の柵やラティスやポールなどで、
形を整えられている。
「きれい…」
思わず珠紀がつぶやくと、
「とってもいいにおい…」
花に興味のない玲までも、目をつむって、においをかぐ仕草をした。
「こんな素敵な場所があるなんて…知らなかったわ」
うっとりとして、珠紀がつぶやくと
「それはどうも、ありがとう」
いきなり暗やみの中から声がした。
「えっ」
突然のことに、珠紀は思わず顔をこわばらせる。
先輩の声でもない。
全く聞き覚えのない声だ…
あわてて玲の側にくっつくと、ハハハ…と笑う声がして、
「怖がらなくてもいいよ、お嬢さん!
私はここの…管理人だ」
闇の方から、声がする。
さすがの玲も、口を閉ざし…珠紀と抱き合うようにして、ピッタリと
くっついていた。
先輩はどこ?
私たち…もしかして、はぐれたの?
誰か助けに来てくれないかしら?
落着きなく、眼玉をキョロキョロとさせる。
さらには…ランプの向こう側に、ボンヤリと人影が見える…
その人は、ゆっくりとこちらを向いて、歩いて来ているようだ。
夜だというのに、帽子を深くかぶり、こちらから、顏がよく見えない。
黒いマントを身に着けて、体をスッポリと覆い隠している。
声の感じからすると…まだ張りのある、若い男性の声のようだ。
とてもよく通る声をしていた。
トンネルをかたどり、幾重にも重なる花園であるのがわかってきた。
夜目にもそれは、色とりどりのつぼみが、絡みつく無数の枝に
ついているのがわかる。
中央には噴水があり、その側にはランプが灯る。
トピアリーの側のランプシェードにも、繊細なバラの模様が刻まれて、
かなり手間暇がかかっているのが、まったく花のことに関しても
門外漢の珠紀にも、それはよくわかった。
あちらこちらに、模様のように、鉄の柵やラティスやポールなどで、
形を整えられている。
「きれい…」
思わず珠紀がつぶやくと、
「とってもいいにおい…」
花に興味のない玲までも、目をつむって、においをかぐ仕草をした。
「こんな素敵な場所があるなんて…知らなかったわ」
うっとりとして、珠紀がつぶやくと
「それはどうも、ありがとう」
いきなり暗やみの中から声がした。
「えっ」
突然のことに、珠紀は思わず顔をこわばらせる。
先輩の声でもない。
全く聞き覚えのない声だ…
あわてて玲の側にくっつくと、ハハハ…と笑う声がして、
「怖がらなくてもいいよ、お嬢さん!
私はここの…管理人だ」
闇の方から、声がする。
さすがの玲も、口を閉ざし…珠紀と抱き合うようにして、ピッタリと
くっついていた。
先輩はどこ?
私たち…もしかして、はぐれたの?
誰か助けに来てくれないかしら?
落着きなく、眼玉をキョロキョロとさせる。
さらには…ランプの向こう側に、ボンヤリと人影が見える…
その人は、ゆっくりとこちらを向いて、歩いて来ているようだ。
夜だというのに、帽子を深くかぶり、こちらから、顏がよく見えない。
黒いマントを身に着けて、体をスッポリと覆い隠している。
声の感じからすると…まだ張りのある、若い男性の声のようだ。
とてもよく通る声をしていた。
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