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第3章 夢のカケラ
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(なんだ?これは…
まるで、金持ちの子供が持つような、オモチャの家って感じだなぁ)
ジュンヤは身体を縮めると、入り口となる穴をくぐり抜ける。
すると中で、柚が何かを、じぃっと見ている。
「何があったの?」
まさか、蜂の巣とか、虫とかネズミとかがいるんじゃあないよな?
ゆっくりと柚に近付く。
家の中央の辺りに、椅子のようなものがあり、そこに何か光るものが
あるのに、気が付いた。
「えっ、それはなに?」
声をかけると、柚はニコニコしながら、ジュンヤの方を振り向く。
「見て!ガラスの靴よ」
柚が声を張り上げる。
光るものの正体は、ガラスの靴のレプリカのようなものだった。
「なんで、これが?」
柚は、今にも手を伸ばして、触れようとしている。
じぃっとその引力に、吸い付けられているようだ。
そのガラスの靴は、つい最近置かれた、というよりも、最初から
そこにあった…というような雰囲気で、トン…と無造作に、
椅子の座面に置かれている。
「これ…誰のだろう?」
わざわざ、こんなところに置くか?
ジュンヤは奇妙に思う。
「これって、ママの靴だわ」
だが柚は、特に不審がる様子も見せず、当たり前のように、その靴に
手を伸ばした。
まるで、金持ちの子供が持つような、オモチャの家って感じだなぁ)
ジュンヤは身体を縮めると、入り口となる穴をくぐり抜ける。
すると中で、柚が何かを、じぃっと見ている。
「何があったの?」
まさか、蜂の巣とか、虫とかネズミとかがいるんじゃあないよな?
ゆっくりと柚に近付く。
家の中央の辺りに、椅子のようなものがあり、そこに何か光るものが
あるのに、気が付いた。
「えっ、それはなに?」
声をかけると、柚はニコニコしながら、ジュンヤの方を振り向く。
「見て!ガラスの靴よ」
柚が声を張り上げる。
光るものの正体は、ガラスの靴のレプリカのようなものだった。
「なんで、これが?」
柚は、今にも手を伸ばして、触れようとしている。
じぃっとその引力に、吸い付けられているようだ。
そのガラスの靴は、つい最近置かれた、というよりも、最初から
そこにあった…というような雰囲気で、トン…と無造作に、
椅子の座面に置かれている。
「これ…誰のだろう?」
わざわざ、こんなところに置くか?
ジュンヤは奇妙に思う。
「これって、ママの靴だわ」
だが柚は、特に不審がる様子も見せず、当たり前のように、その靴に
手を伸ばした。
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