真実【完結】

真凛 桃

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45話 ジスの思い切った行動

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翌日、久美子は病院に行った。
妊娠4週目だった。

それからチスンは毎日、撮影が終わると急いで帰り、家事を手伝ってくれた。



月日が経ち、最後のドラマ撮影の日となった。
現場に行ったチスンは、監督から台本をもらう。

「え?台本なら持ってますけど」

「少し修正したから」

台本に目を通してチスンは顔をしかめた。

「ベッドに寝るんですか?ジスさんが後からベッドに入って来る…その後の内容が空白になってますけど?」

「お前は気にせずベッドに入っていればいいから」

「で?この空白の部分の演技はどうするんですか?」

「ジスに任せておけ。ジスにとってデビュー作だから、好きにさせよう」

「じゃあ…ジスさんのアドリブってことですか?」



チスンは腑に落ちないまま撮影に入った。
問題のシーンになり、チスンはベッドに入った。

ドアが開きジスが入って来る。
周りで見ている共演者たちは、ジスの姿を見てざわつき出した。


おいマジかよ…
全部脱いでるぞ…
チスンは知ってるのかな…
ジスさんってスゴいな…


ジスはベッドに入る。
チスンが目を開けると、裸のジスを見て目を疑った。

「え⁈ちょっ、ちょっと」

慌てて離れようとするチスンに、ジスはキスをしてきた。


「カーット!!」

チスンが離れる前に、カットを出した。

「OK!お疲れ‼︎」

チスンはジスを突き放し、監督の元へ行った。

「監督‼︎あんまりです!今のシーンは使わないで下さい!」

「ジスの思い切った行動を買うべきだろ!これは使うぞ」

「だからって。脱ぐとは聞いてないし。もう一度元の台本で撮り直させて下さい!」

「無理だ。大体チスンは何でこういうのを嫌がるんだ?もっと割り切れ!」

「…何言っても無理みたいですね。わかりました。2ヶ月間ありがとうございました。これで失礼します」


帰ろうとするチスンの元へ、ヒョルビがやって来た。

「おい、今から打ち上げがあるんだぞ」

「ごめん、行かない。楽しんできて」

チスンは共演者とスタッフに挨拶をして、帰って行った。


もう、あの監督のドラマには2度と出ない…
こんなやり方する撮影なんて、あり得ない…


家に帰ったチスンは、頑張って平常心を保った。


「チスン!ドラマ撮影、お疲れ様でした‼︎」

「…うん」


クミ…ごめん…


「しばらくはお休みなの?」

「うん。明日、朝から事務所に行ってマネージャーと今後の打ち合わせをして来るよ。近いうちに、クミの親に結婚すること伝えに日本に行こう!」

「うん♡」

「今月中に両家に報告したら、直ぐに記者会見するから」

「わかった!!」






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