真実【完結】

真凛 桃

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44話 妊娠

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朝になり、チスンは深い眠りから目を覚ました。


え…いつの間に寝てしまったんだ…
あ、クミに電話しないと…

チスンは慌てて携帯を手に取ると、久美子からの着信が何件も入っていた。


「もしもし、クミ⁈」

「…うん」

「ごめん!!昨日、いつの間にか寝てしまって!」

「、、、、、」

「クミ?」

「…そっか」

「怒ってる…よね?」

「別に」

「声が…怒ってるみたい」

「寝てたんでしょ?私は一睡も出来なかったけど!」

「え?寝てないの⁈」

「色んなこと想像したら不安で眠れなかった。チスンはよっぽど疲れてたんでしょうね」

「想像したって…何もないからね」

「うん…今日帰って来るんだよね?ジスンと待ってるから」

「うん。わかった!」
  

電話を切り、チスンが現場に行くとジスが近付いて来た。

「昨日は台本読みに付き合ってくれてありがとうございました!」

「あ、うん。ごめん、俺いつの間にか寝ちゃったみたいで…」

「はい。眠たくなったからって…私、部屋から追い出されました」

「え?そうなの?覚えてない…」

「かなり眠そうだったし、疲れてたんですね」
 
「そうだろうね…」



釜山での撮影も無事に終わり、ソウルに戻った。



「ただいま」

「パパー‼︎おかえりーっ!」

「ジスンただいま‼︎いい子にしてた?」

「うん♡」

「チスン、おかえり!」


リビングのテーブルには夕食が準備されていた。

「うわー!美味しそー」

「先にお風呂に入る?」

「お腹空いたから先に食事にしたい」

「わかった!」

3人で食事をしていると、久美子は急に気分が悪くなりお手洗いに走って行った。

しばらく経ってリビングにに戻ると2人が心配そうに久美子を見ている。


「クミ、どうしたの⁈」

「ママ、気分が悪いの?」

「うん…ごめん。ちょっと薬買ってくるから先に食べてて」

そう言って久美子は近くの薬局に行った。

「ママ大丈夫かな…」

「うん…」

買い物を終え、久美子が帰って来た。

「クミ!大丈夫⁈」

「うん…」

「何の薬買って来たの?」

「…あとで教える…」


ジスンが寝たあと、久美子は薬局で買って来た物をチスンに見せた。

「こ、これって…」

妊娠検査薬だった。

「さっき私、気分悪くなったでしょ。ジスンの時と同じだったし、生理も遅れてるの…」

「本当⁈じゃ、妊娠したかも知れないってこと⁈」

「うん…まだわからないけど、ちょっと今から調べて来るね」





「どうだった⁈」

「チスン…これ見て。陽性になってる…」

「え…じゃあ…」

「うん。出来たみたい!」

「クミ!!」

チスンは大喜びする。

「明日、病院に行って来るね」

「うん!クミ、やったね!2人目かぁ‼︎嬉し過ぎるんだけど!」



この日、チスンの興奮は収まらなかった。





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