真実【完結】

真凛 桃

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47話 失望

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チスンはそんなことするはずない…
久美子は自分にそう言い聞かせていたが、2人の裸の写真を思い出すと気が気じゃなかった。
 


ジスンが昼寝をした頃、久美子はジスが持って来たDVDを見始めた。
ベッドシーンは見たくないけど、あの写真は撮影の時の物であって欲しいと願って見ていた。

チスンとジスの濃厚なキスシーンもあり、気分が悪くなった。

最終回のベッドシーンは写真とは違うことが分かった。

久美子はショックを受けDVDを投げ散らかした。



夕方、帰宅したチスンの元に急いでジスンが駆け寄った。

「パパーッ!」

「ジスン、ただいま!」

「ママが…ママが…」

「ママがどうした⁈」


急いでリビングに行くと、久美子がしゃがみ込んでいた。


「クミ⁈ど、どうした⁈」

チスンは床に散らばっているDVDに気が付いた。

「一体、何があったの⁈」


久美子は黙ったまま、チスンを見ようとしない。

チスンがDVDを拾って見てみると、撮影が終わったばかりのドラマの物だった。


「どうしてこれが⁈クミ…見たの?」

「…うん」

「クミ、ごめん。ここまでするはずじゃなかったんだ。初めから内容が分かってたら出演なんかしなかったよ。最終回の内容は本当に知らなかったんだ」


チスン…そういうことじゃないんだよ…


チスンはDVDを見て久美子がショックを受けていると思っていた。

「クミ…本当にごめん」

「チスン…」

「何?」

「釜山に行った時、寝てたって言ったよね?」

「うん。寝てたけど?」

「朝まで1度も起きずに?携帯の音にも気付かず寝てたの?」

「クミ…もしかして疑ってるの?」


久美子は黙ったまま否定はしない。

ジスンは心配そうに2人を見ている。


「ドラマは…好きでああいうシーンを撮った訳じゃないし嫌だったよ。クミが嫌な気持ちになったり、良く思わないのは分かるけど、だからって疑うの?」

「、、、、」

「クミ、何とか言って。こっち見てくれよ」

「…ごめん。信じられない…」

「え?クミ…本気で言ってるの?」

「うん…」

「…何でだよ‼︎」


久美子は涙が出てきた。


「ちょっ、ちょっと待って。ドラマ見てそこまで疑われるなんて。もしかしてジスさんと何かあるとでも思ってるの?」

「…何かあるんじゃないの?」

「ある訳ないだろ‼︎何でそうなるんだよ!」

「信じられない…」

「だから何で?」

「ごめん。チスンの顔見たくないから、出て行く」


久美子はジスンを連れて出て行こうとする。


「ママーッ」

「そんなに俺の顔が見たくないなら、俺が出て行くよ」

「ここはチスンの家でしょ。私が出て行く」

「クミ1人の体じゃないだろ!!」


初めてチスンが怒鳴った。

ジスンが泣き出した。


「ジスン…ごめん」


チスンは着替えて出て行った。



どうして…
どうしてこうなるんだよ…
何で信じてくれないんだ…
俺が何したって言うんだよ…

俺にはクミだけなのに…


チスンは久美子に疑われ、信用されてないことにショックを隠せなかった。








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