真実【完結】

真凛 桃

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46話 仕組んだ携帯の写真

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翌日、チスンが家を出てから1時間後、玄関のチャイムが鳴った。

久美子がドアを開けると、そこにはジスが立っていた。

「ジスさん⁈」 

「突然すみません。ドラマの撮影が終わったので、DVDを渡しに来ました」

「はい?どういうことですか?」

「出演者は出来上がったドラマを先に渡されるので」

「そうなんですね。あ…でも今チスンはいませんよ」

「はい。わかってます」

「…え?ところで何故ジスさんが…?」

「この近くで用事があったので、スタッフの代わりに私が届けに来ました」

DVDを受け取るが、ジスは帰ろうとしない。


何で帰らないんだろ…
お茶でも飲んで行ってもらった方がいいのかな…
ジスンがいるから、どうしよう…


「ちょっと待ってて下さい!」

「…はい」

久美子はジスを玄関に待たせ、リビングで本を読んでるジスンのところへ行った。

「ジスン、ちょっとこっちに来て」

リビングの奥の部屋にジスンを連れて行った。

「ママ、どうしたの?」

「ジスンにお願いしたいことがあるの。ママが入って来るまで、この部屋から出ないで。声も出しちゃダメよ」

「ママ…どうして?」

「う…ん。どうしても。そうしてくれないとパパが困るから」

「パパが?うん、わかった!」


久美子は玄関で待っているジスをリビングに通し、お茶を出した。

「いただきます」

しばらく沈黙が続いた。


「それにしてもこんな広い部屋、お掃除が大変でしょ?家政婦さんもいないみたいだし…」

「…でも、チスンも家のこと手伝ってくれるから助かってます」

「チスンさんが⁈私ならやらせないけどな」


妊娠中だから手伝ってくれてるって言えないしな…


「あの…ジスさんは今、恋人はいるんですか?」

「え?何でですか?」

「え…それは…ジスさんキレイだし」

「別にいませんけど」

ジスの顔が険しくなった。

「すみません…ちょっとお手洗い借りていいですか?」

「はい。どうぞ」


ジスは携帯の待ち受け画面が見えるようにして、わざとテーブルの上に置いて行った。

久美子が何気なくジスの携帯に目をやるとチスンとジスの写真が待ち受けにされていた。


え…これって…チスン…?

よく見ると、チスンとジスが裸でベッドに寝ている写真だった。


な、何これ⁈
嘘でしょ⁈


久美子は信じられず頭が混乱していた。

戻って来たジスは、ショックを受けている久美子を見て薄ら笑いをしている。


「どうしました?」

「こっ、これどういうことですか⁈何で2人が裸で!!」

「あの…そ、それは…」

「ベッドシーンはないって聞いてましたが、撮影の時のですか?」

「違います」


違うって…
  

「それじゃまさか、プライベートで?」

「すみません。そうです…」

「嘘でしょ?チスンがそんなこと、するはずがない!!」

「撮影で釜山に行った時の写真です」

「…え?釜山に行ったとき…?」

「あの日の夜、チスンさんの部屋に行ったんです。その時に撮りました」


そ、そんな…
あの日電話がなかった日…
私が何度電話してもチスンは出なかった…
チスンは寝てたって言ってた…


「本当にすみません。久美子さんには申し訳なく思ってます…」

「何で謝るんですか?」

「そっ、それは…」

「謝るってことは…何かあったんですか?」

「…すみません」


久美子は一気に裏切られた気分になった。

「もう帰って下さい。早く帰って‼︎」



久美子はジスを追い出した。










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