37 / 140
第2章 あなたはだぁれ?
9
しおりを挟む
「えぇっ?」
柚はびっくりして、大きな声を上げる。
ユウのおばあさんじゃなくって…
それって!
「魔法使いのおばさん?」
思わず上げた自分の声に、柚自身がびっくりして、思わず両手で
口をふさぐ。
「しぃ~っ」
黒づくめの女は、柚に向かって、指を1本立てると
「これはね、あなたと私の秘密よ!」
いたずらっぽい顔付きで、ニヤリと笑う。
柚はまだ、驚きのあまり声を失い、コクコクとただうなづくだけだった。
「懐かしいなぁ」
魔法使いは、ガラスのヒールの部分を太陽に透かしてみせる。
「あなたのママはね、とってもきれいな人だったわ。
あのお城の中でも、一番!」
まるで自分のことのように、自慢気にする。
「そうなの?」
だが柚はまだ、ピンとこない。
確かにママは、可愛いけれど…
でも、お姫様なんかじゃない。
「そうよ!」
あなたには、想像もつかないでしょうけどね。
そう言いながらも、ガラスのカカトをクルリと振って、何か呪文をボソボソと
唱え始めた。
柚はびっくりして、大きな声を上げる。
ユウのおばあさんじゃなくって…
それって!
「魔法使いのおばさん?」
思わず上げた自分の声に、柚自身がびっくりして、思わず両手で
口をふさぐ。
「しぃ~っ」
黒づくめの女は、柚に向かって、指を1本立てると
「これはね、あなたと私の秘密よ!」
いたずらっぽい顔付きで、ニヤリと笑う。
柚はまだ、驚きのあまり声を失い、コクコクとただうなづくだけだった。
「懐かしいなぁ」
魔法使いは、ガラスのヒールの部分を太陽に透かしてみせる。
「あなたのママはね、とってもきれいな人だったわ。
あのお城の中でも、一番!」
まるで自分のことのように、自慢気にする。
「そうなの?」
だが柚はまだ、ピンとこない。
確かにママは、可愛いけれど…
でも、お姫様なんかじゃない。
「そうよ!」
あなたには、想像もつかないでしょうけどね。
そう言いながらも、ガラスのカカトをクルリと振って、何か呪文をボソボソと
唱え始めた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
9
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる