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第4章 夢のつづき
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「そうかぁ~あなた、ここへ連れて来られたのね」
信子はようやく、二人の事情が呑み込めてきたようだ。
「私もずいぶん前に、この世界に飛ばされてきたのよ」
同じね、と懐かしそうな顔つきで、自分の弟の顏を見つめる。
「飛ばされた?」
それって、どういう意味?
まだジュンヤには、きちんと理解が出来ないけれども。
だが彼は何度か、夢に見ていた光景に、とても似ている…と思う。
「姉さん、ここで何をして暮らしているの?」
彼女が姿を消してから、かなりたつはずだ。
みんなは、そんなことは、すっかり忘れているけれど…
すると信子はふふっと笑い、
「そうねぇ~私、シンデレラになったのよ」
わざと冗談めかして、そう答える。
「シンデレラ?何のこと?」
まさか、そういう仕事か何か、この世界ではあるのか?
まったく予想を上回る答えに、その言葉の意味がわからず、
ジュンヤはポカンとする。
(まさか…ボクのこと、からかっているの?)
どこをどうすれば、そういうことになるのだろう?
きっと、あの子には、わからないだろうなぁ~
信子には、ちゃんとわかっていた。
ジュンヤのことを、すべて思い出したわけではない。
だけど…彼を見た瞬間、心がピョンと飛び跳ねたのだ。
それがきっと、真実なのだ。
信子は、そう悟った。
「あっ、あの女の子は、どうしたの?」
まさか、妹?
信子は後ろを、振り返る。
ジュンヤが来る前に、飛び込んで来た女の子。
やけに親し気に笑いかけると、
「こんにちは!」
ニコニコと話しかけてきた。
だけど…どこかで見たことがある、と思ったのは、気のせい
なのだろうか?
彼女はその不思議な女の子のことが、やけに気になっていた。
信子はようやく、二人の事情が呑み込めてきたようだ。
「私もずいぶん前に、この世界に飛ばされてきたのよ」
同じね、と懐かしそうな顔つきで、自分の弟の顏を見つめる。
「飛ばされた?」
それって、どういう意味?
まだジュンヤには、きちんと理解が出来ないけれども。
だが彼は何度か、夢に見ていた光景に、とても似ている…と思う。
「姉さん、ここで何をして暮らしているの?」
彼女が姿を消してから、かなりたつはずだ。
みんなは、そんなことは、すっかり忘れているけれど…
すると信子はふふっと笑い、
「そうねぇ~私、シンデレラになったのよ」
わざと冗談めかして、そう答える。
「シンデレラ?何のこと?」
まさか、そういう仕事か何か、この世界ではあるのか?
まったく予想を上回る答えに、その言葉の意味がわからず、
ジュンヤはポカンとする。
(まさか…ボクのこと、からかっているの?)
どこをどうすれば、そういうことになるのだろう?
きっと、あの子には、わからないだろうなぁ~
信子には、ちゃんとわかっていた。
ジュンヤのことを、すべて思い出したわけではない。
だけど…彼を見た瞬間、心がピョンと飛び跳ねたのだ。
それがきっと、真実なのだ。
信子は、そう悟った。
「あっ、あの女の子は、どうしたの?」
まさか、妹?
信子は後ろを、振り返る。
ジュンヤが来る前に、飛び込んで来た女の子。
やけに親し気に笑いかけると、
「こんにちは!」
ニコニコと話しかけてきた。
だけど…どこかで見たことがある、と思ったのは、気のせい
なのだろうか?
彼女はその不思議な女の子のことが、やけに気になっていた。
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