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第11章 新しい仲間たち
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いきなり話を振られ、驚くけれど、
「はい、つい最近始めました」
素直に待子はうなづいた。
「あら、もうバイト、見つけたの?すごいじゃない」
こちらに話を振っておきながら、待子の返事に驚いたようで、
レイコさんは思わず聞き返す。
「そんな、大したことは…学校のヒマな時だけだし、
今は土日くらいしか、出来ないし…」と恥ずかしそうに言うと、
「そっかぁ~1年生は、教養課程で忙しいもんね」
意外と詳しいのか、納得したようにレイコさんは言った。
いつも帰りが遅いせいか…まだ眠たそうな顔付きで、
パジャマ姿のままだ。
素顔は何回か見てるけれど、朝の光の下で見てみると、
シワや白髪こそあるけれど…ふけて見えるどころか、
むしろ子供のように、幼く見えて来る。
クシャクシャのもつれた長い髪を、はげかけたネイルの指先で
かき上げると…
すっぴんだけれども、まるで赤ちゃんのように、
柔らかで、白い肌が透けて見える。
さすがに目尻にシワがあるけれど、それもちっとも気にならない。
飽きずに眺める待子の様子を、けげんな顔で見つめると、
「何よ、何か顔についてる?」
乙女のように恥じらって、顏を両手で覆う。
「あんまり、ジロジロ見ないでよ」
照れたように抗議すると、そんなことお構いなしに、
「レイコさんてば、可愛い」
はしゃぐような声で、マイコが言う。
実はレイコさんに憧れているのだ。
一声叫ぶと、はしゃいだ勢いで抱きつく。
「そんな趣味嗜好…ないのになぁ」
困ったようにマイコに言った。
「はい、つい最近始めました」
素直に待子はうなづいた。
「あら、もうバイト、見つけたの?すごいじゃない」
こちらに話を振っておきながら、待子の返事に驚いたようで、
レイコさんは思わず聞き返す。
「そんな、大したことは…学校のヒマな時だけだし、
今は土日くらいしか、出来ないし…」と恥ずかしそうに言うと、
「そっかぁ~1年生は、教養課程で忙しいもんね」
意外と詳しいのか、納得したようにレイコさんは言った。
いつも帰りが遅いせいか…まだ眠たそうな顔付きで、
パジャマ姿のままだ。
素顔は何回か見てるけれど、朝の光の下で見てみると、
シワや白髪こそあるけれど…ふけて見えるどころか、
むしろ子供のように、幼く見えて来る。
クシャクシャのもつれた長い髪を、はげかけたネイルの指先で
かき上げると…
すっぴんだけれども、まるで赤ちゃんのように、
柔らかで、白い肌が透けて見える。
さすがに目尻にシワがあるけれど、それもちっとも気にならない。
飽きずに眺める待子の様子を、けげんな顔で見つめると、
「何よ、何か顔についてる?」
乙女のように恥じらって、顏を両手で覆う。
「あんまり、ジロジロ見ないでよ」
照れたように抗議すると、そんなことお構いなしに、
「レイコさんてば、可愛い」
はしゃぐような声で、マイコが言う。
実はレイコさんに憧れているのだ。
一声叫ぶと、はしゃいだ勢いで抱きつく。
「そんな趣味嗜好…ないのになぁ」
困ったようにマイコに言った。
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