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33話 届かない想い
しおりを挟む翌日、ホンユはチスンの事務所に行った。
「何?話って」
「謝りたくて。昨日は態度悪くてごめん」
「ホンユ…」
「ジスンを預かってくれてたのに、お礼も言わず本当にごめん」
「いいよ。お前の気持ちも分かるし、俺も泊まらせずにお前に連絡して迎えに来てもらえばよかったことだし…気が回らずにごめん」
「そうしてくれてたら本当よかった…」
「そうだね…ごめん。それを言いにここまで?」
「うん。それと…」
「何?クミのこと?」
「ああ。一昨日は仕方なかったけど、今後は2度と久美さんと会わないで欲しい」
チスンは黙っている。
「もう…チスンと久美さんは別れてるんだし、今は久美さんには俺がいる。それにジスンも…」
「ジスンって…本当にお前の子供なんだよね?」
「そ、そうだよ‼︎」
「結婚もまだだし、一緒に暮らしてないみたいだけど、どうして?お前なら充分に養っていけるだろ」
「…それは」
「それは?」
「今まで…色々あって、親の件が。俺の親がうるさくて。でも、もう落ち着いたからジスンが4歳になる前には一緒になるよ」
「色々って…?子供がいるのに親がうるさいって…何だよそれ」
「、、、、」
「それに、初めから一緒になるだろ普通は。お金も援助してるの?クミは働いてるけど…」
何も言えなくなったホンユは開き直った。
「ずっと久美さんの心の中に、お前がいたからだよ!」
「…え?何言ってんだよ!」
「ずっとお前のことを忘れられずにいるのが分かってたから」
「ちょ、ちょっと待って。意味がわかんないんだけど」
「何でだよ。それだけお前のことを…でももう久美さんの中に、お前はいないから」
「クミはお前を選んだから、俺と別れたんだろ?俺達が付き合ってる時から、クミとお前は…」
「何言ってんだよ!俺は確かに彼氏がいても好きにはなるけど、相手が付き合ってる間は二股とかしないし、させない」
「じゃあ、俺たちが別れた後からお前たちは付き合ったのか?」
「そうだよ!!」
チスンは頭が混乱する。
「とにかくもう久美さんと会わないで」
「、、、、」
「チスン、聞いてる?」
「え?う、うん。わかった。わかったけど…」
「何だよ」
「最後に一度だけ会わせて…気持ちの整理をしたいから…」
「ダメだ」
「だったら俺から会いに行く」
「お前!」
「ちゃんとケジメつけるから。最後にもう一度だけ会わせてくれたら、もう会わない」
「本当だな⁈最後だからな!」
「ありがとう」
「じゃあ、さっさと終わらせたいから今日でいい?久美さん今日休みだから」
「クミが今日でもよければ…俺は17時以降なら大丈夫だから」
「わかった。どうにかして行かせるよ」
15時前、ホンユは久美子の家に向かった。
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