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Scene11 シンデレラは時を越えて
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「昔、あるところに、それはそれは美しい女の子が、お父さんと
幸せに暮らしておりました」
メグミさんの吹き込んだ、ナレーションのテープが流れ、
エラははっと我に返ります。
手に持った人形を、セットの台に載せると、台本通りに
動かし始めました。
するとパッと礼美と目が合い、礼美の口がかすかに
(その調子、がんばって!)
と動くのを見ると、無言でうなづきます。
シンデレラのお話は、皆さんのご存知の通り…
なんら問題もなくスムーズに進み、舞踏会の後、12時の鐘で
走って逃げるシーンに当たると、エラは何とか逃げ切ろうと、
あの時の想いを思い出し…
その後のシンデレラを探すシーンで、
王子様は今、どうしているのだろう…と
ようやく思いをはせたのです。
台本を読むうちに、自分は本当に、この話の通りに、進むのだろうか…
と、なんだか全く別の話のように、思えました。
シンデレラの人形を持つエラも、心境はとても複雑で…
あの日の想いがよみがえり、不思議な思いにひたっています。
まだ経験していない未知のことまで、記されているので…
そうしてジワジワと、自分は本当にあの世界に、戻れるの
だろうか…という思いで、胸が一杯になってきました。
おとぎ話の裏側なんて、案外こんなものなのかなぁ…と。
自分のストーリーは、筋書き通りには進んでいないけれども。
まさかシンデレラストーリーの結末が、変わってしまったり
しないのだろうか…と、そんな気持ちにもなったのです。
不思議な思いで、人形劇の最後まで、話が進みました。
ハッピーエンドで終わろうとした、その瞬間…
エラの胸が張り裂けそうになり…
初めてこの世界に来た時のことを、思い出したのです。
幸せに暮らしておりました」
メグミさんの吹き込んだ、ナレーションのテープが流れ、
エラははっと我に返ります。
手に持った人形を、セットの台に載せると、台本通りに
動かし始めました。
するとパッと礼美と目が合い、礼美の口がかすかに
(その調子、がんばって!)
と動くのを見ると、無言でうなづきます。
シンデレラのお話は、皆さんのご存知の通り…
なんら問題もなくスムーズに進み、舞踏会の後、12時の鐘で
走って逃げるシーンに当たると、エラは何とか逃げ切ろうと、
あの時の想いを思い出し…
その後のシンデレラを探すシーンで、
王子様は今、どうしているのだろう…と
ようやく思いをはせたのです。
台本を読むうちに、自分は本当に、この話の通りに、進むのだろうか…
と、なんだか全く別の話のように、思えました。
シンデレラの人形を持つエラも、心境はとても複雑で…
あの日の想いがよみがえり、不思議な思いにひたっています。
まだ経験していない未知のことまで、記されているので…
そうしてジワジワと、自分は本当にあの世界に、戻れるの
だろうか…という思いで、胸が一杯になってきました。
おとぎ話の裏側なんて、案外こんなものなのかなぁ…と。
自分のストーリーは、筋書き通りには進んでいないけれども。
まさかシンデレラストーリーの結末が、変わってしまったり
しないのだろうか…と、そんな気持ちにもなったのです。
不思議な思いで、人形劇の最後まで、話が進みました。
ハッピーエンドで終わろうとした、その瞬間…
エラの胸が張り裂けそうになり…
初めてこの世界に来た時のことを、思い出したのです。
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