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第9章 迷路に迷い込んで…
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「あっ、ライトがある!」
遠くにかすかに、灯りが見えた。
「じゃ、そこへ向かって歩こう」
連なりの列を無視するように、あえて横の方に、はずれるようにして進む。
始めは進路を逆らっているので、大丈夫か、と心配になっていたのだが、
じきに袋のネズミから抜け出たようで、次第に道が広がってきたように
感じる。
どうやら迷路から、抜け出せたようだ。
「あっ、向こうに何かある!」
しばらく歩いて行くうちに、ようやく景色が変わって来た。
ダラダラと延々と続くバラの植え込みが、時折途切れるように
道が見えてきて、段々とガラスの建物が姿を現した。
「あっ、あれは?」
思わず玲が声をあげる。
「あっ、あった!」
同様に、秀人が声を上げた。
互いの声に気付き、思わず2人は顔を見合わせる。
そうしておもむろに、パンと互いの手をハイタッチした。
もちろんここに…珠紀がいるとは限らない。
だけど、緑の壁にはばまれていたのが、ようやく抜け出せたので、
喜び合っていたのだ。
それは、薄暗がりに、ぽぅっと白く浮かび上がる、ガラスで出来た建物だった。
おそらくは、この庭の持ち主の温室であろうと思われた。
「いるかなぁ~」
やはり気になるところだけれど、まずはのぞいて見るしかない。
2人は慎重に、ゆっくりとその建物に近付いて行く。
まるで海にポッと浮かびあがる灯台のように…
その建物からは、明るい光が辺りを照らし出していた。
その建物めがけて、走り出したい気持ちを押さえて…
「いるのかなぁ」
ゆっくり、ゆっくりと間合いを縮めるようにして、玲は近付いて行った。
いつの間にかスタスタと、先を歩いて行く秀人のことを、
玲はハラハラしながら見守っている。
(そんなに大胆に動き回って、大丈夫かなぁ)
玲はあの男の目を思い出していた。
遠くにかすかに、灯りが見えた。
「じゃ、そこへ向かって歩こう」
連なりの列を無視するように、あえて横の方に、はずれるようにして進む。
始めは進路を逆らっているので、大丈夫か、と心配になっていたのだが、
じきに袋のネズミから抜け出たようで、次第に道が広がってきたように
感じる。
どうやら迷路から、抜け出せたようだ。
「あっ、向こうに何かある!」
しばらく歩いて行くうちに、ようやく景色が変わって来た。
ダラダラと延々と続くバラの植え込みが、時折途切れるように
道が見えてきて、段々とガラスの建物が姿を現した。
「あっ、あれは?」
思わず玲が声をあげる。
「あっ、あった!」
同様に、秀人が声を上げた。
互いの声に気付き、思わず2人は顔を見合わせる。
そうしておもむろに、パンと互いの手をハイタッチした。
もちろんここに…珠紀がいるとは限らない。
だけど、緑の壁にはばまれていたのが、ようやく抜け出せたので、
喜び合っていたのだ。
それは、薄暗がりに、ぽぅっと白く浮かび上がる、ガラスで出来た建物だった。
おそらくは、この庭の持ち主の温室であろうと思われた。
「いるかなぁ~」
やはり気になるところだけれど、まずはのぞいて見るしかない。
2人は慎重に、ゆっくりとその建物に近付いて行く。
まるで海にポッと浮かびあがる灯台のように…
その建物からは、明るい光が辺りを照らし出していた。
その建物めがけて、走り出したい気持ちを押さえて…
「いるのかなぁ」
ゆっくり、ゆっくりと間合いを縮めるようにして、玲は近付いて行った。
いつの間にかスタスタと、先を歩いて行く秀人のことを、
玲はハラハラしながら見守っている。
(そんなに大胆に動き回って、大丈夫かなぁ)
玲はあの男の目を思い出していた。
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