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第1章 ママの秘密
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「ストライキ?」
何よ、それ?
アヤちゃんの言っていることが、さっぱりわからない。
柚はポカンとする。
アヤちゃんには、お兄ちゃんがいる。
柚には、とてつもなく大きくて、乱暴な物言いをするお兄ちゃんに
見えるのだが…
ママに言わせると
「反抗期なのよ」と言うことだった。
アヤちゃんが、柚の知らない言葉を、たくさん知っているのは…
お兄ちゃんの『受け売り』なんだそうだ。
『受け売り』って、なに?
やっぱり柚には、わからないのだけど、何だかきっと、すごいことなんだろうなぁ~
柚は尊敬のまなざしを向ける。
「だから、ユウちゃん、戦うのよ!」
真面目な顔つきで、アヤちゃんは柚の肩に、両手を乗せる。
「戦う?」
なんで?
やっぱり…柚にはよく、わからない。
「ママたちにね、わかってもらうには…こちらが本気なんだ、というところを
見せなくちゃあ!」
まるで自分のことのように、やけに興奮した顔つきで、アヤちゃんが言う。
「本気?」
本気って、何のこと?
だけどもアヤちゃんの顔を見ていると…
柚は何だか、イヤな予感がしてきた。
「だから、ストライキよ!」
「スト?」
「ストライキ!」
キッパリと言い切るアヤちゃんが、何だか知らない子のように見えた。
アヤちゃん…何だか、怖いよ。
柚は困った顔をした。
もしかしたら、アヤちゃんのお兄ちゃんが、そのストライキとかを、
よくしているのかもしれない。
アヤちゃんがなぜか、鼻息も荒く、
「ユウちゃん、勇気を持つのよ」
などと、煽り立てるようなことを言う。
「えぇ~」
何でそこまでしないと、いけないの?
柚には、あまりよくわからない。
「わかった?」
アヤちゃんが、柚の肩に手を乗せて、目をのぞき込むようにして言うので…
「う、うん」
その勢いに押されて、ついうなづいてしまった。
何よ、それ?
アヤちゃんの言っていることが、さっぱりわからない。
柚はポカンとする。
アヤちゃんには、お兄ちゃんがいる。
柚には、とてつもなく大きくて、乱暴な物言いをするお兄ちゃんに
見えるのだが…
ママに言わせると
「反抗期なのよ」と言うことだった。
アヤちゃんが、柚の知らない言葉を、たくさん知っているのは…
お兄ちゃんの『受け売り』なんだそうだ。
『受け売り』って、なに?
やっぱり柚には、わからないのだけど、何だかきっと、すごいことなんだろうなぁ~
柚は尊敬のまなざしを向ける。
「だから、ユウちゃん、戦うのよ!」
真面目な顔つきで、アヤちゃんは柚の肩に、両手を乗せる。
「戦う?」
なんで?
やっぱり…柚にはよく、わからない。
「ママたちにね、わかってもらうには…こちらが本気なんだ、というところを
見せなくちゃあ!」
まるで自分のことのように、やけに興奮した顔つきで、アヤちゃんが言う。
「本気?」
本気って、何のこと?
だけどもアヤちゃんの顔を見ていると…
柚は何だか、イヤな予感がしてきた。
「だから、ストライキよ!」
「スト?」
「ストライキ!」
キッパリと言い切るアヤちゃんが、何だか知らない子のように見えた。
アヤちゃん…何だか、怖いよ。
柚は困った顔をした。
もしかしたら、アヤちゃんのお兄ちゃんが、そのストライキとかを、
よくしているのかもしれない。
アヤちゃんがなぜか、鼻息も荒く、
「ユウちゃん、勇気を持つのよ」
などと、煽り立てるようなことを言う。
「えぇ~」
何でそこまでしないと、いけないの?
柚には、あまりよくわからない。
「わかった?」
アヤちゃんが、柚の肩に手を乗せて、目をのぞき込むようにして言うので…
「う、うん」
その勢いに押されて、ついうなづいてしまった。
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